2007年03月29日
[編集部]映画の楽しみ方(FINAL)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪忘れはしないよ 時が流れても いたずらなやりとりや ...さよなら
君の声を抱いて歩いていく ああ 僕のままで どこまで届くだろう♪♪
出会いはいつも運命的である。だが、そのまばゆいばかりの光が心に火を灯
していることに人は気づかない。やがて訪れ抗うことのできない無常の別れを
受け入れることで、人は優しさを学ぶ。(最終回なので感傷的になったガヤ)
最終回くらいマジで「映画の楽しみ方」について書いてみようかと思ったん
だけど、よく考えてみたらそんなものにハウツーはない。例によって筆者ひと
りよがり炸裂の「こんな感じで楽しんじゃってるぞー」を書くことにした。
よって今回も参考にならないと思うので暇な人だけ読んでねーーってか?
<その1> 「映画は基本的に映画館で観る」
映画という芸術はコンサートや舞台のような時間的・空間的一体感もない
状況で真っ暗な館内でひたすらスクリーンに向かっている観客に2時間の娯
楽を与えなければいけない。そこが偉い。
・ワクワクしながら映画館に出かける。(このワクワク感がなきゃね)
・できるだけ好きな人と一緒に観る。
(その映画の思い出になるし、鑑賞後の薀蓄批評大会も楽しい)
・指定席を予約する。(最高のポジションで観たいのだ)
・スクリーンサイズよりも音の良い映画館を選ぶ。(音楽も楽しむのだ)
・映画館ではポップコーンとカプチノを欠かさない。(キャラメル味ね)
・映画パンフは買う。(観た後の余韻に浸る。知ったかぶりもできるし)
・暗転直前に片目をつむる。(これって本当に効果あるのかなー)
<その2> 「映画を観る前に必要以上の情報は入れない」
・映画館の本編前の予告編は楽しいので観る。アクション映画の場合、公
開間近のバージョンの予告編がつまらいと大抵は面白くない。
・監督、キャスト、ジャンルくらいは確認するけど、ネットのユーザーレ
ビューは絶対見ない。身も蓋もないコメント書いてる人多いよねー。
・単なるアメリカ好きなので日曜夜の「SHOWBIZ COUNTDOWN」は観る。
・「目覚ましTV」はスターの生声が聞けるので、そして「虎の門」は井
筒監督が面白いので観る。(要するに筋金入りのミーハー野郎なのだ)
※映画評論家のコメントは筆者と感性があわないことが多いので読まない。
<その3> 「映像にはまり、音楽に酔いしれる」
・良い映画には良い音楽がついてくる。全身で映画に浸る。
<その4> 「エンドロールは最後まで観る」(動体視力を鍛えておこう)
・for~ ○○に捧ぐをチェック。(これ気になるよねー)
・音楽スタッフをチェック。(楽曲、コンポーザー、パフォーマーとか)
(最近のトレンドとしてエンドロール中に曲が代わるので)
・VFXスタッフをチェック。
(ILMとかPDIとか、アニマルリップシンクのR&Hとか)
・ロケ地をチェック。(ロサンゼルスクルーとか書いてあるよねー)
・スタントスタッフをチェック。
(カースタントは別としてもアクション吹き替えは許せねー)
・付録映像(コンスタンティンみたいな)があるかも。
<その5> 「贔屓の俳優や監督の失敗には2回までは目をつむる」
例えば筆者は「卒業」以来ずっとダスティン・ホフマンのファンなのだが
最近の作品には輝きがない。密かに近作のコメディ「主人公は僕だった」に
期待している。頼んだぞホフマン。
<その6> 「DVDの特典映像は必ず観る」(特に監督インタビュー)
とはいえ
《映画を楽しむ最大のコツは娯楽映画を娯楽として楽しむ心の余裕なーのだ》
6ヶ月の長い間、筆者の我がままを広い心で許してくれたサイトの管理人さ
んありがとう。そしてキュートでラブリーなWebデザイナーさんありがとう。
そして何よりもこの連載を読んでくれた皆さんありがとう。
この自分よがりなコラムを楽しんでくれていた読者が一人でもいたとしたら、
筆者は今後10年は幸せな気分で生きていけそうです。
本当にありがとう。
♪通り雨過ぎたあと 光が夏服にキラキラとはじけている...世界中で一番
たどりついきたい場所は 自分の心にある青く澄んだ遠い場所♪♪
桜咲く季節、春の旋風に人生がはじける。生きるということはそれだけでス
ペクタクル。あなたにシネマのようなハッピーがいっぱいありますように。
Special thanks
to every reader who supported me over the passed 6 months,
to every reader who supported me since quite recently,
to this site manager and lovely web designer,
and to my family.
Presented and written by Keiji Mizuno.
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪忘れはしないよ 時が流れても いたずらなやりとりや ...さよなら
君の声を抱いて歩いていく ああ 僕のままで どこまで届くだろう♪♪
出会いはいつも運命的である。だが、そのまばゆいばかりの光が心に火を灯
していることに人は気づかない。やがて訪れ抗うことのできない無常の別れを
受け入れることで、人は優しさを学ぶ。(最終回なので感傷的になったガヤ)
最終回くらいマジで「映画の楽しみ方」について書いてみようかと思ったん
だけど、よく考えてみたらそんなものにハウツーはない。例によって筆者ひと
りよがり炸裂の「こんな感じで楽しんじゃってるぞー」を書くことにした。
よって今回も参考にならないと思うので暇な人だけ読んでねーーってか?
<その1> 「映画は基本的に映画館で観る」
映画という芸術はコンサートや舞台のような時間的・空間的一体感もない
状況で真っ暗な館内でひたすらスクリーンに向かっている観客に2時間の娯
楽を与えなければいけない。そこが偉い。
・ワクワクしながら映画館に出かける。(このワクワク感がなきゃね)
・できるだけ好きな人と一緒に観る。
(その映画の思い出になるし、鑑賞後の薀蓄批評大会も楽しい)
・指定席を予約する。(最高のポジションで観たいのだ)
・スクリーンサイズよりも音の良い映画館を選ぶ。(音楽も楽しむのだ)
・映画館ではポップコーンとカプチノを欠かさない。(キャラメル味ね)
・映画パンフは買う。(観た後の余韻に浸る。知ったかぶりもできるし)
・暗転直前に片目をつむる。(これって本当に効果あるのかなー)
<その2> 「映画を観る前に必要以上の情報は入れない」
・映画館の本編前の予告編は楽しいので観る。アクション映画の場合、公
開間近のバージョンの予告編がつまらいと大抵は面白くない。
・監督、キャスト、ジャンルくらいは確認するけど、ネットのユーザーレ
ビューは絶対見ない。身も蓋もないコメント書いてる人多いよねー。
・単なるアメリカ好きなので日曜夜の「SHOWBIZ COUNTDOWN」は観る。
・「目覚ましTV」はスターの生声が聞けるので、そして「虎の門」は井
筒監督が面白いので観る。(要するに筋金入りのミーハー野郎なのだ)
※映画評論家のコメントは筆者と感性があわないことが多いので読まない。
<その3> 「映像にはまり、音楽に酔いしれる」
・良い映画には良い音楽がついてくる。全身で映画に浸る。
<その4> 「エンドロールは最後まで観る」(動体視力を鍛えておこう)
・for~ ○○に捧ぐをチェック。(これ気になるよねー)
・音楽スタッフをチェック。(楽曲、コンポーザー、パフォーマーとか)
(最近のトレンドとしてエンドロール中に曲が代わるので)
・VFXスタッフをチェック。
(ILMとかPDIとか、アニマルリップシンクのR&Hとか)
・ロケ地をチェック。(ロサンゼルスクルーとか書いてあるよねー)
・スタントスタッフをチェック。
(カースタントは別としてもアクション吹き替えは許せねー)
・付録映像(コンスタンティンみたいな)があるかも。
<その5> 「贔屓の俳優や監督の失敗には2回までは目をつむる」
例えば筆者は「卒業」以来ずっとダスティン・ホフマンのファンなのだが
最近の作品には輝きがない。密かに近作のコメディ「主人公は僕だった」に
期待している。頼んだぞホフマン。
<その6> 「DVDの特典映像は必ず観る」(特に監督インタビュー)
とはいえ
《映画を楽しむ最大のコツは娯楽映画を娯楽として楽しむ心の余裕なーのだ》
6ヶ月の長い間、筆者の我がままを広い心で許してくれたサイトの管理人さ
んありがとう。そしてキュートでラブリーなWebデザイナーさんありがとう。
そして何よりもこの連載を読んでくれた皆さんありがとう。
この自分よがりなコラムを楽しんでくれていた読者が一人でもいたとしたら、
筆者は今後10年は幸せな気分で生きていけそうです。
本当にありがとう。
♪通り雨過ぎたあと 光が夏服にキラキラとはじけている...世界中で一番
たどりついきたい場所は 自分の心にある青く澄んだ遠い場所♪♪
桜咲く季節、春の旋風に人生がはじける。生きるということはそれだけでス
ペクタクル。あなたにシネマのようなハッピーがいっぱいありますように。
Special thanks
to every reader who supported me over the passed 6 months,
to every reader who supported me since quite recently,
to this site manager and lovely web designer,
and to my family.
Presented and written by Keiji Mizuno.
2007年03月22日
[編集部]映画の楽しみ方(その23)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
最近の映画における映画監督という存在はそのカリスマ性・作家性・芸術性
という意味では一時代前に比べるとその価値を失いつつある。ディレクターズ
カットのくだりでもお話したように映画作りの重要要素である編集作業の最終
決定権(ファイナルカット)を得るためには製作者に名を連ねるか契約で前も
ってその権利を確保するしかないのである。
デビッド・リンチのカルトな名作「砂の惑星」は監督の意向では4時間にも
及ぶ大作であったが製作者のラウレンティスの手により2時間あまりに編集さ
れ監督名も匿名「アラン・スミシイ」でクレジットされた話は有名である。
とはいえ人生・愛・友情・家族を演出し、虚構の世界を構築できるいわば神
のような存在に誰もが憧れ、オープニング/エンドクレジットの最後にその作
品の創造主のみに与えられる”Directed by”で名を残すことができる。
現在のハリウッド監督はその生い立ち仕事振りから数パターンに分けられる。
その作品の特徴を捉えておくとなお一層深く映画を楽しむことが出来るぞ。
・ごく少数だがスピルバーグ、ルーカス、キャメロンのようにその知名度と潤
沢な資金力で製作と監督、そして新人監督発掘までもやってのけるもの。
・「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワードのように娯楽大作からヒューマ
ン系まで幅広いジャンルを制作できるハリウッド派を継承する職人監督たち。
・ティム・バートンや前出のデビッド・リンチのように商業的なヒット作を出
しながらも監督個人の嗜好性・作家性を貫くもの。
・メジャーではあるがウディ・アレンやガス・ヴァン・サントのようにインデ
ィーズ系を軸としてハリウッドのシステムから距離を置くもの。
・「フェイス/オフ」のジョン・ウーや「ロボコップ」のポール・ヴァーホー
ヴェンのように自国で成功を収めた後にハリウッドへ進出したもの。
・最近話題のイーストウッドやレッドフォード、メル・ギブソンのように俳優
出身で監督でも成功を収めているもの。
※レッドフォードの主宰するサンダンス映画祭からはタランティーノやロバー
ト・ロドリゲス、ソダーバーグといった監督がその名をあげている。
という訳で今回も面白みに欠ける説明的前置が長すぎる気もするけど、気を
取り直して前々回から引っ張ってるアカデミー賞あたりを切り口に筆者大好き
監督をマイフェイバリット・ランキングなのだ。(本当にゴメンヨー)
《監督ショーで観る...》
ベスト1は「スティング」で監督賞に輝くジョージ・ロイ・ヒル。
「スティング」では娯楽作品としてのすべての要素と小気味良いどんでん返
しの面白さをふんだんに盛り込み、おまけにレトロでお洒落な音楽と衣装で楽
しませてくれた。スコット・ジョプリンによるラグタイムの名曲「エンターテ
イナー」はこの映画の1930年代の雰囲気をうまく伝えている。
「スローターハウス5」でみせた独特の世界観の構築、その持ち味は後期の
傑作である「ガープの世界」で結実した。ジョン・アーヴィング原作のこの映
画にはちょっと風変わりで意固地な登場人物がいっぱい出てくるのだが、監督
ロイ・ヒルのそのまなざしは暖かい。
ニューシネマ&青春映画の傑作「明日に向かって撃て」は「スティング」同
様ポール・ニューマン&ロバート・レッドフォードの出世作。前にも書いたが
ヒロインのキャサリン・ロスの揺れ動く心、ニューマンとレッドフォードの友
情と青春のはかなさを伝えてあまりあるロイ・ヒルの演出に拍手。
第2位にはスタイリッシュな映像職人トニー・スコット監督をあげたい。
兄のリドリー・スコットとCM製作会社で成功を収めた後に、トム・クルー
ズの出世作となった「トップガン」でその名を知らしめた。オープニングから
いきなり繰り広げられるミグとトムキャットのドッグファイトシーン、トム・
クルーズとケリー・マクギリスの輝き(ラブシーンはいまいちだけど)がもち
ろん見所なんだけど、ジョルジオ・モロダー作曲のオープニングタイトル曲ケ
ニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」、アカデミー賞獲っちゃったベルリ
ンの「愛は吐息のように」そしてエンディングのチープトリック「マイティウ
ィング」とサウンドトラックの名作でもある。ちなみに若きティム・ロビンス
とメグ・ライアンが端役で出ているのも要チェック。
好き嫌いが分かれるが、ダコタちゃんとデンゼル・ワシントンの「マイ・ボ
ディガード」、ブラッド・ピットとレッドフォードの「スパイ・ゲーム」では
オープニングからおもいっきり映像編集遊びで楽しませてくれた。近作の「デ
ジャヴ」では再度ワシントンと組んでいる。(筆者はまだ観ていない)
アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞の主要部門を獲得した「フレンチ
コネクション」はウィリアム・フリードキン監督とハックマンの出世作。あた
かもドキュメンタリー映像のようなインプロヴィゼーションをみせながらも良
質な娯楽作品に仕上げている。その手腕はホラー映画の草分けでもある「エク
ソシスト」でも発揮される。賛否両論ではあるがロイ・シャイダーを主演に抜
擢したリメイク版「恐怖の報酬」の緊迫感もすごい。
※「エクソシスト」では耳に残る「チューブラー・ベルズ」、「恐怖の報酬」
ではヴァンゲリスのシンセを凌ぐタンジェリン・ドリームのサウンドが快い。
シドニー・ルメット監督の「狼たちの午後」「十二人の怒れる男」は良質な
人間ドラマ+社会派ドラマ=>娯楽作品でアカデミー賞ノミネートに輝く。パ
チーノと組んだ「セルピコ」では実話をもとに徹底して警察社会の腐敗をテー
マに据え、リアリティを追求した。晩年にはその輝きがないのは残念である。
「スパイダーマン」のサム・ライミ監督は実は元祖スプラッタホラー監督。
筆者はホラー作品に興味はないが「ダークマン」の切なさは嫌いではないし、
コーエン兄弟も脚本に参加しているスラップスティックでブラックユーモア
いっぱいのコメディ「XYZマーダーズ」は大好きな作品。ケビン・コスナー
野球少年全開の「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」では文字通り守備範囲の広さを見
せてくれた。
兄弟で製作・監督・脚本をこなすインディーズ系コーエン兄弟の「ファーゴ」
「バートンフィンク」には奇妙な登場人物がいっぱい。ブシェミやジョン・タ
ートゥーロなど異色性格俳優も彼らの映画の常連である。
メジャーなのに監督自身のトラウマや異形趣味に偏重している感があるデビ
ッド・リンチは作る作品すべてがカルト。でもその映像構築技術は確かで難解
な世界観であるにも関わらずファンは多い。ホラー嫌いな筆者はグロい表現は
×だが「ブルーベルベット」の妖しさとホッパーのキレた熱演には脱帽した。
ティム・バートンも独特のオリジナリティを持つ監督だが、彼の作品のなか
では「バットマン」シリーズ、「マーズ・アタック!」そして彼が人間的な成
長を見せた「ビッグ・フィッシュ」あたりが筆者好み。
※バットマンを金持ちコスプレフェチとして復活させ、キャットウーマン、ジ
ョーカー、ペンギンと魅力あるキャラ作りでコミック映画化のお手本を示し
た。コミックヒーローを単なる英雄として描いていないところが面白い。
「許されざる者」のイーストウッド、「トラフィック」のソダーバーグ、
「レインマン」のレビンソン、そして御大ポランスキー、ジャクソン、ミンゲ
ラ、ベントン、チミノ、フォアマン、ゼメキスと監督賞受賞は納得である。
筆者大好きスコット兄とデ・パルマはまだ受賞できていないけど。(残念!)
