2007年02月15日
[編集部]映画の楽しみ方(その19)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
家族が特別な存在であることは誰もが認めるだろう。理屈ではなく家族はど
んな失敗をしようが、どんな人生を送ろうが、唯一最後まで理解者でありサポ
ーターであり続けることのできる特別な存在である。いわば家族は、目に見え
ない絆やバリヤー(稚拙な表現でゴメン)で守られた小宇宙のような存在なの
だ。(筆者個人の意見なので悪しからず)
イジメを受けている子供達よ、心を開いて親に話しかけてみよう。自分の子
供が可愛くない親などいないのだから。親のない子供達よ想像してみよう。1
年にも及ぶ永い間、君の誕生を目を輝かせながら夢みてきた母や父のいたこと
を。なにがあろうとも君たちが生き続けること、その生き様は確実にいろいろ
な人達の記憶となり、歴史となりまさに伝説となる。君たちは一人ではない。
映画はいろいろな人生と人をさまざまな切り口で見せてくれる。名作の中に
はその主人公達の生き様や生い立ちを家族を通して伝えているものが多い。
今回は家族の絆やそのありかたにこだわった映画を筆者”自分よがり炸裂”
のマイフェイバリット・ランキングなのだ。
《かぞくーで観る...》
なんといっても筆者大好きベスト1は「家族ゲーム」(いきなり邦画かよ)
今じゃ伝説の俳優松田優作(若い人は伝説のTV番組「太陽にほえろ」のジー
パン刑事の殉職シーン”なんじゃこりゃー”のパロディは知ってるかも)が大
学7年生のとぼけた家庭教師をクールに熱演?。そのカメレオンぶり役者バカ
ぶりは凄いが、筆者は「ブラック・レイン」「それから」そしてこの映画の彼
が好き。
やはり日本人監督では筆者一押しの森田芳光監督(近作は「間宮兄弟」まだ
観ていないけど)の作品では初期の「の・ようなもの」と「家族ゲーム」の独
特のコメディセンスと脚本、独特の間合い、そしてクセはあるんだけどなんと
なく憎めない登場人物達が楽しい。この頃の森田監督のキャメラワークや場面
展開そして擬音だけのBGM等々斬新な演出はよかった。
高度成長期の80年代、いつもなぜか植物図鑑を持ち歩く優作が平凡な中流
階級の家族に爽やかな風穴を開けていく。今では競馬中継でしかお目にかかれ
ない宮川一朗太の屈折した少年役も楽しいし、脇役に徹している名優・名監督
の故伊丹十三氏のとぼけぶりもいい。印象的な横並び食事シーンと母親役由紀
さおりのうたたねラストシーンと最後まで観客を楽しませてくれる。
この映画での家族はイジメ、進学、兄弟の関係といった暗くなりがちな状況
を屈託のない前向きな明るさで、なにも無かったかのように乗り越えていく。
ベスト2はレッドフォード監督の処女作「普通の人々」。二枚目スターのレ
ッドフォードは俳優としてはその容姿ゆえにクセのある役には恵まれず名優の
仲間入りは出来なかったが、初めて監督したこの作品でいきなりアカデミー賞
やゴールデン・グローブで作品賞・監督賞を受賞した。
おめかしをして夫婦で劇場に出かけるような何不自由のない中流階級以上の
家族が二人兄弟の兄の死をきっかけにギクシャクと崩壊していく。家族みんな
が他のものに対する必要以上の罪の意識から逃れられないでいる。かのTV番
組のキーファー・サザーランドの実父で「M★A★S★H」のアクの強い名優
ドナルドが父親役としてどこまでも優しい父性を好演している。対極となる母
親役を演じたムーアのエキセントリックな演技も凄い。
この映画では家族という関係のなかで、最後までお互いのことを理解しよう
と努力することが重要であることを述べているように思う。
ベスト3は今や大人気のレオ様&デップ様が兄弟を演ずる「ギルバート・グ
レイプ」。筆者大好き監督ハルストレムのハリウッド進出作品。この作品では
最近のデップでは見られないナチュラルな彼をみる事が出来る。知的障害を演
じるディカプリオは迫力があるし、不倫妻を演じるスティーンバージェンや母
親役の女優さんもたぶんこんな感じだろうなと思わせる自然さがいい。
ハルストレム監督はステロタイプで象徴的な存在をこれでもかーと織り込ん
で運命協同体である家族の素晴らしさを描いている。通常であれば家族という
枠や家という枠を飛び出せない存在として描かれることの多い女性の存在をデ
ップが演じている。その対極が恋人役のジュリエット・ルイスであることを観
客はラストのシーンで確認できる。