♪この腕に還りなさいめぐり逢うため奇跡は起こるよ何度でも魂のルフラン♪
《ちなみに次回は連載最終回なの..ホヨヨー》
キャンパスドットコム大学編集部です。
最近の映画における映画監督という存在はそのカリスマ性・作家性・芸術性
という意味では一時代前に比べるとその価値を失いつつある。ディレクターズ
カットのくだりでもお話したように映画作りの重要要素である編集作業の最終
決定権(ファイナルカット)を得るためには製作者に名を連ねるか契約で前も
ってその権利を確保するしかないのである。
デビッド・リンチのカルトな名作「砂の惑星」は監督の意向では4時間にも
及ぶ大作であったが製作者のラウレンティスの手により2時間あまりに編集さ
れ監督名も匿名「アラン・スミシイ」でクレジットされた話は有名である。
とはいえ人生・愛・友情・家族を演出し、虚構の世界を構築できるいわば神
のような存在に誰もが憧れ、オープニング/エンドクレジットの最後にその作
品の創造主のみに与えられる”Directed by”で名を残すことができる。
現在のハリウッド監督はその生い立ち仕事振りから数パターンに分けられる。
その作品の特徴を捉えておくとなお一層深く映画を楽しむことが出来るぞ。
・ごく少数だがスピルバーグ、ルーカス、キャメロンのようにその知名度と潤
沢な資金力で製作と監督、そして新人監督発掘までもやってのけるもの。
・「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワードのように娯楽大作からヒューマ
ン系まで幅広いジャンルを制作できるハリウッド派を継承する職人監督たち。
・ティム・バートンや前出のデビッド・リンチのように商業的なヒット作を出
しながらも監督個人の嗜好性・作家性を貫くもの。
・メジャーではあるがウディ・アレンやガス・ヴァン・サントのようにインデ
ィーズ系を軸としてハリウッドのシステムから距離を置くもの。
・「フェイス/オフ」のジョン・ウーや「ロボコップ」のポール・ヴァーホー
ヴェンのように自国で成功を収めた後にハリウッドへ進出したもの。
・最近話題のイーストウッドやレッドフォード、メル・ギブソンのように俳優
出身で監督でも成功を収めているもの。
※レッドフォードの主宰するサンダンス映画祭からはタランティーノやロバー
ト・ロドリゲス、ソダーバーグといった監督がその名をあげている。
という訳で今回も面白みに欠ける説明的前置が長すぎる気もするけど、気を
取り直して前々回から引っ張ってるアカデミー賞あたりを切り口に筆者大好き
監督をマイフェイバリット・ランキングなのだ。(本当にゴメンヨー)
《監督ショーで観る...》
ベスト1は「スティング」で監督賞に輝くジョージ・ロイ・ヒル。
「スティング」では娯楽作品としてのすべての要素と小気味良いどんでん返
しの面白さをふんだんに盛り込み、おまけにレトロでお洒落な音楽と衣装で楽
しませてくれた。スコット・ジョプリンによるラグタイムの名曲「エンターテ
イナー」はこの映画の1930年代の雰囲気をうまく伝えている。
「スローターハウス5」でみせた独特の世界観の構築、その持ち味は後期の
傑作である「ガープの世界」で結実した。ジョン・アーヴィング原作のこの映
画にはちょっと風変わりで意固地な登場人物がいっぱい出てくるのだが、監督
ロイ・ヒルのそのまなざしは暖かい。
ニューシネマ&青春映画の傑作「明日に向かって撃て」は「スティング」同
様ポール・ニューマン&ロバート・レッドフォードの出世作。前にも書いたが
ヒロインのキャサリン・ロスの揺れ動く心、ニューマンとレッドフォードの友
情と青春のはかなさを伝えてあまりあるロイ・ヒルの演出に拍手。
第2位にはスタイリッシュな映像職人トニー・スコット監督をあげたい。
兄のリドリー・スコットとCM製作会社で成功を収めた後に、トム・クルー
ズの出世作となった「トップガン」でその名を知らしめた。オープニングから
いきなり繰り広げられるミグとトムキャットのドッグファイトシーン、トム・
クルーズとケリー・マクギリスの輝き(ラブシーンはいまいちだけど)がもち
ろん見所なんだけど、ジョルジオ・モロダー作曲のオープニングタイトル曲ケ
ニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」、アカデミー賞獲っちゃったベルリ
ンの「愛は吐息のように」そしてエンディングのチープトリック「マイティウ
ィング」とサウンドトラックの名作でもある。ちなみに若きティム・ロビンス
とメグ・ライアンが端役で出ているのも要チェック。
好き嫌いが分かれるが、ダコタちゃんとデンゼル・ワシントンの「マイ・ボ
ディガード」、ブラッド・ピットとレッドフォードの「スパイ・ゲーム」では
オープニングからおもいっきり映像編集遊びで楽しませてくれた。近作の「デ
ジャヴ」では再度ワシントンと組んでいる。(筆者はまだ観ていない)
アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞の主要部門を獲得した「フレンチ
コネクション」はウィリアム・フリードキン監督とハックマンの出世作。あた
かもドキュメンタリー映像のようなインプロヴィゼーションをみせながらも良
質な娯楽作品に仕上げている。その手腕はホラー映画の草分けでもある「エク
ソシスト」でも発揮される。賛否両論ではあるがロイ・シャイダーを主演に抜
擢したリメイク版「恐怖の報酬」の緊迫感もすごい。
※「エクソシスト」では耳に残る「チューブラー・ベルズ」、「恐怖の報酬」
ではヴァンゲリスのシンセを凌ぐタンジェリン・ドリームのサウンドが快い。
シドニー・ルメット監督の「狼たちの午後」「十二人の怒れる男」は良質な
人間ドラマ+社会派ドラマ=>娯楽作品でアカデミー賞ノミネートに輝く。パ
チーノと組んだ「セルピコ」では実話をもとに徹底して警察社会の腐敗をテー
マに据え、リアリティを追求した。晩年にはその輝きがないのは残念である。
「スパイダーマン」のサム・ライミ監督は実は元祖スプラッタホラー監督。
筆者はホラー作品に興味はないが「ダークマン」の切なさは嫌いではないし、
コーエン兄弟も脚本に参加しているスラップスティックでブラックユーモア
いっぱいのコメディ「XYZマーダーズ」は大好きな作品。ケビン・コスナー
野球少年全開の「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」では文字通り守備範囲の広さを見
せてくれた。
兄弟で製作・監督・脚本をこなすインディーズ系コーエン兄弟の「ファーゴ」
「バートンフィンク」には奇妙な登場人物がいっぱい。ブシェミやジョン・タ
ートゥーロなど異色性格俳優も彼らの映画の常連である。
メジャーなのに監督自身のトラウマや異形趣味に偏重している感があるデビ
ッド・リンチは作る作品すべてがカルト。でもその映像構築技術は確かで難解
な世界観であるにも関わらずファンは多い。ホラー嫌いな筆者はグロい表現は
×だが「ブルーベルベット」の妖しさとホッパーのキレた熱演には脱帽した。
ティム・バートンも独特のオリジナリティを持つ監督だが、彼の作品のなか
では「バットマン」シリーズ、「マーズ・アタック!」そして彼が人間的な成
長を見せた「ビッグ・フィッシュ」あたりが筆者好み。
※バットマンを金持ちコスプレフェチとして復活させ、キャットウーマン、ジ
ョーカー、ペンギンと魅力あるキャラ作りでコミック映画化のお手本を示し
た。コミックヒーローを単なる英雄として描いていないところが面白い。
「許されざる者」のイーストウッド、「トラフィック」のソダーバーグ、
「レインマン」のレビンソン、そして御大ポランスキー、ジャクソン、ミンゲ
ラ、ベントン、チミノ、フォアマン、ゼメキスと監督賞受賞は納得である。
筆者大好きスコット兄とデ・パルマはまだ受賞できていないけど。(残念!)
♪この腕に還りなさいめぐり逢うため奇跡は起こるよ何度でも魂のルフラン♪
《ちなみに次回は連載最終回なの..ホヨヨー》
2007年03月08日
[編集部]映画の楽しみ方(その21)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
米アカデミー賞が2月25日(日本時間26日)に発表された。
今回はアカデミー賞あたりで楽しんじゃうのだ。
まずは本家アメリカのアカデミー賞の簡単なおさらいね。詳細説明はWik
ipediaに譲るとして、おおまかなルールはこんな感じ。
前年にロサンゼルスで一週間以上にわたり有料で公開された映画作品がその
対象になる。ハリウッドの映画業界関係者が大多数を占める映画芸術科学アカ
デミーなる団体の会員(現在約5800名だそうだ)が無記名で投票するとい
ういわば同業者同志による「よかったよ」「ご苦労様でした」的な内輪向けの
賞なのだ。カンヌやヴェネチアの国際映画祭がその芸術性を審査基準とするの
とは多少趣旨が異なるが映画業界における影響力は絶大であるし、なによりも
その時代の世相をもろに反映していることも確かである。
また、あくまで「アメリカ映画の祭典」であるため英語以外で作られた作品
は「外国語映画賞」にまわることがほとんどなのだが、今回は御大イーストウ
ッド監督の影響なのか、はたまたハリウッド映画最大のお得意様の日本を意識
してなのか「硫黄島からの手紙」は日本語で作られた映画で初めて本賞の作品
賞にノミネートされた。
《米アカデミーで観る...》
「バベル」有利の大方の予想を裏切った今年のアカデミー賞。未公開作品も
多く、業界関係者でもない筆者がコメントすること自体無謀なのだが、そこは
それジコチュー筆者のお得意必殺技「自分よがりコメント」炸裂なーのだ。
(つっこまないでね)
やったぜ!!アラン・アーキンが助演男優賞を受賞した。渋谷系ミニシアタ
ー文化になじめない筆者が無理に観に行った甲斐があった。(関係ないぞー)
「リトル・ミス・サンシャイン」でも彼は、エディー・マーフィー系でもシニ
カルでもない素の演技でおもいっきり笑わせてくれる。二枚目グレッグ・キニ
アは例によって中途半端なノリで楽しいし、子役の女の子もいい。ロードムー
ヴィー大好き筆者にはたまらない一品です。(VWおんぼろミニバス最高!)
※ちなみにこの映画でアーキンに魅力を感じた人は「キャッチ22」「フリー
ビーとビーン/大乱戦」「 あきれたあきれた大作戦」あたりをチェックだ。
マーティン・スコセッシ監督オメデトー。なんと6度目の正直なのだ。
名作・佳作を創り続けて30余年、ハーベイ・カイテルそして「タクシードラ
イバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」のデ・ニーロ、最近では
ディカプリオとのタッグと監督自身をリスペクトする名優達の人望もあつい。
※「ボーン・スプレマシー」のポール・グリーングラス監督が「ユナイテッド
93」でノミネートされていた。その演出のテンポの良さとキャメラワーク
の斬新さには近々、名作・傑作の誕生の予感がする。
作品賞の「ディパーテッド」は前にも書いたが筆者としては好きな作品。
「バベル」「クィーン」がまだ未公開なので比較はできないが、スコセッシと
ニコルソンの名監督・名優の初顔合わせはのびのびとニコルソンに演技させた
のが成功した。助演男優賞にもノミネートされたマーク・ウォルバーグのキレ
た演技にも注目であるし、スコセッシの音楽センスにも唸らせられる。
※それにしても香港映画のリメイクを作品賞にしてしまったり(敬愛する筑紫
哲也氏は納得していなかったが)「不都合な真実」がドキュメンタリー賞に
選ばれたりとアメリカの懐の深さは今も健在というところか。
”タイタニック成金”(誤解しないでね悪気はないの)から演技派ポジショ
ンへの復活を願うディカプリオは「アビエイター」ではジェイミー・フォック
スのレイ・チャールズに負け、今回はウィティカーのアミン大統領に負けた。
頑張れディカプリオ!君はイケメン過ぎるけど確かに演技派なのだから。
「ドリームガールズ」はすでに公開されているが筆者は観ていない。ゴメン
みんな大好き「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
はVFX(視覚効果)で受賞。なるほど誰もが納得だよねー。ILM最高!
筆者一押し「カーズ」を抜き去り長編アニメ賞を受賞した「ハッピーフィー
ト」は映画館での予告で何度も観たがいまだにどんな内容なのか不明のまま。
ぜひ公開されたら観に行くっきゃない!
《ついでに日本アカデミーで観る...》 ※”ついでに”に悪意はない
本家の一週前に日本アカデミー賞も発表された。
「フラガール」とアニメ「時をかける少女」を観ていない筆者にはコメント
する資格はないが「嫌われ松子の生涯」で主演女優賞に輝く中谷美紀は確かに
凄かった。映画も中島ワールド全開って感じで楽しめた..けど...
どちらかというと中谷主演の佳作「7月24日通りのクリスマス」のほうが
好みかな。まあいろんな意見もあると思うけど理屈抜きでほんわかと楽しむ映
画があってもいいんじゃない。
※ちなみに脱力系、H系、銭湯派の貴女(そんな奴はいないぞー)にはノーノ
ミネートだったけど寺島しのぶ主演「やわらかい生活」がお薦めね。なぜか
”映芸”だけはベスト1。
※最近「嫌われ・・」でも「7月24日・・」でも「バブルへ・・」でもいた
るところで”劇団ひとりを探せ”ゲームが流行っているようだ。(ウソ)
授賞式で山田洋次監督が助演男優賞に輝く笹野(武士の一分)さんに、「ミ
リオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマンをお願いしたと言っていた。
なるほどである、ちゃんとその意図通りの演出であるし、笹野さんもちゃんと
それに応えている。筆者としては「地下鉄(メトロ)に乗って」で青年から老
人(の手前)までを見事に演じ別けた大沢たかおにもあげたかったけどね。
若くして助演女優賞を蒼井優が受賞した。映画コラムでは敬愛する小林信彦
氏も言われていたが長澤まさみ、堀北真希のような映画スターとしてのオーラ
を持つ女優さんがどんどん出て来ている。今後が楽しみである。
ところでアカデミー賞授賞式の前夜に行われるラジー賞(最低映画のアカデ
ミー賞)で「氷の微笑2」とシャロン・ストーンそしてシャマラン監督が助演
賞まで獲った。確かに最近の二人をみると洒落になっていない。ヤバイ!
キャンパスドットコム大学編集部です。
米アカデミー賞が2月25日(日本時間26日)に発表された。
今回はアカデミー賞あたりで楽しんじゃうのだ。
まずは本家アメリカのアカデミー賞の簡単なおさらいね。詳細説明はWik
ipediaに譲るとして、おおまかなルールはこんな感じ。
前年にロサンゼルスで一週間以上にわたり有料で公開された映画作品がその
対象になる。ハリウッドの映画業界関係者が大多数を占める映画芸術科学アカ
デミーなる団体の会員(現在約5800名だそうだ)が無記名で投票するとい
ういわば同業者同志による「よかったよ」「ご苦労様でした」的な内輪向けの
賞なのだ。カンヌやヴェネチアの国際映画祭がその芸術性を審査基準とするの
とは多少趣旨が異なるが映画業界における影響力は絶大であるし、なによりも
その時代の世相をもろに反映していることも確かである。
また、あくまで「アメリカ映画の祭典」であるため英語以外で作られた作品
は「外国語映画賞」にまわることがほとんどなのだが、今回は御大イーストウ
ッド監督の影響なのか、はたまたハリウッド映画最大のお得意様の日本を意識
してなのか「硫黄島からの手紙」は日本語で作られた映画で初めて本賞の作品
賞にノミネートされた。
《米アカデミーで観る...》
「バベル」有利の大方の予想を裏切った今年のアカデミー賞。未公開作品も
多く、業界関係者でもない筆者がコメントすること自体無謀なのだが、そこは
それジコチュー筆者のお得意必殺技「自分よがりコメント」炸裂なーのだ。
(つっこまないでね)
やったぜ!!アラン・アーキンが助演男優賞を受賞した。渋谷系ミニシアタ
ー文化になじめない筆者が無理に観に行った甲斐があった。(関係ないぞー)
「リトル・ミス・サンシャイン」でも彼は、エディー・マーフィー系でもシニ
カルでもない素の演技でおもいっきり笑わせてくれる。二枚目グレッグ・キニ
アは例によって中途半端なノリで楽しいし、子役の女の子もいい。ロードムー
ヴィー大好き筆者にはたまらない一品です。(VWおんぼろミニバス最高!)
※ちなみにこの映画でアーキンに魅力を感じた人は「キャッチ22」「フリー
ビーとビーン/大乱戦」「 あきれたあきれた大作戦」あたりをチェックだ。
マーティン・スコセッシ監督オメデトー。なんと6度目の正直なのだ。
名作・佳作を創り続けて30余年、ハーベイ・カイテルそして「タクシードラ
イバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」のデ・ニーロ、最近では
ディカプリオとのタッグと監督自身をリスペクトする名優達の人望もあつい。
※「ボーン・スプレマシー」のポール・グリーングラス監督が「ユナイテッド
93」でノミネートされていた。その演出のテンポの良さとキャメラワーク
の斬新さには近々、名作・傑作の誕生の予感がする。
作品賞の「ディパーテッド」は前にも書いたが筆者としては好きな作品。
「バベル」「クィーン」がまだ未公開なので比較はできないが、スコセッシと
ニコルソンの名監督・名優の初顔合わせはのびのびとニコルソンに演技させた
のが成功した。助演男優賞にもノミネートされたマーク・ウォルバーグのキレ
た演技にも注目であるし、スコセッシの音楽センスにも唸らせられる。
※それにしても香港映画のリメイクを作品賞にしてしまったり(敬愛する筑紫
哲也氏は納得していなかったが)「不都合な真実」がドキュメンタリー賞に
選ばれたりとアメリカの懐の深さは今も健在というところか。
”タイタニック成金”(誤解しないでね悪気はないの)から演技派ポジショ
ンへの復活を願うディカプリオは「アビエイター」ではジェイミー・フォック
スのレイ・チャールズに負け、今回はウィティカーのアミン大統領に負けた。
頑張れディカプリオ!君はイケメン過ぎるけど確かに演技派なのだから。
「ドリームガールズ」はすでに公開されているが筆者は観ていない。ゴメン
みんな大好き「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
はVFX(視覚効果)で受賞。なるほど誰もが納得だよねー。ILM最高!
筆者一押し「カーズ」を抜き去り長編アニメ賞を受賞した「ハッピーフィー
ト」は映画館での予告で何度も観たがいまだにどんな内容なのか不明のまま。
ぜひ公開されたら観に行くっきゃない!
《ついでに日本アカデミーで観る...》 ※”ついでに”に悪意はない
本家の一週前に日本アカデミー賞も発表された。
「フラガール」とアニメ「時をかける少女」を観ていない筆者にはコメント
する資格はないが「嫌われ松子の生涯」で主演女優賞に輝く中谷美紀は確かに
凄かった。映画も中島ワールド全開って感じで楽しめた..けど...
どちらかというと中谷主演の佳作「7月24日通りのクリスマス」のほうが
好みかな。まあいろんな意見もあると思うけど理屈抜きでほんわかと楽しむ映
画があってもいいんじゃない。
※ちなみに脱力系、H系、銭湯派の貴女(そんな奴はいないぞー)にはノーノ
ミネートだったけど寺島しのぶ主演「やわらかい生活」がお薦めね。なぜか
”映芸”だけはベスト1。
※最近「嫌われ・・」でも「7月24日・・」でも「バブルへ・・」でもいた
るところで”劇団ひとりを探せ”ゲームが流行っているようだ。(ウソ)
授賞式で山田洋次監督が助演男優賞に輝く笹野(武士の一分)さんに、「ミ
リオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマンをお願いしたと言っていた。
なるほどである、ちゃんとその意図通りの演出であるし、笹野さんもちゃんと
それに応えている。筆者としては「地下鉄(メトロ)に乗って」で青年から老
人(の手前)までを見事に演じ別けた大沢たかおにもあげたかったけどね。
若くして助演女優賞を蒼井優が受賞した。映画コラムでは敬愛する小林信彦
氏も言われていたが長澤まさみ、堀北真希のような映画スターとしてのオーラ
を持つ女優さんがどんどん出て来ている。今後が楽しみである。
ところでアカデミー賞授賞式の前夜に行われるラジー賞(最低映画のアカデ
ミー賞)で「氷の微笑2」とシャロン・ストーンそしてシャマラン監督が助演
賞まで獲った。確かに最近の二人をみると洒落になっていない。ヤバイ!
2007年02月22日
[編集部]映画の楽しみ方(その20)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
突然だが「バブルへGO!!~~」の広末涼子のコメディエンヌぶりは必見だ
ぞ。スタイルも良く表情も豊か、さすが希代の女優である。筆者が若い頃にギ
ャグのネタ本として読んだ「見栄講座~」のホイチョイ・プロダクションズの
発想はタイトルのコピーだけで見事に伝わってくる。ミーハー(差別用語&死
語)野郎の筆者が観ないわけがない。ネタバレではないが「コンスタンティン」
と同様にエンドクレジット終了までは席を立たないでね。
よく言われることだが、子供は親を選べない。自分の住む国や環境も。TV
のドキュメンタリー番組で時々内戦の続く国の子供達が映し出されることがあ
る。そんな国で生きることを余儀なくされている子供達であっても決して笑顔
を絶やしていない。子供達はどんな状況でも親達のことを素直に信じて幸せな
未来を見つめているのだ。そのパワーは世界をプラスの方向に導いていること
は間違いないし、そんな子供達に我々は経験で身に付けた知識や責任ある態度
でお手本にならなければ大人である価値がない。(これは筆者個人の考えね)
っという訳で今回は映画界の永遠の反則技とも言える子役(なんちゃって子
役も含む)のイケテル映画を勝手にマイフェイバリット・ランキングなのだ。
《子役ーで観る...》
筆者ベスト1子役活躍映画はライアン・オニール親娘の息の合った演技が楽
しい「ペーパー・ムーン」。二人の金髪と青い瞳では恐慌時代なのにあまりに
お洒落すぎるという理由で白黒でわざわざ撮っている。それほどまでにオニー
ル親娘はカッコイイし可愛い過ぎるのだ。映画では他人の二人が詐欺をしなが
ら旅をするといういわばロードムーヴィー&コメディ。
ケンカをしたり助け合ったりとまるでかけあい漫才のような会話やちょっと
したテイタムの可愛い仕草には思わず微笑んでしまう。そして二人の中には本
当の親子のような感情が芽生えていく。さして感傷的なシーンもなく物語は淡
々と進んでいく。ボクダノヴィッチ監督がこだわった原作とは違うタイトル
「ペーパー・ムーン」が最後には効いてくる。ちなみに、この映画でテイタム
は最年少(9歳)でのアカデミー助演賞を獲得している。
※タイトルのイメージとなった「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」
はお洒落なJAZZの楽曲。カーニバルのテイタムのシーンにそっと流れる。
筆者ベスト2は「クレイマー、クレイマー」。アカデミー作品賞、ベントン
監督・脚本両賞、ホフマン主演賞、ストリープ助演賞と主要な賞を総なめした
夫婦そして親子のお話。子役のジャスティン・ヘンリーは8歳にして初出演し
たこの映画でアカデミー助演賞にノミネートされている。
その自然な演技と可愛さには脱帽である。名優の二人に囲まれてもその個性
が埋もれることはなく、一途にパパとママの両方と暮らしたいと願う子供の気
持ちを素直に表現している。そう、子供はどのような境遇でも両親と一緒に暮
らすというあたりまえなことに充分な満足を感じているものだから。
冒頭とラストでのホフマンとフレンチ・トーストを作るシーンの演出の違い
で2人の重ねてきた生活をうまく見せている。たぶん日本でもこの映画に触発
されて朝飯にフレンチ・トーストを食べる家族は確実に増えたはず。
※現代アメリカの直面する女性の自立問題や離婚・養育権といった問題に奇を
てらうことなく真摯に取り組んだ先駆け的な作品。なにはともあれヘンリー
坊やの可愛いコート姿に癒されてね。
筆者大好きNO3は「チャンプ」(1979年のリメイク版のほうね)。
名優ジョン・ボイトとフェイ・ダナウェイを向うにまわしてゴールデングロー
ブ賞を受賞してしまったリッキー・シュローダー君(8歳)。こちらは「クレ
イマー・・」とは違ってバリバリのオーバーアクティング。笑い顔はメチャ可
愛いし、涙ボロボロの泣きの演技も凄い。それとなによりも大人っぽい一面と
子供のような無邪気さそして父親への一途な愛情の3種類をちゃんと演じ分け
ているところが偉い!この映画でもなぜか母親役のフェイ・ダナウェイはちょ
っと損な役回りである。
※泣きながら「僕はチャンプと一緒にいたいんだ」というセリフとネタバレに
なりそうなので書けないけど、ラストの場面でのセリフはマジ泣かせる。
みんな大好きダコタ・ファニングちゃんはこれでもかーと出演作も多くどれ
も達者な演技振り。全部は見きれないけど筆者はやはり「アイ・アム・サム」
での彼女が好き。夜中に部屋を行ったり来たりするシーンが可愛くて笑わせる。
「刑事ジョン・ブック/目撃者」のルーカス・ハース少年(7歳)はシンプ
ルな演技で好感が持てる。とても目が特徴的。この映画で一躍脚光を浴びたケ
リー・マクギリスがこれがまたメチャンコ綺麗だでかんわ(マジで)。アーミ
ッシュという宗教的な信仰から近代的な生活を拒絶する人々の一人であるマク
ギリスと現代社会を生きる刑事(ハリソン・フォード)のロマンスが悲しい。
近作では「アトランティスのこころ」のアントン少年が自然な演技で光る。
ナイトの称号までもらった名優アンソニー・ホプキンスを向うにまわして堂々
の出来。「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせるスティーブン・キングの原
作らしいけどちょっと不思議な人間ドラマ。
「リトル・ロマンス」のダイアン・レインはめちゃ可愛かったが、その5年
後ぐらいにいきなり「ストリート・オブ・ファイヤー」の彼女を観た時にはブ
ッとんだ。筆者はあの映画の影響でいまだに”ため息の橋”の下をゴンドラで
通りたいと密かに思っている。(こんな筆者は傍からみると相当キモイかも)
「小さな恋のメロディ」のトレーシー・ハイドとマーク・レスターは映画の
良し悪しは抜きにしてもこの分野では永遠のカップル。ビー・ジーズやCSN
&Yの名曲は見事に映画の雰囲気を盛り上げている。
「レオン」でジャン・レノを凌ぐ演技をみせたナタリー・ポートマンは新生
スター・ウォーズの”クイーン・アミダラ”をやったと思ったら「コールド
マウンテン」「クローサー」で見事に大人の女性を演じている。
かの「E.T.」のヘンリー・トーマス少年、シュレンドルフ監督「ブリキ
の太鼓」のベネント少年、トルナトーレ監督の永遠の名作「ニュー・シネマ・
パラダイス」のカシオ少年、「フォレスト・ガンプ/一期一会」「シックス・
センス」「A.I.」のオスメント少年、「タクシードライバー」のジョディ・
フォスターと大作・名作には名子役達の目映いばかりの演技が貢献している。
”ローマは一日にしてならず”されど”子役は15歳にしてならず”??
世界中の子供達が天使のような笑顔を絶やすことのない世界を切に願う。
先日、日本アカデミー賞が発表された。次週はいよいよ本家も発表される。
っという訳で次週は勝手にアカデミー賞特集なーのだ。楽しみー。
キャンパスドットコム大学編集部です。
突然だが「バブルへGO!!~~」の広末涼子のコメディエンヌぶりは必見だ
ぞ。スタイルも良く表情も豊か、さすが希代の女優である。筆者が若い頃にギ
ャグのネタ本として読んだ「見栄講座~」のホイチョイ・プロダクションズの
発想はタイトルのコピーだけで見事に伝わってくる。ミーハー(差別用語&死
語)野郎の筆者が観ないわけがない。ネタバレではないが「コンスタンティン」
と同様にエンドクレジット終了までは席を立たないでね。
よく言われることだが、子供は親を選べない。自分の住む国や環境も。TV
のドキュメンタリー番組で時々内戦の続く国の子供達が映し出されることがあ
る。そんな国で生きることを余儀なくされている子供達であっても決して笑顔
を絶やしていない。子供達はどんな状況でも親達のことを素直に信じて幸せな
未来を見つめているのだ。そのパワーは世界をプラスの方向に導いていること
は間違いないし、そんな子供達に我々は経験で身に付けた知識や責任ある態度
でお手本にならなければ大人である価値がない。(これは筆者個人の考えね)
っという訳で今回は映画界の永遠の反則技とも言える子役(なんちゃって子
役も含む)のイケテル映画を勝手にマイフェイバリット・ランキングなのだ。
《子役ーで観る...》
筆者ベスト1子役活躍映画はライアン・オニール親娘の息の合った演技が楽
しい「ペーパー・ムーン」。二人の金髪と青い瞳では恐慌時代なのにあまりに
お洒落すぎるという理由で白黒でわざわざ撮っている。それほどまでにオニー
ル親娘はカッコイイし可愛い過ぎるのだ。映画では他人の二人が詐欺をしなが
ら旅をするといういわばロードムーヴィー&コメディ。
ケンカをしたり助け合ったりとまるでかけあい漫才のような会話やちょっと
したテイタムの可愛い仕草には思わず微笑んでしまう。そして二人の中には本
当の親子のような感情が芽生えていく。さして感傷的なシーンもなく物語は淡
々と進んでいく。ボクダノヴィッチ監督がこだわった原作とは違うタイトル
「ペーパー・ムーン」が最後には効いてくる。ちなみに、この映画でテイタム
は最年少(9歳)でのアカデミー助演賞を獲得している。
※タイトルのイメージとなった「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」
はお洒落なJAZZの楽曲。カーニバルのテイタムのシーンにそっと流れる。
筆者ベスト2は「クレイマー、クレイマー」。アカデミー作品賞、ベントン
監督・脚本両賞、ホフマン主演賞、ストリープ助演賞と主要な賞を総なめした
夫婦そして親子のお話。子役のジャスティン・ヘンリーは8歳にして初出演し
たこの映画でアカデミー助演賞にノミネートされている。
その自然な演技と可愛さには脱帽である。名優の二人に囲まれてもその個性
が埋もれることはなく、一途にパパとママの両方と暮らしたいと願う子供の気
持ちを素直に表現している。そう、子供はどのような境遇でも両親と一緒に暮
らすというあたりまえなことに充分な満足を感じているものだから。
冒頭とラストでのホフマンとフレンチ・トーストを作るシーンの演出の違い
で2人の重ねてきた生活をうまく見せている。たぶん日本でもこの映画に触発
されて朝飯にフレンチ・トーストを食べる家族は確実に増えたはず。
※現代アメリカの直面する女性の自立問題や離婚・養育権といった問題に奇を
てらうことなく真摯に取り組んだ先駆け的な作品。なにはともあれヘンリー
坊やの可愛いコート姿に癒されてね。
筆者大好きNO3は「チャンプ」(1979年のリメイク版のほうね)。
名優ジョン・ボイトとフェイ・ダナウェイを向うにまわしてゴールデングロー
ブ賞を受賞してしまったリッキー・シュローダー君(8歳)。こちらは「クレ
イマー・・」とは違ってバリバリのオーバーアクティング。笑い顔はメチャ可
愛いし、涙ボロボロの泣きの演技も凄い。それとなによりも大人っぽい一面と
子供のような無邪気さそして父親への一途な愛情の3種類をちゃんと演じ分け
ているところが偉い!この映画でもなぜか母親役のフェイ・ダナウェイはちょ
っと損な役回りである。
※泣きながら「僕はチャンプと一緒にいたいんだ」というセリフとネタバレに
なりそうなので書けないけど、ラストの場面でのセリフはマジ泣かせる。
みんな大好きダコタ・ファニングちゃんはこれでもかーと出演作も多くどれ
も達者な演技振り。全部は見きれないけど筆者はやはり「アイ・アム・サム」
での彼女が好き。夜中に部屋を行ったり来たりするシーンが可愛くて笑わせる。
「刑事ジョン・ブック/目撃者」のルーカス・ハース少年(7歳)はシンプ
ルな演技で好感が持てる。とても目が特徴的。この映画で一躍脚光を浴びたケ
リー・マクギリスがこれがまたメチャンコ綺麗だでかんわ(マジで)。アーミ
ッシュという宗教的な信仰から近代的な生活を拒絶する人々の一人であるマク
ギリスと現代社会を生きる刑事(ハリソン・フォード)のロマンスが悲しい。
近作では「アトランティスのこころ」のアントン少年が自然な演技で光る。
ナイトの称号までもらった名優アンソニー・ホプキンスを向うにまわして堂々
の出来。「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせるスティーブン・キングの原
作らしいけどちょっと不思議な人間ドラマ。
「リトル・ロマンス」のダイアン・レインはめちゃ可愛かったが、その5年
後ぐらいにいきなり「ストリート・オブ・ファイヤー」の彼女を観た時にはブ
ッとんだ。筆者はあの映画の影響でいまだに”ため息の橋”の下をゴンドラで
通りたいと密かに思っている。(こんな筆者は傍からみると相当キモイかも)
「小さな恋のメロディ」のトレーシー・ハイドとマーク・レスターは映画の
良し悪しは抜きにしてもこの分野では永遠のカップル。ビー・ジーズやCSN
&Yの名曲は見事に映画の雰囲気を盛り上げている。
「レオン」でジャン・レノを凌ぐ演技をみせたナタリー・ポートマンは新生
スター・ウォーズの”クイーン・アミダラ”をやったと思ったら「コールド
マウンテン」「クローサー」で見事に大人の女性を演じている。
かの「E.T.」のヘンリー・トーマス少年、シュレンドルフ監督「ブリキ
の太鼓」のベネント少年、トルナトーレ監督の永遠の名作「ニュー・シネマ・
パラダイス」のカシオ少年、「フォレスト・ガンプ/一期一会」「シックス・
センス」「A.I.」のオスメント少年、「タクシードライバー」のジョディ・
フォスターと大作・名作には名子役達の目映いばかりの演技が貢献している。
”ローマは一日にしてならず”されど”子役は15歳にしてならず”??