この映画でも人間は我が身のことを客観的に見ることの出来ないこと、家族
という存在はその全てを認め合うことが出来る存在であること、そしてそのた
めには粘り強い忍耐が必要であることを語っているように思う。
近作では実話に基づく「シンデレラマン」のラッセル・クロウとゼルウィガ
ーの夫婦愛がいい。「グラディエーター」でも望郷の念をずっと持ちつづけた
剣闘士役を演じたクロウのタフな精神・肉体が炸裂する。「女は男の決意を見
守るだけ」「男は女を失望させたことを悩む」、実は夫婦の間はこんなお互い
の密かな思いやりでつながっているのである。ラッセル・クロウは「ビューテ
ィフルマインド」みたいなのもいいけどやはり肉体派が似合うねー。
名匠ヴィスコンティの「家族の肖像」は彼自身の老いを見つめた作品。この
映画に”家族とは何か”の明確な答えは存在しないが、ランカスター演じる教
授の悩みは深く、自己矛盾を抱えたマンガーノや娘リエッタの存在感はすさま
じい。ほんの一瞬だが回想シーンで現れるクラウディア・カルディナーレとド
ミニク・サンダの美しさにはもう釘付けである。
ヴィム・ヴェンダース監督の「アメリカ、家族のいる風景」はロード・ムー
ヴィーの傑作「パリ、テキサス」のセルフカバーのような作品。30年もの間
帰らなかった故郷への突然の帰郷にも母は暖かく迎えてくれる。それぞれの想
いで生活を営んできた元恋人と息子の対応は厳しく、されど家族である。
最近では藤沢周平の時代劇で話題の山田洋次監督のその名もずばり「家族」
も名作。九州の炭鉱町から北海道へ移住するため家族5人がまさに高度経済成
長期の日本を駆け抜ける。旅の途中で家族の死にみまわれるという最悪の状況
を経験しながらも”家族”は力強く立ち直ってみせる。内容は違うが近年の山
崎監督の傑作「ALWAYS三丁目の夕日」の味わいを感じさせてくれる。
「寅さんシリーズ」でお馴染みの面々が大挙出演しているのも楽しい。
母より:サブ、よく聞きなさい。「ウエト アヤ」と「アヤド チエ」
は親子ではありません。おかげで母は恥をかきました。
サブ:前略、おふくろ様。最近、、運動不足なわけで、、体がめっぽう硬く、
足の爪がうまく切れないわけで、、、♪水牛に相談だ!?
キャンパスドットコム大学編集部です。
家族が特別な存在であることは誰もが認めるだろう。理屈ではなく家族はど
んな失敗をしようが、どんな人生を送ろうが、唯一最後まで理解者でありサポ
ーターであり続けることのできる特別な存在である。いわば家族は、目に見え
ない絆やバリヤー(稚拙な表現でゴメン)で守られた小宇宙のような存在なの
だ。(筆者個人の意見なので悪しからず)
イジメを受けている子供達よ、心を開いて親に話しかけてみよう。自分の子
供が可愛くない親などいないのだから。親のない子供達よ想像してみよう。1
年にも及ぶ永い間、君の誕生を目を輝かせながら夢みてきた母や父のいたこと
を。なにがあろうとも君たちが生き続けること、その生き様は確実にいろいろ
な人達の記憶となり、歴史となりまさに伝説となる。君たちは一人ではない。
映画はいろいろな人生と人をさまざまな切り口で見せてくれる。名作の中に
はその主人公達の生き様や生い立ちを家族を通して伝えているものが多い。
今回は家族の絆やそのありかたにこだわった映画を筆者”自分よがり炸裂”
のマイフェイバリット・ランキングなのだ。
《かぞくーで観る...》
なんといっても筆者大好きベスト1は「家族ゲーム」(いきなり邦画かよ)
今じゃ伝説の俳優松田優作(若い人は伝説のTV番組「太陽にほえろ」のジー
パン刑事の殉職シーン”なんじゃこりゃー”のパロディは知ってるかも)が大
学7年生のとぼけた家庭教師をクールに熱演?。そのカメレオンぶり役者バカ
ぶりは凄いが、筆者は「ブラック・レイン」「それから」そしてこの映画の彼
が好き。
やはり日本人監督では筆者一押しの森田芳光監督(近作は「間宮兄弟」まだ
観ていないけど)の作品では初期の「の・ようなもの」と「家族ゲーム」の独
特のコメディセンスと脚本、独特の間合い、そしてクセはあるんだけどなんと
なく憎めない登場人物達が楽しい。この頃の森田監督のキャメラワークや場面
展開そして擬音だけのBGM等々斬新な演出はよかった。
高度成長期の80年代、いつもなぜか植物図鑑を持ち歩く優作が平凡な中流
階級の家族に爽やかな風穴を開けていく。今では競馬中継でしかお目にかかれ
ない宮川一朗太の屈折した少年役も楽しいし、脇役に徹している名優・名監督