世界中の子供達が天使のような笑顔を絶やすことのない世界を切に願う。
先日、日本アカデミー賞が発表された。次週はいよいよ本家も発表される。
っという訳で次週は勝手にアカデミー賞特集なーのだ。楽しみー。
2007年02月15日
[編集部]映画の楽しみ方(その19)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
家族が特別な存在であることは誰もが認めるだろう。理屈ではなく家族はど
んな失敗をしようが、どんな人生を送ろうが、唯一最後まで理解者でありサポ
ーターであり続けることのできる特別な存在である。いわば家族は、目に見え
ない絆やバリヤー(稚拙な表現でゴメン)で守られた小宇宙のような存在なの
だ。(筆者個人の意見なので悪しからず)
イジメを受けている子供達よ、心を開いて親に話しかけてみよう。自分の子
供が可愛くない親などいないのだから。親のない子供達よ想像してみよう。1
年にも及ぶ永い間、君の誕生を目を輝かせながら夢みてきた母や父のいたこと
を。なにがあろうとも君たちが生き続けること、その生き様は確実にいろいろ
な人達の記憶となり、歴史となりまさに伝説となる。君たちは一人ではない。
映画はいろいろな人生と人をさまざまな切り口で見せてくれる。名作の中に
はその主人公達の生き様や生い立ちを家族を通して伝えているものが多い。
今回は家族の絆やそのありかたにこだわった映画を筆者”自分よがり炸裂”
のマイフェイバリット・ランキングなのだ。
《かぞくーで観る...》
なんといっても筆者大好きベスト1は「家族ゲーム」(いきなり邦画かよ)
今じゃ伝説の俳優松田優作(若い人は伝説のTV番組「太陽にほえろ」のジー
パン刑事の殉職シーン”なんじゃこりゃー”のパロディは知ってるかも)が大
学7年生のとぼけた家庭教師をクールに熱演?。そのカメレオンぶり役者バカ
ぶりは凄いが、筆者は「ブラック・レイン」「それから」そしてこの映画の彼
が好き。
やはり日本人監督では筆者一押しの森田芳光監督(近作は「間宮兄弟」まだ
観ていないけど)の作品では初期の「の・ようなもの」と「家族ゲーム」の独
特のコメディセンスと脚本、独特の間合い、そしてクセはあるんだけどなんと
なく憎めない登場人物達が楽しい。この頃の森田監督のキャメラワークや場面
展開そして擬音だけのBGM等々斬新な演出はよかった。
高度成長期の80年代、いつもなぜか植物図鑑を持ち歩く優作が平凡な中流
階級の家族に爽やかな風穴を開けていく。今では競馬中継でしかお目にかかれ
ない宮川一朗太の屈折した少年役も楽しいし、脇役に徹している名優・名監督
の故伊丹十三氏のとぼけぶりもいい。印象的な横並び食事シーンと母親役由紀
さおりのうたたねラストシーンと最後まで観客を楽しませてくれる。
この映画での家族はイジメ、進学、兄弟の関係といった暗くなりがちな状況
を屈託のない前向きな明るさで、なにも無かったかのように乗り越えていく。
ベスト2はレッドフォード監督の処女作「普通の人々」。二枚目スターのレ
ッドフォードは俳優としてはその容姿ゆえにクセのある役には恵まれず名優の
仲間入りは出来なかったが、初めて監督したこの作品でいきなりアカデミー賞
やゴールデン・グローブで作品賞・監督賞を受賞した。
おめかしをして夫婦で劇場に出かけるような何不自由のない中流階級以上の
家族が二人兄弟の兄の死をきっかけにギクシャクと崩壊していく。家族みんな
が他のものに対する必要以上の罪の意識から逃れられないでいる。かのTV番
組のキーファー・サザーランドの実父で「M★A★S★H」のアクの強い名優
ドナルドが父親役としてどこまでも優しい父性を好演している。対極となる母
親役を演じたムーアのエキセントリックな演技も凄い。
この映画では家族という関係のなかで、最後までお互いのことを理解しよう
と努力することが重要であることを述べているように思う。
ベスト3は今や大人気のレオ様&デップ様が兄弟を演ずる「ギルバート・グ
レイプ」。筆者大好き監督ハルストレムのハリウッド進出作品。この作品では
最近のデップでは見られないナチュラルな彼をみる事が出来る。知的障害を演
じるディカプリオは迫力があるし、不倫妻を演じるスティーンバージェンや母
親役の女優さんもたぶんこんな感じだろうなと思わせる自然さがいい。
ハルストレム監督はステロタイプで象徴的な存在をこれでもかーと織り込ん
で運命協同体である家族の素晴らしさを描いている。通常であれば家族という
枠や家という枠を飛び出せない存在として描かれることの多い女性の存在をデ
ップが演じている。その対極が恋人役のジュリエット・ルイスであることを観
客はラストのシーンで確認できる。
この映画でも人間は我が身のことを客観的に見ることの出来ないこと、家族
という存在はその全てを認め合うことが出来る存在であること、そしてそのた
めには粘り強い忍耐が必要であることを語っているように思う。
近作では実話に基づく「シンデレラマン」のラッセル・クロウとゼルウィガ
ーの夫婦愛がいい。「グラディエーター」でも望郷の念をずっと持ちつづけた
剣闘士役を演じたクロウのタフな精神・肉体が炸裂する。「女は男の決意を見
守るだけ」「男は女を失望させたことを悩む」、実は夫婦の間はこんなお互い
の密かな思いやりでつながっているのである。ラッセル・クロウは「ビューテ
ィフルマインド」みたいなのもいいけどやはり肉体派が似合うねー。
名匠ヴィスコンティの「家族の肖像」は彼自身の老いを見つめた作品。この
映画に”家族とは何か”の明確な答えは存在しないが、ランカスター演じる教
授の悩みは深く、自己矛盾を抱えたマンガーノや娘リエッタの存在感はすさま
じい。ほんの一瞬だが回想シーンで現れるクラウディア・カルディナーレとド
ミニク・サンダの美しさにはもう釘付けである。
ヴィム・ヴェンダース監督の「アメリカ、家族のいる風景」はロード・ムー
ヴィーの傑作「パリ、テキサス」のセルフカバーのような作品。30年もの間
帰らなかった故郷への突然の帰郷にも母は暖かく迎えてくれる。それぞれの想
いで生活を営んできた元恋人と息子の対応は厳しく、されど家族である。
最近では藤沢周平の時代劇で話題の山田洋次監督のその名もずばり「家族」
も名作。九州の炭鉱町から北海道へ移住するため家族5人がまさに高度経済成
長期の日本を駆け抜ける。旅の途中で家族の死にみまわれるという最悪の状況
を経験しながらも”家族”は力強く立ち直ってみせる。内容は違うが近年の山
崎監督の傑作「ALWAYS三丁目の夕日」の味わいを感じさせてくれる。
「寅さんシリーズ」でお馴染みの面々が大挙出演しているのも楽しい。
母より:サブ、よく聞きなさい。「ウエト アヤ」と「アヤド チエ」
は親子ではありません。おかげで母は恥をかきました。
サブ:前略、おふくろ様。最近、、運動不足なわけで、、体がめっぽう硬く、
足の爪がうまく切れないわけで、、、♪水牛に相談だ!?
キャンパスドットコム大学編集部です。
家族が特別な存在であることは誰もが認めるだろう。理屈ではなく家族はど
んな失敗をしようが、どんな人生を送ろうが、唯一最後まで理解者でありサポ
ーターであり続けることのできる特別な存在である。いわば家族は、目に見え
ない絆やバリヤー(稚拙な表現でゴメン)で守られた小宇宙のような存在なの
だ。(筆者個人の意見なので悪しからず)
イジメを受けている子供達よ、心を開いて親に話しかけてみよう。自分の子
供が可愛くない親などいないのだから。親のない子供達よ想像してみよう。1
年にも及ぶ永い間、君の誕生を目を輝かせながら夢みてきた母や父のいたこと
を。なにがあろうとも君たちが生き続けること、その生き様は確実にいろいろ
な人達の記憶となり、歴史となりまさに伝説となる。君たちは一人ではない。
映画はいろいろな人生と人をさまざまな切り口で見せてくれる。名作の中に
はその主人公達の生き様や生い立ちを家族を通して伝えているものが多い。
今回は家族の絆やそのありかたにこだわった映画を筆者”自分よがり炸裂”
のマイフェイバリット・ランキングなのだ。
《かぞくーで観る...》
なんといっても筆者大好きベスト1は「家族ゲーム」(いきなり邦画かよ)
今じゃ伝説の俳優松田優作(若い人は伝説のTV番組「太陽にほえろ」のジー
パン刑事の殉職シーン”なんじゃこりゃー”のパロディは知ってるかも)が大
学7年生のとぼけた家庭教師をクールに熱演?。そのカメレオンぶり役者バカ
ぶりは凄いが、筆者は「ブラック・レイン」「それから」そしてこの映画の彼
が好き。
やはり日本人監督では筆者一押しの森田芳光監督(近作は「間宮兄弟」まだ
観ていないけど)の作品では初期の「の・ようなもの」と「家族ゲーム」の独
特のコメディセンスと脚本、独特の間合い、そしてクセはあるんだけどなんと
なく憎めない登場人物達が楽しい。この頃の森田監督のキャメラワークや場面
展開そして擬音だけのBGM等々斬新な演出はよかった。
高度成長期の80年代、いつもなぜか植物図鑑を持ち歩く優作が平凡な中流
階級の家族に爽やかな風穴を開けていく。今では競馬中継でしかお目にかかれ
ない宮川一朗太の屈折した少年役も楽しいし、脇役に徹している名優・名監督
の故伊丹十三氏のとぼけぶりもいい。印象的な横並び食事シーンと母親役由紀
さおりのうたたねラストシーンと最後まで観客を楽しませてくれる。
この映画での家族はイジメ、進学、兄弟の関係といった暗くなりがちな状況
を屈託のない前向きな明るさで、なにも無かったかのように乗り越えていく。
ベスト2はレッドフォード監督の処女作「普通の人々」。二枚目スターのレ
ッドフォードは俳優としてはその容姿ゆえにクセのある役には恵まれず名優の
仲間入りは出来なかったが、初めて監督したこの作品でいきなりアカデミー賞
やゴールデン・グローブで作品賞・監督賞を受賞した。
おめかしをして夫婦で劇場に出かけるような何不自由のない中流階級以上の
家族が二人兄弟の兄の死をきっかけにギクシャクと崩壊していく。家族みんな
が他のものに対する必要以上の罪の意識から逃れられないでいる。かのTV番
組のキーファー・サザーランドの実父で「M★A★S★H」のアクの強い名優
ドナルドが父親役としてどこまでも優しい父性を好演している。対極となる母
親役を演じたムーアのエキセントリックな演技も凄い。
この映画では家族という関係のなかで、最後までお互いのことを理解しよう
と努力することが重要であることを述べているように思う。
ベスト3は今や大人気のレオ様&デップ様が兄弟を演ずる「ギルバート・グ
レイプ」。筆者大好き監督ハルストレムのハリウッド進出作品。この作品では
最近のデップでは見られないナチュラルな彼をみる事が出来る。知的障害を演
じるディカプリオは迫力があるし、不倫妻を演じるスティーンバージェンや母
親役の女優さんもたぶんこんな感じだろうなと思わせる自然さがいい。
ハルストレム監督はステロタイプで象徴的な存在をこれでもかーと織り込ん
で運命協同体である家族の素晴らしさを描いている。通常であれば家族という
枠や家という枠を飛び出せない存在として描かれることの多い女性の存在をデ
ップが演じている。その対極が恋人役のジュリエット・ルイスであることを観
客はラストのシーンで確認できる。
この映画でも人間は我が身のことを客観的に見ることの出来ないこと、家族
という存在はその全てを認め合うことが出来る存在であること、そしてそのた
めには粘り強い忍耐が必要であることを語っているように思う。
近作では実話に基づく「シンデレラマン」のラッセル・クロウとゼルウィガ
ーの夫婦愛がいい。「グラディエーター」でも望郷の念をずっと持ちつづけた
剣闘士役を演じたクロウのタフな精神・肉体が炸裂する。「女は男の決意を見
守るだけ」「男は女を失望させたことを悩む」、実は夫婦の間はこんなお互い
の密かな思いやりでつながっているのである。ラッセル・クロウは「ビューテ
ィフルマインド」みたいなのもいいけどやはり肉体派が似合うねー。
名匠ヴィスコンティの「家族の肖像」は彼自身の老いを見つめた作品。この
映画に”家族とは何か”の明確な答えは存在しないが、ランカスター演じる教
授の悩みは深く、自己矛盾を抱えたマンガーノや娘リエッタの存在感はすさま
じい。ほんの一瞬だが回想シーンで現れるクラウディア・カルディナーレとド
ミニク・サンダの美しさにはもう釘付けである。
ヴィム・ヴェンダース監督の「アメリカ、家族のいる風景」はロード・ムー
ヴィーの傑作「パリ、テキサス」のセルフカバーのような作品。30年もの間
帰らなかった故郷への突然の帰郷にも母は暖かく迎えてくれる。それぞれの想
いで生活を営んできた元恋人と息子の対応は厳しく、されど家族である。
最近では藤沢周平の時代劇で話題の山田洋次監督のその名もずばり「家族」
も名作。九州の炭鉱町から北海道へ移住するため家族5人がまさに高度経済成
長期の日本を駆け抜ける。旅の途中で家族の死にみまわれるという最悪の状況
を経験しながらも”家族”は力強く立ち直ってみせる。内容は違うが近年の山
崎監督の傑作「ALWAYS三丁目の夕日」の味わいを感じさせてくれる。
「寅さんシリーズ」でお馴染みの面々が大挙出演しているのも楽しい。
母より:サブ、よく聞きなさい。「ウエト アヤ」と「アヤド チエ」
は親子ではありません。おかげで母は恥をかきました。
サブ:前略、おふくろ様。最近、、運動不足なわけで、、体がめっぽう硬く、
足の爪がうまく切れないわけで、、、♪水牛に相談だ!?
2007年02月08日
[編集部]映画の楽しみ方(その18)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪その手でその手で 私を汚して 何度も何度も 私を壊して♪
ちょっぴり恥じらいながらも妻と”愛ルケ”を観に行った。寺島しのぶ画面
一杯のCMを観てヒイてしまった人もいるかも。ところがどっこい爽快感一杯
の愛の物語に仕上がっているのだ。ネットでは例によって原作がどーたらとか
書き込みしてる人もいるが、筋金入りの渡辺淳一の愛読者である妻曰く「渡辺
淳一の作品の映画化のなかでは最高の出来かも」だそうだ。トヨエツの演技は
確かで、母親役を演じる富司純子(現実でもしのぶの実母)も素晴らしい。
ハリウッド映画に出てくる大衆的なカフェのウェイトレスはたいていはヒス
パニックや黒人などのマイノリティ。基本的に給料は少ないのでチップが重要
な収入源になる。従って生活にくたびれてはいるもののニヤケた親爺にも適当
に笑顔をふりまいて洒落た会話も欠かさない。そう、庶民に癒しを与えてくれ
るウェイトレスはアメリカではれっきとした文化なのだ。
という訳で今回も強引な展開でなぜかウェイトレスがヒロインの映画紹介ね。
《萌えー??で観る...》
場末の夜のカフェで生活に疲れたウェイトレスを見事に演じアカデミー主演
女優賞まで獲ってしまったハル・ベリー主演の「チョコレート」。彼女のウェ
イトレス姿はリアルで、なぜかファッショナブルでもある。官能的なソーント
ンとのベッド・シーンもうならせるが、賛否両論のラストシーンもしみじみと
した味わいがある。ソーントンが好んでチョコレート・アイスを食べるシーン
が多くさらに人種差別問題の肌の色を意識してか日本題は「チョコレート」。
たぶんこの映画全体の暗い雰囲気からすると原題の「モンスターズボール」よ
りもこちらのほうがソフトでよかったのかもね。
パチーノとファイファーの大人の恋を描いた「恋のためらい/フランキー
とジョニー」もいいぞ。もともとは舞台劇の映画化ということなので会話が
思いっきり多いのだけど両役者の安定感と存在感はやはり抜群なのだ。ニュー
ヨークの下町のカフェでウェイトレスとして働くファイファーと刑務所から出
所したばかりのコックのパチーノ。お互いがそれぞれの過去をひきずっていて
なかなか恋にふみきれない、そんなやりとりが素晴らしいし、ラストのDJと
のくだりがなかなか洒落ている。言うまでもなく生活感たっぷりのファイファ
ーのウェイトレス姿は筆者どストライク。ちょっとパチーノが老けた感はある
が。監督・製作はあのプリティ・ウーマンのゲイリー・マーシャル。
※この映画でパチーノが子供達に会いに行くシーンはあの「スケア・クロウ」
のそれを彷彿とさせる。
美人じゃないけどアカデミー賞を受賞した「恋愛小説家」のヘレン・ハント
もいい感じだ。病気の子供を持ちシングルマザーとしてカフェで働くハントに
恋愛小説は書けるのだが潔癖症でなぜか周りに悪態ばかりついているニコルソ
ンが恋をする。その不器用な愛の行方も楽しめるが、なによりもハント演ずる
気は強いんだけど涙もろい彼女がニコルソンを受け入れていく優しさ(母性)
のようなものに男は妙に癒される。
レニー・ゼルウィガーのウェイトレス姿がキュートなのが「ベティ・サイズ
モア」。原題が「看護婦ベティ」なので途中から看護婦スタイルも披露。もと
もとはスイスの父とノルウェーの母との子だそうで透けるような色白で金髪の
彼女はこのての白い衣装が可愛い。映画前半のショッキングな暴力シーンは不
要だと思うし、コメディとしてももう少しといったところではあるが。この後
ゼルウィガーはご存知「ブリジット・ジョーンズの日記」「シカゴ」「コール
ド・マウンテン」と輝いていく。
スコセッシの日本初公開映画「アリスの恋」は夫を事故で亡くした妻エレン
・バースティンとちょっと生意気で可愛い息子とのロードムーヴィーもの。
小さい頃からの歌手になる夢を捨てていない子持ちの中年元主婦のバーステ
ィンが息子と二人で旅しながら生活のためのいろいろな苦労や男性との出会い
を通して自立していく。バースティンのウェイトレス姿はたくましく、なによ
りも息子との息の合った会話が楽しい。若きカイテルと「タクシードライバー」
でブレイクする直前のジョディ・フォスター(当時12くらいでまるで男の子)
なつかしのクリストファーソンと脇役も楽しいぞ。
「テルマ&ルイーズ」でもウェイトレスを演じたサランドンとジェームス・
スペイダーとの年の差ラブロマンスは「僕の美しい人だから」。「プリティ・
ウーマン」のようなシンデレラストーリーとして単純に楽しもうね。なにより
も印象的なラストがいかにもアメリカンって感じで楽しいよ。
またテーマからずれちゃうけどジェニロペの「メイド・イン・マンハッタン」
もよかった。こちらもやはりシングルマザー(ホテルのメイド)のシンデレラ
ストーリー。バリバリのWASPとヒスパニックのちょっとありえない話では
あるがいいんじゃない。「スイミング・プール」のフランスの鬼才フランソワ
・オゾン監督の「8人の女たち」のベアール(妖しいメイド役)もいい。なん
か知らんけど突然踊りだすは歌いだすはでとっても妙な映画なんだけどなぜか
味わいが深い。フランス映画を代表する大女優のドヌーブがちょっと老けちゃ
ったのは寂しいけど。
今や日本では別の意味でメイド文化の真っ最中だが、メイド・執事・従者の
正しい歴史のお勉強をしたい人(そんな奴はいないぞー)は天才アルトマン監
督の「ゴスフォード・パーク」を観よう。30人あまりにも及ぶキャストの群
像劇なので1回観ただけでは誰が誰なのかはわかんなくなっちゃうけど。ご存
知クライヴ・オーエンやライアン・フィリップがいい感じ。
昨年、惜しまれてこの世を去ったアルトマン監督のご冥福を祈りたい。
弁解しておこう。筆者はプロフェッショナルな女性の制服姿は嫌いではない
が今回のテーマ「萌えー」はイッツ・ア・ジョークね。..無実だー(^^;;
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪その手でその手で 私を汚して 何度も何度も 私を壊して♪
ちょっぴり恥じらいながらも妻と”愛ルケ”を観に行った。寺島しのぶ画面
一杯のCMを観てヒイてしまった人もいるかも。ところがどっこい爽快感一杯
の愛の物語に仕上がっているのだ。ネットでは例によって原作がどーたらとか
書き込みしてる人もいるが、筋金入りの渡辺淳一の愛読者である妻曰く「渡辺
淳一の作品の映画化のなかでは最高の出来かも」だそうだ。トヨエツの演技は
確かで、母親役を演じる富司純子(現実でもしのぶの実母)も素晴らしい。
ハリウッド映画に出てくる大衆的なカフェのウェイトレスはたいていはヒス
パニックや黒人などのマイノリティ。基本的に給料は少ないのでチップが重要
な収入源になる。従って生活にくたびれてはいるもののニヤケた親爺にも適当
に笑顔をふりまいて洒落た会話も欠かさない。そう、庶民に癒しを与えてくれ
るウェイトレスはアメリカではれっきとした文化なのだ。
という訳で今回も強引な展開でなぜかウェイトレスがヒロインの映画紹介ね。
《萌えー??で観る...》
場末の夜のカフェで生活に疲れたウェイトレスを見事に演じアカデミー主演
女優賞まで獲ってしまったハル・ベリー主演の「チョコレート」。彼女のウェ
イトレス姿はリアルで、なぜかファッショナブルでもある。官能的なソーント
ンとのベッド・シーンもうならせるが、賛否両論のラストシーンもしみじみと
した味わいがある。ソーントンが好んでチョコレート・アイスを食べるシーン
が多くさらに人種差別問題の肌の色を意識してか日本題は「チョコレート」。
たぶんこの映画全体の暗い雰囲気からすると原題の「モンスターズボール」よ
りもこちらのほうがソフトでよかったのかもね。
パチーノとファイファーの大人の恋を描いた「恋のためらい/フランキー
とジョニー」もいいぞ。もともとは舞台劇の映画化ということなので会話が
思いっきり多いのだけど両役者の安定感と存在感はやはり抜群なのだ。ニュー
ヨークの下町のカフェでウェイトレスとして働くファイファーと刑務所から出
所したばかりのコックのパチーノ。お互いがそれぞれの過去をひきずっていて
なかなか恋にふみきれない、そんなやりとりが素晴らしいし、ラストのDJと
のくだりがなかなか洒落ている。言うまでもなく生活感たっぷりのファイファ
ーのウェイトレス姿は筆者どストライク。ちょっとパチーノが老けた感はある
が。監督・製作はあのプリティ・ウーマンのゲイリー・マーシャル。
※この映画でパチーノが子供達に会いに行くシーンはあの「スケア・クロウ」
のそれを彷彿とさせる。
美人じゃないけどアカデミー賞を受賞した「恋愛小説家」のヘレン・ハント
もいい感じだ。病気の子供を持ちシングルマザーとしてカフェで働くハントに
恋愛小説は書けるのだが潔癖症でなぜか周りに悪態ばかりついているニコルソ
ンが恋をする。その不器用な愛の行方も楽しめるが、なによりもハント演ずる
気は強いんだけど涙もろい彼女がニコルソンを受け入れていく優しさ(母性)
のようなものに男は妙に癒される。
レニー・ゼルウィガーのウェイトレス姿がキュートなのが「ベティ・サイズ
モア」。原題が「看護婦ベティ」なので途中から看護婦スタイルも披露。もと
もとはスイスの父とノルウェーの母との子だそうで透けるような色白で金髪の
彼女はこのての白い衣装が可愛い。映画前半のショッキングな暴力シーンは不
要だと思うし、コメディとしてももう少しといったところではあるが。この後
ゼルウィガーはご存知「ブリジット・ジョーンズの日記」「シカゴ」「コール
ド・マウンテン」と輝いていく。
スコセッシの日本初公開映画「アリスの恋」は夫を事故で亡くした妻エレン
・バースティンとちょっと生意気で可愛い息子とのロードムーヴィーもの。
小さい頃からの歌手になる夢を捨てていない子持ちの中年元主婦のバーステ
ィンが息子と二人で旅しながら生活のためのいろいろな苦労や男性との出会い
を通して自立していく。バースティンのウェイトレス姿はたくましく、なによ
りも息子との息の合った会話が楽しい。若きカイテルと「タクシードライバー」
でブレイクする直前のジョディ・フォスター(当時12くらいでまるで男の子)
なつかしのクリストファーソンと脇役も楽しいぞ。
「テルマ&ルイーズ」でもウェイトレスを演じたサランドンとジェームス・
スペイダーとの年の差ラブロマンスは「僕の美しい人だから」。「プリティ・
ウーマン」のようなシンデレラストーリーとして単純に楽しもうね。なにより
も印象的なラストがいかにもアメリカンって感じで楽しいよ。
またテーマからずれちゃうけどジェニロペの「メイド・イン・マンハッタン」
もよかった。こちらもやはりシングルマザー(ホテルのメイド)のシンデレラ
ストーリー。バリバリのWASPとヒスパニックのちょっとありえない話では
あるがいいんじゃない。「スイミング・プール」のフランスの鬼才フランソワ
・オゾン監督の「8人の女たち」のベアール(妖しいメイド役)もいい。なん
か知らんけど突然踊りだすは歌いだすはでとっても妙な映画なんだけどなぜか
味わいが深い。フランス映画を代表する大女優のドヌーブがちょっと老けちゃ
ったのは寂しいけど。
今や日本では別の意味でメイド文化の真っ最中だが、メイド・執事・従者の
正しい歴史のお勉強をしたい人(そんな奴はいないぞー)は天才アルトマン監
督の「ゴスフォード・パーク」を観よう。30人あまりにも及ぶキャストの群
像劇なので1回観ただけでは誰が誰なのかはわかんなくなっちゃうけど。ご存
知クライヴ・オーエンやライアン・フィリップがいい感じ。
昨年、惜しまれてこの世を去ったアルトマン監督のご冥福を祈りたい。
弁解しておこう。筆者はプロフェッショナルな女性の制服姿は嫌いではない
が今回のテーマ「萌えー」はイッツ・ア・ジョークね。..無実だー(^^;;
2007年02月01日
[編集部]映画の楽しみ方(その17)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
今回のアカデミー賞ノミネートで「バベル」「リトル・ミス・サンシャイン」
「ディパーテッド」あたりが話題になっている。日本では目覚ましTVでもや
ってたけど2006年に公開された映画の興行成績が発表された。2006年
は興行収入と公開作品数(821本)が過去最高になり、21年ぶりに邦画シ
ェアが53%と洋画を逆転したそうだ。どうも洋画全体が続編頼みになってい
る現状に比べ、邦画の若手作家たちの佳作がコンスタントにヒットしたのが要
因と思われる。
邦画上位は「ゲド戦記」、「海猿」の続編、「THE有頂天ホテル」「日本沈
没」「デスノート」の後編、「男たちの大和」あたりが50億を超えている。
洋画では「ハリポタ」の最新作、「パイレーツ」の続編が100億超えで、
「ダ・ヴィンチ・コード」「ナルニア」の第一章、「M:i:III」が50億
越えである。個人的には洋画10位の「キングコング」が「フライトプラン」
よりも興行収入がふるわなかったのには驚きではあるが。
ぜひこれからも日本映画の若手クリエイターの方々には、”パニック””続
編””ハンディキャップ””ホラー”といった目先の成績を求めず、大人の鑑
賞に堪えうる心に残る名作を世に送り出して欲しいものである。
という訳で(?)今回は何の脈絡も無く、冬(秋?)の夜長にミステリー&
サスペンスで楽しんじゃおうってことで面白そうなのを紹介しちゃうぜ。
《ナゾ解きーで観る...》
筆者大好きデ・パルマ監督の作品ではヒッチコックの「サイコ」を意識した
「殺しのドレス」よりも、ちょっとHな「ボディ・ダブル」や「ミッドナイト
クロス」のほうがスキ。後者では「パルプフィクション」で見事復活後は渋く
てセクシーなトラボルタがこの頃はかのディスコ映画でブレイクしたての若々
しさ。ジョン・リスゴーのサイコぶりもキモ怖いし、トラボルタとナンシー・
アレンの悲恋が切ない。デ・パルマ得意のミステリー展開も楽しいけど、筆者
はなんと言っても切なく美しいラストの花火のシーンが大好き。泣けるぜ。
「バッドマンビギンズ」のクリストファー・ノーラン監督の出世作となった
「メメント」は多分みんな観てるよねー。映画の内容云々よりも結末から始ま
り過去にさかのぼっていくといった(リワインドムービーと言うそうだ)斬新
な発想だけで楽しませてくれる。妻を殺害されたショックで10分しか記憶を
保てないといったシチュエーションを上手く活かし、主人公のやるせない想い
をうまく伝えている。なんとなく何度も観返したくなる映画である。
※時間軸の逆転遊びと言えば、かのタランティーノ監督の代表作でオールスタ
ーキャスト映画「パルプフィクション」も大好きな作品。
このジャンルではやはりヒッチコック監督をおさらいしとこうね。凝ったカ
メラアングルやハラハラドキドキのどんでん返しはもちろんだけど、ちゃんと
した布石、テンポのよいストーリー展開、そしてお約束の美男美女のラヴ・ロ
マンスとエンターテインメントのお手本的な作品ばかりである。
すべての作品を憶えている訳ではないがやはりなかでも「裏窓」「サイコ」
「北北西に進路を取れ」あたりがお薦め。「裏窓」では脚を骨折したスチュア
ートが部屋から覗き見た向かいのアパートで起こる事件を推理し解決していく
というアイデアが秀逸(アガサ・クリスティのミスマープルを連想するね)。
スチュアートの手足となるグレース・ケリーがこれまためちゃ綺麗。映画を観
ている観客にスチュアートと同じ視線でハラハラドキドキ感情移入をさせとい
て最後はあっと言わせる結末。そして「北北西に進路を取れ」ではなにも知ら
ない主人公がどんどん陰謀に巻き込まれていくテンポと謎解きが楽しい。CG
なんてものはない時代にいきなりセスナとかけっこしたり、謎の女とのお約束
のロマンスもあったりとまさにこれこそが娯楽映画の王道。
※「巻き込まれ型」のサスペンスでは本人の意思に反し翻弄され後半のもりあ
がりが半端じゃない作品としてケビン・コスナーの「追いつめられて」が面白
いし、ラストのバイオレンスシーンだけで名作となった「ワイルドバンチ」の
サム・ペキンパー監督とホフマン主演の「わらの犬」も凄いぞ。
ヨン様フィーバーで絶対韓国映画にははまらないぞと心に誓っていた筆者を
”韓国映画も楽しいかもー”と心変わりさせたのが「殺人の追憶」。韓国で実
在した未解決連続殺人事件を題材にしているらしいいが、そんなことよりソン
・ガンホの演技の素晴らしさに圧倒された。ソウルの片田舎の農村が舞台なん
だけど、まるでハリウッド映画を観ているよう。ダーティーハリーの破天荒さ
とハックマン・ポパイ刑事の執念、そして彼独特の間とユーモアが炸裂する。
「JSA」「大統領の理髪師」も良かったけど「殺人の追憶」の彼がベスト。
同じく韓国映画のミステリー・サスペンスものでは「オールドボーイ」が面
白い。原作は日本の漫画だそうだけど(筆者は読んでいないゴメン)。残虐な
シーンにはちょっと目を覆うが、あっというどんでん返しやエキセントリック
な背景美術センスそして主役の名優ミンシクの演技力に思わず拍手である。
※”復讐3部作”とかの同監督の「親切なクムジャさん」のエグさまでは筆者
ではついていけないけどねー。
「シャレード」はご存知ヘップバーンが大人の女優としての輝きを放ち始め
た頃のお洒落で楽しい作品。サスペンス+コメディ+ロマンスのバランスが絶
妙。「ティファニーで朝食を」でも名曲ムーン・リバーを提供したヘンリー・
マンシーニの音楽でも有名。タイトルのアニメとマンシーニのムーディーな音
楽はピンクパンサーシリーズでも健在である。脇役のウォルター・マッソーや
洒落者コバーンもいい感じだし、最後にあっと言わせておいてハッピーエンド
へ。ドーネン監督のおしゃれ心いっぱいの大人のコメディ。
「カンバセーション・・・盗聴・・・」はハックマンが「フレンチコネクシ
ョン」で映画界の表舞台に踊り出た直後の傑作。かのコッポラ御大が小品なが
らも監督・脚本でその作家性を発揮している。故カザールもちょい役だけどイ
カス。何が真実で何が謎なのか、観るものにいろいろな余韻を残す。ハックマ
ンが他の映画とは違い静かな演技でその孤独と焦燥感を見事に演じている。や
はり名優だねー。劇中に流れる「ソフィスティケイテッド・レディ」(デュー
ク・エリントン)などのジャズBGMの使い方も渋い。
※「スター・ウォーズ」でブレークする前のハリソン・フォードも必見だよ。
近年では前にも書いたけど「ユージュアル・サスペクツ」の大どんでん返し
が楽しいし、ベイシンガーがその妖艶さでアカデミー賞までとっちゃった「L.