の故伊丹十三氏のとぼけぶりもいい。印象的な横並び食事シーンと母親役由紀
さおりのうたたねラストシーンと最後まで観客を楽しませてくれる。
この映画での家族はイジメ、進学、兄弟の関係といった暗くなりがちな状況
を屈託のない前向きな明るさで、なにも無かったかのように乗り越えていく。
ベスト2はレッドフォード監督の処女作「普通の人々」。二枚目スターのレ
ッドフォードは俳優としてはその容姿ゆえにクセのある役には恵まれず名優の
仲間入りは出来なかったが、初めて監督したこの作品でいきなりアカデミー賞
やゴールデン・グローブで作品賞・監督賞を受賞した。
おめかしをして夫婦で劇場に出かけるような何不自由のない中流階級以上の
家族が二人兄弟の兄の死をきっかけにギクシャクと崩壊していく。家族みんな
が他のものに対する必要以上の罪の意識から逃れられないでいる。かのTV番
組のキーファー・サザーランドの実父で「M★A★S★H」のアクの強い名優
ドナルドが父親役としてどこまでも優しい父性を好演している。対極となる母
親役を演じたムーアのエキセントリックな演技も凄い。
この映画では家族という関係のなかで、最後までお互いのことを理解しよう
と努力することが重要であることを述べているように思う。
ベスト3は今や大人気のレオ様&デップ様が兄弟を演ずる「ギルバート・グ
レイプ」。筆者大好き監督ハルストレムのハリウッド進出作品。この作品では
最近のデップでは見られないナチュラルな彼をみる事が出来る。知的障害を演
じるディカプリオは迫力があるし、不倫妻を演じるスティーンバージェンや母
親役の女優さんもたぶんこんな感じだろうなと思わせる自然さがいい。
ハルストレム監督はステロタイプで象徴的な存在をこれでもかーと織り込ん
で運命協同体である家族の素晴らしさを描いている。通常であれば家族という
枠や家という枠を飛び出せない存在として描かれることの多い女性の存在をデ
ップが演じている。その対極が恋人役のジュリエット・ルイスであることを観
客はラストのシーンで確認できる。
この映画でも人間は我が身のことを客観的に見ることの出来ないこと、家族
という存在はその全てを認め合うことが出来る存在であること、そしてそのた
めには粘り強い忍耐が必要であることを語っているように思う。
近作では実話に基づく「シンデレラマン」のラッセル・クロウとゼルウィガ
ーの夫婦愛がいい。「グラディエーター」でも望郷の念をずっと持ちつづけた
剣闘士役を演じたクロウのタフな精神・肉体が炸裂する。「女は男の決意を見
守るだけ」「男は女を失望させたことを悩む」、実は夫婦の間はこんなお互い
の密かな思いやりでつながっているのである。ラッセル・クロウは「ビューテ
ィフルマインド」みたいなのもいいけどやはり肉体派が似合うねー。
名匠ヴィスコンティの「家族の肖像」は彼自身の老いを見つめた作品。この
映画に”家族とは何か”の明確な答えは存在しないが、ランカスター演じる教
授の悩みは深く、自己矛盾を抱えたマンガーノや娘リエッタの存在感はすさま
じい。ほんの一瞬だが回想シーンで現れるクラウディア・カルディナーレとド
ミニク・サンダの美しさにはもう釘付けである。
ヴィム・ヴェンダース監督の「アメリカ、家族のいる風景」はロード・ムー
ヴィーの傑作「パリ、テキサス」のセルフカバーのような作品。30年もの間
帰らなかった故郷への突然の帰郷にも母は暖かく迎えてくれる。それぞれの想
いで生活を営んできた元恋人と息子の対応は厳しく、されど家族である。
最近では藤沢周平の時代劇で話題の山田洋次監督のその名もずばり「家族」
も名作。九州の炭鉱町から北海道へ移住するため家族5人がまさに高度経済成
長期の日本を駆け抜ける。旅の途中で家族の死にみまわれるという最悪の状況
を経験しながらも”家族”は力強く立ち直ってみせる。内容は違うが近年の山
崎監督の傑作「ALWAYS三丁目の夕日」の味わいを感じさせてくれる。
「寅さんシリーズ」でお馴染みの面々が大挙出演しているのも楽しい。
母より:サブ、よく聞きなさい。「ウエト アヤ」と「アヤド チエ」
は親子ではありません。おかげで母は恥をかきました。
サブ:前略、おふくろ様。最近、、運動不足なわけで、、体がめっぽう硬く、
足の爪がうまく切れないわけで、、、♪水牛に相談だ!?
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