A.コンフィデンシャル」あたりも見応えがあるよ。それとコーエン兄弟の「フ
ァーゴ」もその圧倒的な白い世界観・硬質な画質とコーエン得意の変な奴ら達
が楽しい。コーエン兄の実の奥さんでもあるマクドーマンドの自然で暖かな演
技には癒されるし、ご存知変な奴(顔?)代表のブシェミも好演しているぞ。
あっ、それと娯楽映画の最高傑作「スティング」は別格だからね、念のため。
「いやぁ~、映画ってホントにいいもんですねぇ!それじゃあまたご一緒に
楽しみましょう」「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」 by 晴郎長治
キャンパスドットコム大学編集部です。
今回のアカデミー賞ノミネートで「バベル」「リトル・ミス・サンシャイン」
「ディパーテッド」あたりが話題になっている。日本では目覚ましTVでもや
ってたけど2006年に公開された映画の興行成績が発表された。2006年
は興行収入と公開作品数(821本)が過去最高になり、21年ぶりに邦画シ
ェアが53%と洋画を逆転したそうだ。どうも洋画全体が続編頼みになってい
る現状に比べ、邦画の若手作家たちの佳作がコンスタントにヒットしたのが要
因と思われる。
邦画上位は「ゲド戦記」、「海猿」の続編、「THE有頂天ホテル」「日本沈
没」「デスノート」の後編、「男たちの大和」あたりが50億を超えている。
洋画では「ハリポタ」の最新作、「パイレーツ」の続編が100億超えで、
「ダ・ヴィンチ・コード」「ナルニア」の第一章、「M:i:III」が50億
越えである。個人的には洋画10位の「キングコング」が「フライトプラン」
よりも興行収入がふるわなかったのには驚きではあるが。
ぜひこれからも日本映画の若手クリエイターの方々には、”パニック””続
編””ハンディキャップ””ホラー”といった目先の成績を求めず、大人の鑑
賞に堪えうる心に残る名作を世に送り出して欲しいものである。
という訳で(?)今回は何の脈絡も無く、冬(秋?)の夜長にミステリー&
サスペンスで楽しんじゃおうってことで面白そうなのを紹介しちゃうぜ。
《ナゾ解きーで観る...》
筆者大好きデ・パルマ監督の作品ではヒッチコックの「サイコ」を意識した
「殺しのドレス」よりも、ちょっとHな「ボディ・ダブル」や「ミッドナイト
クロス」のほうがスキ。後者では「パルプフィクション」で見事復活後は渋く
てセクシーなトラボルタがこの頃はかのディスコ映画でブレイクしたての若々
しさ。ジョン・リスゴーのサイコぶりもキモ怖いし、トラボルタとナンシー・
アレンの悲恋が切ない。デ・パルマ得意のミステリー展開も楽しいけど、筆者
はなんと言っても切なく美しいラストの花火のシーンが大好き。泣けるぜ。
「バッドマンビギンズ」のクリストファー・ノーラン監督の出世作となった
「メメント」は多分みんな観てるよねー。映画の内容云々よりも結末から始ま
り過去にさかのぼっていくといった(リワインドムービーと言うそうだ)斬新
な発想だけで楽しませてくれる。妻を殺害されたショックで10分しか記憶を
保てないといったシチュエーションを上手く活かし、主人公のやるせない想い
をうまく伝えている。なんとなく何度も観返したくなる映画である。
※時間軸の逆転遊びと言えば、かのタランティーノ監督の代表作でオールスタ
ーキャスト映画「パルプフィクション」も大好きな作品。
このジャンルではやはりヒッチコック監督をおさらいしとこうね。凝ったカ
メラアングルやハラハラドキドキのどんでん返しはもちろんだけど、ちゃんと
した布石、テンポのよいストーリー展開、そしてお約束の美男美女のラヴ・ロ
マンスとエンターテインメントのお手本的な作品ばかりである。
すべての作品を憶えている訳ではないがやはりなかでも「裏窓」「サイコ」
「北北西に進路を取れ」あたりがお薦め。「裏窓」では脚を骨折したスチュア
ートが部屋から覗き見た向かいのアパートで起こる事件を推理し解決していく
というアイデアが秀逸(アガサ・クリスティのミスマープルを連想するね)。
スチュアートの手足となるグレース・ケリーがこれまためちゃ綺麗。映画を観
ている観客にスチュアートと同じ視線でハラハラドキドキ感情移入をさせとい
て最後はあっと言わせる結末。そして「北北西に進路を取れ」ではなにも知ら
ない主人公がどんどん陰謀に巻き込まれていくテンポと謎解きが楽しい。CG
なんてものはない時代にいきなりセスナとかけっこしたり、謎の女とのお約束
のロマンスもあったりとまさにこれこそが娯楽映画の王道。
※「巻き込まれ型」のサスペンスでは本人の意思に反し翻弄され後半のもりあ
がりが半端じゃない作品としてケビン・コスナーの「追いつめられて」が面白
いし、ラストのバイオレンスシーンだけで名作となった「ワイルドバンチ」の
サム・ペキンパー監督とホフマン主演の「わらの犬」も凄いぞ。
ヨン様フィーバーで絶対韓国映画にははまらないぞと心に誓っていた筆者を
”韓国映画も楽しいかもー”と心変わりさせたのが「殺人の追憶」。韓国で実
在した未解決連続殺人事件を題材にしているらしいいが、そんなことよりソン
・ガンホの演技の素晴らしさに圧倒された。ソウルの片田舎の農村が舞台なん
だけど、まるでハリウッド映画を観ているよう。ダーティーハリーの破天荒さ
とハックマン・ポパイ刑事の執念、そして彼独特の間とユーモアが炸裂する。
「JSA」「大統領の理髪師」も良かったけど「殺人の追憶」の彼がベスト。
同じく韓国映画のミステリー・サスペンスものでは「オールドボーイ」が面
白い。原作は日本の漫画だそうだけど(筆者は読んでいないゴメン)。残虐な
シーンにはちょっと目を覆うが、あっというどんでん返しやエキセントリック
な背景美術センスそして主役の名優ミンシクの演技力に思わず拍手である。
※”復讐3部作”とかの同監督の「親切なクムジャさん」のエグさまでは筆者
ではついていけないけどねー。
「シャレード」はご存知ヘップバーンが大人の女優としての輝きを放ち始め
た頃のお洒落で楽しい作品。サスペンス+コメディ+ロマンスのバランスが絶
妙。「ティファニーで朝食を」でも名曲ムーン・リバーを提供したヘンリー・
マンシーニの音楽でも有名。タイトルのアニメとマンシーニのムーディーな音
楽はピンクパンサーシリーズでも健在である。脇役のウォルター・マッソーや
洒落者コバーンもいい感じだし、最後にあっと言わせておいてハッピーエンド
へ。ドーネン監督のおしゃれ心いっぱいの大人のコメディ。
「カンバセーション・・・盗聴・・・」はハックマンが「フレンチコネクシ
ョン」で映画界の表舞台に踊り出た直後の傑作。かのコッポラ御大が小品なが
らも監督・脚本でその作家性を発揮している。故カザールもちょい役だけどイ
カス。何が真実で何が謎なのか、観るものにいろいろな余韻を残す。ハックマ
ンが他の映画とは違い静かな演技でその孤独と焦燥感を見事に演じている。や
はり名優だねー。劇中に流れる「ソフィスティケイテッド・レディ」(デュー
ク・エリントン)などのジャズBGMの使い方も渋い。
※「スター・ウォーズ」でブレークする前のハリソン・フォードも必見だよ。
近年では前にも書いたけど「ユージュアル・サスペクツ」の大どんでん返し
が楽しいし、ベイシンガーがその妖艶さでアカデミー賞までとっちゃった「L.
A.コンフィデンシャル」あたりも見応えがあるよ。それとコーエン兄弟の「フ
ァーゴ」もその圧倒的な白い世界観・硬質な画質とコーエン得意の変な奴ら達
が楽しい。コーエン兄の実の奥さんでもあるマクドーマンドの自然で暖かな演
技には癒されるし、ご存知変な奴(顔?)代表のブシェミも好演しているぞ。
あっ、それと娯楽映画の最高傑作「スティング」は別格だからね、念のため。
「いやぁ~、映画ってホントにいいもんですねぇ!それじゃあまたご一緒に
楽しみましょう」「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」 by 晴郎長治
2007年01月25日
[編集部]映画の楽しみ方(その16)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
山手線社内吊広告の週刊朝日キャッチ見出し「スクープ 納豆ダイエット
ウソだった!・・諸々・・糸を引く疑惑の数々」上手い!座布団5枚ね。
妻は「スーパーで納豆売り切れだったわ」と何故かニコニコ顔、納豆業界はホ
クホクだし。こんな人間の滑稽さが人生を楽しく豊かにしてくれる。
ちなみにメタボリック・シンドローマーの筆者は某番組を信じて納豆と黒酢
の毎日だが、いまだにメタ街道ばく進中。これは筆者が不摂生なだけか(^^;
「ディパーテッド」を公開初日に観てきた。スコセッシ監督とニコルソンの
初顔合わせ、ディカプリオVSデイモン、ウォールバーグ、マーティン・シー
ン、ボールドウィンの皆様が個性全開の出来に満足、満足。ネットでは例によ
ってこれから観ようとしている人の出鼻をくじくようなコメントをされている
方々もいるようですが。
筆者もオリジナルはそこそこ面白いと思うし、かといって別に比べる必要も
無いと思う。そのことはスコセッシ自信がパンフのインタビューに答えている。
リメイクではオリジナルで好評だったプロットをあえて省略して人間の”信頼
と裏切り”、”モラルのない世界”、そして行き場の無い”暴力の残虐性”を
強調してわざとスタイリッシュな映像を避けている。150分という時間の割
には性格描写のつっこみは浅いがそれぞれの役者達の意気込みは充分に感じ取れた。ちなみに「インファナル・アフェア」をまだ観ていない人は先に「ディ
パーテッド」を観る事を筆者はあえてお薦めする。
※この映画でもスコセッシ監督はのっけからストーンズの「ギミー・シェルタ
ー」そしてエンディングにはロイ・ブキャナンのギターソロ、ジョン・レノ
ンそしてオールマン・ブラザーズ・バンドとロックへの造詣をみせてくれる。
《くるまーで観る...》
今回は映画に出てくるカーチェイスあたりで楽しんでみよう。誤解しないで
ね、筆者は無類のクルマ好きでも詳しいわけでもないのだ。
ちょっとネタに詰まっているだけなの。ホヨヨー(^^;;)
「ザ・ドライバー」はウォルター・ヒル監督初期のクールな作品。役名がな
くドライバー=ライアン・オニール、プレイヤー=イザベル・アジャーニ、刑
事(ディテクティブ)=ブルース・ダーンなんてのもいいね。
銀行強盗犯の逃亡請負運転手役でまだまだベビーフェイスのオニールが「あ
る愛の詩」「ペーパームーン」とはまったく違ったニヒルな役どころで銃は撃
ちまくるは、車は壊すはでイカスぜ。アジャーニにはまだ幼さも残るが、やっ
ぱ神秘的な美しさ。さらにこれでもかーとムカつく刑事役のブルース・ダーン
がねちっこい鼻声でどこまでも嫌な奴をお約束のように演じている。作品の良
し悪しや物語のつじつまなんてのはこの際度外視してロサンゼルスの妖しい夜
とオニールのクールさを楽しもう。大人の童話といったところ。
「ボーンシリーズ」のカーチェイスもなかなか楽しいぞ。記憶もさだかでな
い主人公が地図をパラパラ開いただけであっという間に逃げ道までも記憶して
しまう(ありえないけど楽しいからいーのだ)。両作品ともに切れのあるハイ
スピードアクションが新しいスパイもの。「アイデンティティー」のパリでの
カーチェイス、「スプレマシー」ではモスクワ。きちんとした続編ではあるけ
れど両作品別々の監督の見せ方が違う。前作では通常の視点で、続編では
臨場感を追求して1人称視点でグルングルンとカメラを回す。プレステの3Dゲー
ムでさえ車酔い(マジで)してしまう筆者にとっては前作のほうが好み。
※「ボーン・スプレマシー」のグリーングラス監督は「ユナイテッド93」で
もそのテンポの良さと臨場感で見事に観客を魅了した。
BMWとプジョーのカーチェイスが凄いのは「RONIN」。やっぱり舞台
はパリなんだけどこれがまたよく似合う。もちろん見所はデ・ニーロとジャン
・レノのシブさ対決といったところ。なにかちょっと黄昏た雰囲気もいいんじ
ゃない。そのまんま小雪似のか弱そうな女優さん(名前は知らんゴメン)がド
リフトしてるのには違和感を感じちゃうけど、とにもかくにもフランケンハイ
マー監督渾身のカーアクションに酔おうぜ。(車酔いじゃないよー)
またまたシャーリーズ・セロンの「ミニミニ大作戦」はリメイク版。リメイ
ク版もいいけど、やっぱマイケル・ケインがこてこてのオリジナル版のほうが
楽しい。なんってたっていきなりオープニングでランボルギーニが大破。ジャ
グァがそしてアストン・マーチンが谷に落とされる。旧モデルのミニクーパー
3台が可愛い!ドームの屋根をそして下水管の中をまるでオモチャの車で遊ん
でいるような無邪気さ。エンディングも意味不明なこてこて喜劇で笑える。
カーアクションが似合う俳優といったらなんと言ってもスティーブ・マック
ィーンだよねーって。筆者は実は大のマックィーンファンなの。ゴメンネ。
伝説のカーチェイスシーンと言われているのは「ブリット」。最高にクール
でストイックなマックィーン演じる警部補ブリットの黒のマスタング(これが
また適当に汚いのもいい感じ)が悪役(ショットガン野郎とポーカーフェース
なドライバー2人組)のドッジ・チャージャーをサンフランシスコの坂道をバ
ウンドしながら追い詰めていく。ロバート・ヴォーン演ずるウザい上院議員と
は決して裏取引はしない潔さと、妻のことも愛してはいるが男の世界に決して
引き込まない。ちょっとレトロかもしんないけどやっぱかっこいいよね。妻役
を演じたジャックリーン・ビセットもメチャンコ綺麗だし、ご存知ラロ・シフ
リンのハードでジャジーな音楽も雰囲気だね。
「栄光のルマン」ではスタントなしのカーレーサーまでやっちゃう。オープ
ニングでマックィーンの乗るポルシェが登場するシーンから一環してほとんど
セリフのない映像はあえて薄っぺらな人間ドラマを排除してモータースポーツ
で生きるものの真の孤独を、そしてそれを待つことしかできない恋人・妻達の
孤独をリアルに見せる。オープニングからあのラストまでミシェル・ルグラン
のスコアが哀愁を誘う。「大脱走」ではヨーロピアンスタイルのバイクで国境
を越えようとするし、「華麗なる賭け」ではルグランの「風のささやき」をB
GMにグライダーにまで乗ってしまう。とにかくメカの似合う俳優である。
「ターミネーターシリーズ」や「マトリックス」続編にもおもしろいカーチ
ェイスシーンはあるがCGによるど派手さを追求したもの。やはり筆者は「ブ
リット」「フレンチコネクション」のような生撮りにワクワクさせられる。
やっぱ予想通り最後は筆者大好きマックィーン特集になってしまったがや。
♪あの娘をペットにしたくって ニッサンするのはパッカード 骨のずいま
でシボレーで あとでひじてつクラウンさ ジャガジャガのむのもフォドフォ
ドに ここらで止めてもいいコロナー♪
凄い凄すぎるぜー小林兄貴。♪おまけに心臓がデボネアでー♪Ohイエッー
キャンパスドットコム大学編集部です。
山手線社内吊広告の週刊朝日キャッチ見出し「スクープ 納豆ダイエット
ウソだった!・・諸々・・糸を引く疑惑の数々」上手い!座布団5枚ね。
妻は「スーパーで納豆売り切れだったわ」と何故かニコニコ顔、納豆業界はホ
クホクだし。こんな人間の滑稽さが人生を楽しく豊かにしてくれる。
ちなみにメタボリック・シンドローマーの筆者は某番組を信じて納豆と黒酢
の毎日だが、いまだにメタ街道ばく進中。これは筆者が不摂生なだけか(^^;
「ディパーテッド」を公開初日に観てきた。スコセッシ監督とニコルソンの
初顔合わせ、ディカプリオVSデイモン、ウォールバーグ、マーティン・シー
ン、ボールドウィンの皆様が個性全開の出来に満足、満足。ネットでは例によ
ってこれから観ようとしている人の出鼻をくじくようなコメントをされている
方々もいるようですが。
筆者もオリジナルはそこそこ面白いと思うし、かといって別に比べる必要も
無いと思う。そのことはスコセッシ自信がパンフのインタビューに答えている。
リメイクではオリジナルで好評だったプロットをあえて省略して人間の”信頼
と裏切り”、”モラルのない世界”、そして行き場の無い”暴力の残虐性”を
強調してわざとスタイリッシュな映像を避けている。150分という時間の割
には性格描写のつっこみは浅いがそれぞれの役者達の意気込みは充分に感じ取れた。ちなみに「インファナル・アフェア」をまだ観ていない人は先に「ディ
パーテッド」を観る事を筆者はあえてお薦めする。
※この映画でもスコセッシ監督はのっけからストーンズの「ギミー・シェルタ
ー」そしてエンディングにはロイ・ブキャナンのギターソロ、ジョン・レノ
ンそしてオールマン・ブラザーズ・バンドとロックへの造詣をみせてくれる。
《くるまーで観る...》
今回は映画に出てくるカーチェイスあたりで楽しんでみよう。誤解しないで
ね、筆者は無類のクルマ好きでも詳しいわけでもないのだ。
ちょっとネタに詰まっているだけなの。ホヨヨー(^^;;)
「ザ・ドライバー」はウォルター・ヒル監督初期のクールな作品。役名がな
くドライバー=ライアン・オニール、プレイヤー=イザベル・アジャーニ、刑
事(ディテクティブ)=ブルース・ダーンなんてのもいいね。
銀行強盗犯の逃亡請負運転手役でまだまだベビーフェイスのオニールが「あ
る愛の詩」「ペーパームーン」とはまったく違ったニヒルな役どころで銃は撃
ちまくるは、車は壊すはでイカスぜ。アジャーニにはまだ幼さも残るが、やっ
ぱ神秘的な美しさ。さらにこれでもかーとムカつく刑事役のブルース・ダーン
がねちっこい鼻声でどこまでも嫌な奴をお約束のように演じている。作品の良
し悪しや物語のつじつまなんてのはこの際度外視してロサンゼルスの妖しい夜
とオニールのクールさを楽しもう。大人の童話といったところ。
「ボーンシリーズ」のカーチェイスもなかなか楽しいぞ。記憶もさだかでな
い主人公が地図をパラパラ開いただけであっという間に逃げ道までも記憶して
しまう(ありえないけど楽しいからいーのだ)。両作品ともに切れのあるハイ
スピードアクションが新しいスパイもの。「アイデンティティー」のパリでの
カーチェイス、「スプレマシー」ではモスクワ。きちんとした続編ではあるけ
れど両作品別々の監督の見せ方が違う。前作では通常の視点で、続編では
臨場感を追求して1人称視点でグルングルンとカメラを回す。プレステの3Dゲー
ムでさえ車酔い(マジで)してしまう筆者にとっては前作のほうが好み。
※「ボーン・スプレマシー」のグリーングラス監督は「ユナイテッド93」で
もそのテンポの良さと臨場感で見事に観客を魅了した。
BMWとプジョーのカーチェイスが凄いのは「RONIN」。やっぱり舞台
はパリなんだけどこれがまたよく似合う。もちろん見所はデ・ニーロとジャン
・レノのシブさ対決といったところ。なにかちょっと黄昏た雰囲気もいいんじ
ゃない。そのまんま小雪似のか弱そうな女優さん(名前は知らんゴメン)がド
リフトしてるのには違和感を感じちゃうけど、とにもかくにもフランケンハイ
マー監督渾身のカーアクションに酔おうぜ。(車酔いじゃないよー)
またまたシャーリーズ・セロンの「ミニミニ大作戦」はリメイク版。リメイ
ク版もいいけど、やっぱマイケル・ケインがこてこてのオリジナル版のほうが
楽しい。なんってたっていきなりオープニングでランボルギーニが大破。ジャ
グァがそしてアストン・マーチンが谷に落とされる。旧モデルのミニクーパー
3台が可愛い!ドームの屋根をそして下水管の中をまるでオモチャの車で遊ん
でいるような無邪気さ。エンディングも意味不明なこてこて喜劇で笑える。
カーアクションが似合う俳優といったらなんと言ってもスティーブ・マック
ィーンだよねーって。筆者は実は大のマックィーンファンなの。ゴメンネ。
伝説のカーチェイスシーンと言われているのは「ブリット」。最高にクール
でストイックなマックィーン演じる警部補ブリットの黒のマスタング(これが
また適当に汚いのもいい感じ)が悪役(ショットガン野郎とポーカーフェース
なドライバー2人組)のドッジ・チャージャーをサンフランシスコの坂道をバ
ウンドしながら追い詰めていく。ロバート・ヴォーン演ずるウザい上院議員と
は決して裏取引はしない潔さと、妻のことも愛してはいるが男の世界に決して
引き込まない。ちょっとレトロかもしんないけどやっぱかっこいいよね。妻役
を演じたジャックリーン・ビセットもメチャンコ綺麗だし、ご存知ラロ・シフ
リンのハードでジャジーな音楽も雰囲気だね。
「栄光のルマン」ではスタントなしのカーレーサーまでやっちゃう。オープ
ニングでマックィーンの乗るポルシェが登場するシーンから一環してほとんど
セリフのない映像はあえて薄っぺらな人間ドラマを排除してモータースポーツ
で生きるものの真の孤独を、そしてそれを待つことしかできない恋人・妻達の
孤独をリアルに見せる。オープニングからあのラストまでミシェル・ルグラン
のスコアが哀愁を誘う。「大脱走」ではヨーロピアンスタイルのバイクで国境
を越えようとするし、「華麗なる賭け」ではルグランの「風のささやき」をB
GMにグライダーにまで乗ってしまう。とにかくメカの似合う俳優である。
「ターミネーターシリーズ」や「マトリックス」続編にもおもしろいカーチ
ェイスシーンはあるがCGによるど派手さを追求したもの。やはり筆者は「ブ
リット」「フレンチコネクション」のような生撮りにワクワクさせられる。
やっぱ予想通り最後は筆者大好きマックィーン特集になってしまったがや。
♪あの娘をペットにしたくって ニッサンするのはパッカード 骨のずいま
でシボレーで あとでひじてつクラウンさ ジャガジャガのむのもフォドフォ
ドに ここらで止めてもいいコロナー♪
凄い凄すぎるぜー小林兄貴。♪おまけに心臓がデボネアでー♪Ohイエッー
2007年01月18日
[編集部]映画の楽しみ方(その15)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠
の嘘をついてくれ 出会わなければよかった人などないと笑ってくれ♪
映画はそのほとんどがフィクションである。だから面白いし、人を魅了し続
けることのできる総合芸術である。そんななかでも今回はちょっと人生につい
て、人間について考えさせられるドラマについて書いちゃうね。
《ヒューマンーで観る...》
このコラムでも再三登場したジャック・ニコルソンにこのジャンルでの名演
も多い。ニューシネマの代表作「イージー・ライダー」(奥田民生はイージュ
ー★ライダーね)「ファイブ・イージー・ピーセス」「カッコーの巣の上で」
そしてなんと言っても「愛と追憶の日々」が素晴らしい。
マクレーンとデブラ・ウィンガーの名演も光るが、なによりも130分のな
かに親娘の愛憎の歴史がきっちりと表現されてるし、主要人物のそれぞれの性
格描写もうまい。人生はかくも楽しく、されど辛い。そんななかで、人はいろ
いろな立場や経験を通してこそ周りの人達に優しく接することができるように
なる。ニコルソンはすべてを理解したうえでマクレーンの悲しみを包みこんで
いる。それがメチャンコ渋くてかっこいいのだ。このような歳の重ね方をした
いものである。
※この映画でのマクレーンとニコルソンのレストランでのやりとりは「恋愛小
説家」の逆バージョンとして観ても面白いよ。
女性に特にお薦めなのが「トーク・トゥ・ハー」でもお馴染みのペドロ・ア
ルモドバル監督・脚本の「オール・アバウト・マイ・マザー」。主演のセシリ
ア・ロスは複雑な心情の母・女を演じ、強く前向きに生きながらも周りの人々
にとってそして観客にとっても癒しの存在である。ウマ役のパレデスは激烈な
母と女優を見事に演じている。特筆なのは、ラストでパレデスが見せる日常か
ら女優への表情の変化、まさにゾクッゾクッとするような迫力である。
筆者はあいにく男なので”女を演じる”とはどういうことなのか理解不能で
あるが、ある意味、母性と女そして女優を演じ分けることのできる女性が羨ま
しい限りである。(無責任な発言は許してねー)
筆者の個人的(男女男の3兄弟の末っ子)な生い立ちに拠るところが多いが
ジェームズ・ディーンの「エデンの東」は好きな作品。兄弟の軋轢(カインと
アベルのお話がベース)・親子の愛といった永遠の命題をきちんと描いた名作。
ディーン演ずる弟は父親の愛情を獲得しようともがき、その結果多くの人間を
傷つけていく。ただ一言、父親の口から「ありがとう」「頼んだぞ」を聞きた
いがために。レナード・ローゼンマンのかの名曲にも唸らせられる。
多少、趣は異なるがレッドフォード監督の「リバー・ランズ・スルー・イッ
ト」も同様なテーマを扱った名作。家族の共通のテーマ”フライフィッシング”
を通して美しく抒情詩のような完成度の高い作品に仕上がっている。夕暮れに
フライフィッシングをする場面の撮影の美しさには釣り好きの筆者でなくても
充分に堪能できるはず。ブラピの若さや美しさがあってこその作品。役者とし
てはイーストウッド同様に凡庸であったレッドフォードではあるが、監督とし
てはその繊細ともいえる感性が美しい輝きを放つ。
※レッドフォード監督作では「普通の人々」もしんみりとした味わいの佳作。
マシンガントークのロビン・ウィリアムズにも傑作は多い。あの「スティン
グ」の名監督ジョージ・ロイ・ヒルの「ガープの世界」はシュレンドルフの名
作「ブリキの太鼓」を連想させる。「聖なる嘘つき/その名はジェイコブ」
「レナードの朝」「フィッシャー・キング」あたりがお薦め。だけど、筆者と
しては内容は青臭いんだけど、そのシンプルな語り口とウィリアムズが抑えた
演技を見せる「いまを生きる」がお気に入り。
”情熱(ロマンスや恋)こそが我々の生きる理由””君らの歩き方を見つけ
ろ””いまを生きろ、若者たちよ。素晴らしい人生をつかむのだ”とストレー
トなクサイ言葉でぐいぐいと物語は進む。主人公は体制にただ反抗するだけで
なく、あくまで自分の考えで行動しろと伝えているのだ。
※御大モーリス・ジャールの音楽とニューイングランド地方の風景も美麗!
ジョン・アーヴィング原作の映画化では「ガープの世界」もいいが、ラッセ
・ハルストレム監督の「サイダーハウス・ルール」が深い。ハルストレム監督
にはデップ&ディカプリオ共演の「ギルバート・グレイプ」や「ショコラ」
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」などの名作も多いが、「サイダーハウス・
ルール」で語られるメッセージが一番分かり易い。
相変わらずチェリーボーイっぽいマグワイアの演技にはいささか苛立ちも感
じるが、若く美しいシャーリーズ・セロンにはもうメロメロである。話の内容
はかなり過激なのだが、ハルストレム監督の暖かく淡々とした演出はこの映画
を観る者に不思議な爽快感を残す。ポートマンの主題曲も秀逸で美しい。
このコラムで前にも書いたけど「ニュー・シネマ・パラダイス」、ペン&フ
ァイファーの「アイ・アム・サム」、クルーズ&ホフマンの「レインマン」、
ハンクスの「フォレスト・ガンプ/一期一会」、そしてちょっとテーマからは
ずれちゃうけどデ・ニーロの「ディア・ハンター」「ワンス・アポン・ア・タ
イム・イン・アメリカ」(やっと正月に観たのだ)そしてご存知「ショーシャ
ンクの空に」、「チョコレート」、「デッドマン・ウォーキング」あたりがお
薦めかな。近作では「クラッシュ」「ホテル・ルワンダ」なんてのがいろいろ
なことを語り、また考えさせてくれる。
♪君のその小さな手には 持ち切れない程の哀しみを せめて笑顔が救うのな
ら 僕はピエロになれるよ 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために♪
人は生きる理由、生きる目的を知ろうともがき苦しみそれでも生きる。時の
流れに誰も抗うことのできない無常を感じ、だからこそ生きていることそのも
のの素晴らしさを実感するために、多くの人とのふれあいや経験のなかから純
粋に愛すること、人に優しくすることに至上の喜びを禁じ得ない。
いつの時代も映画は純真に観る人達それぞれの心に万華鏡のように映りこむ。
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠
の嘘をついてくれ 出会わなければよかった人などないと笑ってくれ♪
映画はそのほとんどがフィクションである。だから面白いし、人を魅了し続
けることのできる総合芸術である。そんななかでも今回はちょっと人生につい
て、人間について考えさせられるドラマについて書いちゃうね。
《ヒューマンーで観る...》
このコラムでも再三登場したジャック・ニコルソンにこのジャンルでの名演
も多い。ニューシネマの代表作「イージー・ライダー」(奥田民生はイージュ
ー★ライダーね)「ファイブ・イージー・ピーセス」「カッコーの巣の上で」
そしてなんと言っても「愛と追憶の日々」が素晴らしい。
マクレーンとデブラ・ウィンガーの名演も光るが、なによりも130分のな
かに親娘の愛憎の歴史がきっちりと表現されてるし、主要人物のそれぞれの性
格描写もうまい。人生はかくも楽しく、されど辛い。そんななかで、人はいろ
いろな立場や経験を通してこそ周りの人達に優しく接することができるように
なる。ニコルソンはすべてを理解したうえでマクレーンの悲しみを包みこんで
いる。それがメチャンコ渋くてかっこいいのだ。このような歳の重ね方をした
いものである。
※この映画でのマクレーンとニコルソンのレストランでのやりとりは「恋愛小
説家」の逆バージョンとして観ても面白いよ。
女性に特にお薦めなのが「トーク・トゥ・ハー」でもお馴染みのペドロ・ア
ルモドバル監督・脚本の「オール・アバウト・マイ・マザー」。主演のセシリ
ア・ロスは複雑な心情の母・女を演じ、強く前向きに生きながらも周りの人々
にとってそして観客にとっても癒しの存在である。ウマ役のパレデスは激烈な
母と女優を見事に演じている。特筆なのは、ラストでパレデスが見せる日常か
ら女優への表情の変化、まさにゾクッゾクッとするような迫力である。
筆者はあいにく男なので”女を演じる”とはどういうことなのか理解不能で
あるが、ある意味、母性と女そして女優を演じ分けることのできる女性が羨ま
しい限りである。(無責任な発言は許してねー)
筆者の個人的(男女男の3兄弟の末っ子)な生い立ちに拠るところが多いが
ジェームズ・ディーンの「エデンの東」は好きな作品。兄弟の軋轢(カインと
アベルのお話がベース)・親子の愛といった永遠の命題をきちんと描いた名作。
ディーン演ずる弟は父親の愛情を獲得しようともがき、その結果多くの人間を
傷つけていく。ただ一言、父親の口から「ありがとう」「頼んだぞ」を聞きた
いがために。レナード・ローゼンマンのかの名曲にも唸らせられる。
多少、趣は異なるがレッドフォード監督の「リバー・ランズ・スルー・イッ
ト」も同様なテーマを扱った名作。家族の共通のテーマ”フライフィッシング”
を通して美しく抒情詩のような完成度の高い作品に仕上がっている。夕暮れに
フライフィッシングをする場面の撮影の美しさには釣り好きの筆者でなくても
充分に堪能できるはず。ブラピの若さや美しさがあってこその作品。役者とし
てはイーストウッド同様に凡庸であったレッドフォードではあるが、監督とし
てはその繊細ともいえる感性が美しい輝きを放つ。
※レッドフォード監督作では「普通の人々」もしんみりとした味わいの佳作。
マシンガントークのロビン・ウィリアムズにも傑作は多い。あの「スティン
グ」の名監督ジョージ・ロイ・ヒルの「ガープの世界」はシュレンドルフの名
作「ブリキの太鼓」を連想させる。「聖なる嘘つき/その名はジェイコブ」
「レナードの朝」「フィッシャー・キング」あたりがお薦め。だけど、筆者と
しては内容は青臭いんだけど、そのシンプルな語り口とウィリアムズが抑えた
演技を見せる「いまを生きる」がお気に入り。
”情熱(ロマンスや恋)こそが我々の生きる理由””君らの歩き方を見つけ
ろ””いまを生きろ、若者たちよ。素晴らしい人生をつかむのだ”とストレー
トなクサイ言葉でぐいぐいと物語は進む。主人公は体制にただ反抗するだけで
なく、あくまで自分の考えで行動しろと伝えているのだ。
※御大モーリス・ジャールの音楽とニューイングランド地方の風景も美麗!
ジョン・アーヴィング原作の映画化では「ガープの世界」もいいが、ラッセ
・ハルストレム監督の「サイダーハウス・ルール」が深い。ハルストレム監督
にはデップ&ディカプリオ共演の「ギルバート・グレイプ」や「ショコラ」
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」などの名作も多いが、「サイダーハウス・
ルール」で語られるメッセージが一番分かり易い。
相変わらずチェリーボーイっぽいマグワイアの演技にはいささか苛立ちも感
じるが、若く美しいシャーリーズ・セロンにはもうメロメロである。話の内容
はかなり過激なのだが、ハルストレム監督の暖かく淡々とした演出はこの映画
を観る者に不思議な爽快感を残す。ポートマンの主題曲も秀逸で美しい。
このコラムで前にも書いたけど「ニュー・シネマ・パラダイス」、ペン&フ
ァイファーの「アイ・アム・サム」、クルーズ&ホフマンの「レインマン」、
ハンクスの「フォレスト・ガンプ/一期一会」、そしてちょっとテーマからは
ずれちゃうけどデ・ニーロの「ディア・ハンター」「ワンス・アポン・ア・タ
イム・イン・アメリカ」(やっと正月に観たのだ)そしてご存知「ショーシャ
ンクの空に」、「チョコレート」、「デッドマン・ウォーキング」あたりがお
薦めかな。近作では「クラッシュ」「ホテル・ルワンダ」なんてのがいろいろ
なことを語り、また考えさせてくれる。
♪君のその小さな手には 持ち切れない程の哀しみを せめて笑顔が救うのな
ら 僕はピエロになれるよ 笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために♪
人は生きる理由、生きる目的を知ろうともがき苦しみそれでも生きる。時の
流れに誰も抗うことのできない無常を感じ、だからこそ生きていることそのも
のの素晴らしさを実感するために、多くの人とのふれあいや経験のなかから純
粋に愛すること、人に優しくすることに至上の喜びを禁じ得ない。
いつの時代も映画は純真に観る人達それぞれの心に万華鏡のように映りこむ。
2007年01月11日
[編集部]映画の楽しみ方(その14)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
女:「昨夜はどこにいたの?」
ボガード:「そんな昔の事は憶えていない。」
女:「今夜会ってくれる?」
ボガード:「そんなに先の事はわからない。」
ボギー兄貴シブいよーシブすぎるよー
だけど、その前に人間としてちゃんと会話成立させようぜー。
というわけで今年もやってもいいかな?(ちょい弱気)
【このコラム三か条ね】
壱.あくまでも筆者の好き嫌いだけが選択基準なのだー。これでいーのだ。
弐.悪評価レヴューは書かない。だってその作品大好きな人が読んだら悲しい
じゃん。(好きな作品しか採りあげてないからOKなのら)
参.勝手にテーマ設定。でもテーマとは関係ない話も。許してねー。 以上
《リメイクーでまた観る...》
今回もリメイクされた作品とそのオリジナル作品について書くよー。しつこ
いようだけど、オリジナルが素晴らしいからリメイクされるわけなので、もと
もとリメイクには分が悪いのだ。
名匠ルネ・クレマンの傑作サスペンス「太陽がいっぱい」のリメイクはマッ
ト・デイモン主役の「リプリー」。ジミー大西系なのに「バガー・ヴァンスの
伝説」「ボーンシリーズ」とシリアスで主演がはれる存在感をもっている。原
作を読んでいないのでどちらが忠実なのかはわからないがやはりオリジナルの
ラストシーンは秀逸だし、アラン・ドロンのトム役が鮮烈な印象を残している。
ニーノ・ロータの音楽は物悲しく切ない名曲。
「リプリー」ではジュード・ロウもその個性を遺憾なく発揮できてるし、脚
本も担当しているミンゲラ監督の人間描写や場面設定もうまい。そしてなによ
りもイタリア紀行のような美しい街並や港の映像ととてもお洒落な衣装が最高!
違った意味でどちらも名作である。
※それにしても、私的にもハーバード大出身の秀才マット・デイモンがビーチ
でジュード・ロウに絡むシーンでの真ッ白肌の縦割腹筋はキモイぜ。
スティーブ・マーティンの新クルーゾー警部を観た。元祖クルーゾーのピー
ター・セラーズが急逝して久しいが、ピンクパンサーシリーズは唯一外国のコ
メディのなかで好きな作品だった。マーティンのこてこてアメリカンコメディ
はどうも苦手なのだが、これはなかなか面白かった。ご存知ヘンリー・マンシ
ーニのテーマ曲はそのままでタイトルも例のお約束アニメである。ドレフェス
署長のケビン・クラインは精神症まで演じてみせた元祖ハーバート・ロムには
遥かに及ばないが、どっこいデスチャのビヨンセまで登場するは、ジャン・レ
ノも苦しいながらもコメディしてるはで観てて楽しい。本当言うと筆者は「ク
ルーゾー警部」(クルーゾーもの3作目)を演じていたアラン・アーキン(コ
メディだけの俳優じゃないけど)が大好きなんだけどね。
※「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でタイトルを担当したデザイナー
が3Dピンクパンサーのスタイリッシュな映像を創ったんだけど、ファミリ
ー受けしないとのことで没に。DVDには特典として付いているのでぜひ観
て欲しい。めちゃんこキレイだでかんわー。(うッ名古屋弁出ちゃったぜ)
「ニキータ」はリュック・ベッソン監督(最近ちょっといまいちかなー)の
90年の傑作。政治とか組織とかいったハリウッド映画得意パターンとは違い
女性暗殺者の成長と彼女を愛する男達を描いた良質な人間ドラマ。ストーリー
基本設定は特殊だがそれ以外の部分はとってもリアル。掃除屋を演じたジャン
レノはもうけ役で、その後の名作「レオン」につながっていく。
ハリウッド版リメイクしたのがジョン・バダム監督の「アサシン」。もろに
そのまんまなぞったリメイクでちょっと物足りない。アン・バンクロフトは良
い感じでフィットしているが、もう少し怪優カイテルの凄みが欲しかった。オ
リジナルのエリック・セラの音楽も良かったけどこちらはリメイク版のハンス
・ジマーの職人芸が光る。
御大ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」はもともとは舞台劇の映画版。
オリジナルではその雰囲気を残して狭いアパートの作りをうまく利用している。
リメイク版「ダイヤルM」もかなり人気が高いがラストのプロットでは最後ま
で公平なミステリー謎解きにこだわったオリジナル版が筆者の好み。ヒロイン
も今をときめくパルトロウと絶世の美女グレース・ケリー。んーこちらも筆者
的にはモナコ王女にまでなった後者に軍配をあげざるを得ない。どちらの作品
にも人間的な警部がヒロインの味方としていい味を出している。
※それにしてもあごエクボのダグラスは「危険な情事」「氷の微笑」「ディス
クロージャー」のような妻や不倫相手にホンロウされるの得意やねー。
ソダーバーグ監督+クルーニー組の「オーシャンズ11」は御大シナトラの
「オーシャンと11人の仲間」のリメイク。アイドルスター総出演でどちらも
楽しいけどやっぱりダンディーさではオリジナルに分がある?。
あ、それと「麗しのサブリナ」のリメイク「サブリナ」なんだけど、ヘップ
バーン以外のサブリナは考えられないのでこれもオリジナルの勝ちね。
♪ターララララー♪(As time goes byの哀愁をおびたピアノが流れる..)
「君の瞳に乾杯!」 ボギー兄貴ー、シブいけど彼女ドンびきですぜー。
キャンパスドットコム大学編集部です。
女:「昨夜はどこにいたの?」
ボガード:「そんな昔の事は憶えていない。」
女:「今夜会ってくれる?」
ボガード:「そんなに先の事はわからない。」
ボギー兄貴シブいよーシブすぎるよー
だけど、その前に人間としてちゃんと会話成立させようぜー。
というわけで今年もやってもいいかな?(ちょい弱気)
【このコラム三か条ね】
壱.あくまでも筆者の好き嫌いだけが選択基準なのだー。これでいーのだ。
弐.悪評価レヴューは書かない。だってその作品大好きな人が読んだら悲しい
じゃん。(好きな作品しか採りあげてないからOKなのら)
参.勝手にテーマ設定。でもテーマとは関係ない話も。許してねー。 以上
《リメイクーでまた観る...》
今回もリメイクされた作品とそのオリジナル作品について書くよー。しつこ
いようだけど、オリジナルが素晴らしいからリメイクされるわけなので、もと
もとリメイクには分が悪いのだ。
名匠ルネ・クレマンの傑作サスペンス「太陽がいっぱい」のリメイクはマッ
ト・デイモン主役の「リプリー」。ジミー大西系なのに「バガー・ヴァンスの
伝説」「ボーンシリーズ」とシリアスで主演がはれる存在感をもっている。原
作を読んでいないのでどちらが忠実なのかはわからないがやはりオリジナルの
ラストシーンは秀逸だし、アラン・ドロンのトム役が鮮烈な印象を残している。
ニーノ・ロータの音楽は物悲しく切ない名曲。
「リプリー」ではジュード・ロウもその個性を遺憾なく発揮できてるし、脚
本も担当しているミンゲラ監督の人間描写や場面設定もうまい。そしてなによ
りもイタリア紀行のような美しい街並や港の映像ととてもお洒落な衣装が最高!
違った意味でどちらも名作である。
※それにしても、私的にもハーバード大出身の秀才マット・デイモンがビーチ
でジュード・ロウに絡むシーンでの真ッ白肌の縦割腹筋はキモイぜ。
スティーブ・マーティンの新クルーゾー警部を観た。元祖クルーゾーのピー
ター・セラーズが急逝して久しいが、ピンクパンサーシリーズは唯一外国のコ
メディのなかで好きな作品だった。マーティンのこてこてアメリカンコメディ
はどうも苦手なのだが、これはなかなか面白かった。ご存知ヘンリー・マンシ
ーニのテーマ曲はそのままでタイトルも例のお約束アニメである。ドレフェス
署長のケビン・クラインは精神症まで演じてみせた元祖ハーバート・ロムには
遥かに及ばないが、どっこいデスチャのビヨンセまで登場するは、ジャン・レ
ノも苦しいながらもコメディしてるはで観てて楽しい。本当言うと筆者は「ク
ルーゾー警部」(クルーゾーもの3作目)を演じていたアラン・アーキン(コ
メディだけの俳優じゃないけど)が大好きなんだけどね。
※「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でタイトルを担当したデザイナー
が3Dピンクパンサーのスタイリッシュな映像を創ったんだけど、ファミリ
ー受けしないとのことで没に。DVDには特典として付いているのでぜひ観
て欲しい。めちゃんこキレイだでかんわー。(うッ名古屋弁出ちゃったぜ)
「ニキータ」はリュック・ベッソン監督(最近ちょっといまいちかなー)の
90年の傑作。政治とか組織とかいったハリウッド映画得意パターンとは違い
女性暗殺者の成長と彼女を愛する男達を描いた良質な人間ドラマ。ストーリー
基本設定は特殊だがそれ以外の部分はとってもリアル。掃除屋を演じたジャン
レノはもうけ役で、その後の名作「レオン」につながっていく。
ハリウッド版リメイクしたのがジョン・バダム監督の「アサシン」。もろに
そのまんまなぞったリメイクでちょっと物足りない。アン・バンクロフトは良
い感じでフィットしているが、もう少し怪優カイテルの凄みが欲しかった。オ
リジナルのエリック・セラの音楽も良かったけどこちらはリメイク版のハンス
・ジマーの職人芸が光る。
御大ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」はもともとは舞台劇の映画版。
オリジナルではその雰囲気を残して狭いアパートの作りをうまく利用している。
リメイク版「ダイヤルM」もかなり人気が高いがラストのプロットでは最後ま
で公平なミステリー謎解きにこだわったオリジナル版が筆者の好み。ヒロイン
も今をときめくパルトロウと絶世の美女グレース・ケリー。んーこちらも筆者
的にはモナコ王女にまでなった後者に軍配をあげざるを得ない。どちらの作品
にも人間的な警部がヒロインの味方としていい味を出している。
※それにしてもあごエクボのダグラスは「危険な情事」「氷の微笑」「ディス
クロージャー」のような妻や不倫相手にホンロウされるの得意やねー。
ソダーバーグ監督+クルーニー組の「オーシャンズ11」は御大シナトラの
「オーシャンと11人の仲間」のリメイク。アイドルスター総出演でどちらも
楽しいけどやっぱりダンディーさではオリジナルに分がある?。
あ、それと「麗しのサブリナ」のリメイク「サブリナ」なんだけど、ヘップ
バーン以外のサブリナは考えられないのでこれもオリジナルの勝ちね。
♪ターララララー♪(As time goes byの哀愁をおびたピアノが流れる..)
「君の瞳に乾杯!」 ボギー兄貴ー、シブいけど彼女ドンびきですぜー。
2006年12月28日
[編集部]映画の楽しみ方(その13)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
今年は日本人女性の助演賞ノミネートや例のイーストウッド監督作品(監督
賞、外国語作品賞)でゴールデングローブ賞が話題になっている。最近なぜか
アカデミー賞とのシンクロ率が高くアカデミー前哨戦ということでも注目され
ているようだ。アカデミー賞自体は業界内生活共同体的ななれあいもあって賞
を獲ったからといって面白い作品とは必ずしもなっていないけどね。
まあ、いろいろな薀蓄や批評は専門家に任せるとして、筆者個人としては予
告編でしかお目にかかっていないが「インファナル・アフェア」のハリウッド
版リメイク作品「ディパーテッド」のスコセッシ監督とニコルソン、ディカプ
リオ、デイモンに過剰な期待をしている。なぜなら年末の正月映画にちょっと
好みの作品が見当たらないのだよ明智君(?)。
あ、でも「鉄コン筋クリート」はよかったよ。暴力シーンがどうたらとか原
作がどうたらとか文句言いいたいだけの奴は観なくてもいいぞ(確かにこの作
品はPG-12で注意喚起してもよかったかな)。筆者は原作読んでないけど
独特の世界観には酔えたし、なによりもSTUDIO4℃の熱意を感じた。
「もちもーち、こちら地球星、日本国、シロ隊員」、「あんしん、あんしん」
うーん耳に焼きついてるなー。蒼井優はちょいハマリすぎだけど、ヤクザの鈴
木(田中泯)と木村(伊勢谷)の最後のやりとりはやっぱシブかったねー。
なにかアニメの新しい時代を感じさせる傑作である。
《リメイクーで観る...》
今回はリメイクされた作品とそのオリジナル作品について書くよー。
もちろん古今東西老若男女問わずオリジナル作ったヤツの方が偉いし、だい
たいはオリジナル作品の方が面白い。筆者は評論家ではないので作品の良し悪
しではなく「どっちが好きか」くらいの感じで書いちゃうぜー。
「キングコング」のピーター・ジャクソン監督は自身念願のリメイクで見事
に大成功している希な例。ここ近年で観た作品のなかでも筆者一番のお気に入
り。たぶんジャクソン監督のこの作品に対する熱い思い入れこそが娯楽映画の
名作にしているのだと思う。巨大昆虫や恐竜とコングのシーンなんかは手馴れ
たCGでこともなげに仕上げているし、キャスティングにしてもヒロインのワ
ッツの選択は正解。独特の個性を持つ「戦場のピアニスト」のブロディとご存
知怪優ジャック・ブラックの二人の味もうまく活かしきっている。オリジナル
のおいしいところはきっちりと踏襲しているし、この監督は本当にエンターテ
インメントのおさえどころを知っているプロ監督である。
「いい仕事してますねー」(ちょい古中島さん風)って感じって感じ?。
ティム・バートン監督の「猿の惑星」のリメイクはオリジナルとはまったく
別物の傑作。あのオリジナルをここまでイメージふくらませられるバートンは
凄いし、タイムパラドックスをうまく使ったラストはオリジナルの衝撃のラス
トに匹敵する。「十戒」「ベン・ハー」なんかの大作映画で一世を風靡したヘ
ストン(大根役者だけど)はリメイクでもなぜか猿側で出演しているそう。
かのタランティーノの「レザボア・ドッグス」やトルナトーレの「海の上の
ピアニスト」なんかで印象に残るティム・ロスが凄い演技してるんだけど彼も
猿側なので本人かどうかわかんないのよねー。うまく出来てるし嫌いじゃない
んだけどどうもバートンは最後までストーリーが暗くてかなわんわー。
世界のクロサワ作品のなかでも特にベストワンの呼び声の高い「七人の侍」
のリメイクは「荒野の七人」。あの「OK牧場の決斗」(ガッツ石松とはちゃ
うでー)や「大脱走」のジョン・スタージェス監督のこれも娯楽作品の名作。
時代劇と西部劇の大きな違いをものともせず忠実にオリジナルのストーリーを
リメイクしているのには驚かされる。なんといっても後にアイドルスターとな
るマックィーン、ブロンソン、コバーンそしてロバート・ヴォーンの面々がこ
れでもかーと個性を発揮して活き活きしている。多少のレトロ感は許してもら
うとして、みんな思いっきりかっこつけちゃってるのが笑えるけど楽しい。こ
の時代にはまだ男達がみな自信を持っているし、本当にかっこいいのだ。♪チ
ャラーチャラララー♪のエルマー・バーンスタインの名曲は映画音楽のお手本
的傑作である。
※この作品がつくられた時代にジョン・フォード+ジョン・ウェインが代表す
る「西部劇」が終焉を迎え、レオーネ+イーストウッドの「マカロニウェスタ
ン」へと形を変え引き継がれる。その後イーストウッドの「許されざる者」で
「西部劇」はその幕を閉じる。
三谷幸喜氏脚本の「12人の優しい日本人」はリメイクではないけどかの傑
作「12人の怒れる男」から創作された舞台劇の映画化。アメリカの法廷劇で
クローズアップされることの多い陪審員制度という日本人にとっては未知のも
のを理屈や制度としてではなくあくまで人間ドラマの架空のツールとして使用
する着想だけで十分に創造的だ。ちなみに筆者は映画化された三谷作品のなか
では「ラヂオの時間」が大好き(特に唐沢寿明がいい)。「笑いの大学」もT
V版の 西村VS近藤のやつが最高に笑えた。ぜひとも三谷脚本の舞台を生で
観てみたいねー。
それじゃーまた、「来年も良いお年を!」なーのだ。
皆様に幸せがメチャンコありますように。んちゃ!\(^0^)/
キャンパスドットコム大学編集部です。
今年は日本人女性の助演賞ノミネートや例のイーストウッド監督作品(監督
賞、外国語作品賞)でゴールデングローブ賞が話題になっている。最近なぜか
アカデミー賞とのシンクロ率が高くアカデミー前哨戦ということでも注目され
ているようだ。アカデミー賞自体は業界内生活共同体的ななれあいもあって賞
を獲ったからといって面白い作品とは必ずしもなっていないけどね。
まあ、いろいろな薀蓄や批評は専門家に任せるとして、筆者個人としては予
告編でしかお目にかかっていないが「インファナル・アフェア」のハリウッド
版リメイク作品「ディパーテッド」のスコセッシ監督とニコルソン、ディカプ
リオ、デイモンに過剰な期待をしている。なぜなら年末の正月映画にちょっと
好みの作品が見当たらないのだよ明智君(?)。
あ、でも「鉄コン筋クリート」はよかったよ。暴力シーンがどうたらとか原
作がどうたらとか文句言いいたいだけの奴は観なくてもいいぞ(確かにこの作
品はPG-12で注意喚起してもよかったかな)。筆者は原作読んでないけど
独特の世界観には酔えたし、なによりもSTUDIO4℃の熱意を感じた。
「もちもーち、こちら地球星、日本国、シロ隊員」、「あんしん、あんしん」
うーん耳に焼きついてるなー。蒼井優はちょいハマリすぎだけど、ヤクザの鈴
木(田中泯)と木村(伊勢谷)の最後のやりとりはやっぱシブかったねー。
なにかアニメの新しい時代を感じさせる傑作である。
《リメイクーで観る...》
今回はリメイクされた作品とそのオリジナル作品について書くよー。
もちろん古今東西老若男女問わずオリジナル作ったヤツの方が偉いし、だい
たいはオリジナル作品の方が面白い。筆者は評論家ではないので作品の良し悪
しではなく「どっちが好きか」くらいの感じで書いちゃうぜー。
「キングコング」のピーター・ジャクソン監督は自身念願のリメイクで見事
に大成功している希な例。ここ近年で観た作品のなかでも筆者一番のお気に入
り。たぶんジャクソン監督のこの作品に対する熱い思い入れこそが娯楽映画の
名作にしているのだと思う。巨大昆虫や恐竜とコングのシーンなんかは手馴れ
たCGでこともなげに仕上げているし、キャスティングにしてもヒロインのワ
ッツの選択は正解。独特の個性を持つ「戦場のピアニスト」のブロディとご存
知怪優ジャック・ブラックの二人の味もうまく活かしきっている。オリジナル
のおいしいところはきっちりと踏襲しているし、この監督は本当にエンターテ
インメントのおさえどころを知っているプロ監督である。
「いい仕事してますねー」(ちょい古中島さん風)って感じって感じ?。
ティム・バートン監督の「猿の惑星」のリメイクはオリジナルとはまったく
別物の傑作。あのオリジナルをここまでイメージふくらませられるバートンは
凄いし、タイムパラドックスをうまく使ったラストはオリジナルの衝撃のラス
トに匹敵する。「十戒」「ベン・ハー」なんかの大作映画で一世を風靡したヘ
ストン(大根役者だけど)はリメイクでもなぜか猿側で出演しているそう。
かのタランティーノの「レザボア・ドッグス」やトルナトーレの「海の上の
ピアニスト」なんかで印象に残るティム・ロスが凄い演技してるんだけど彼も
猿側なので本人かどうかわかんないのよねー。うまく出来てるし嫌いじゃない
んだけどどうもバートンは最後までストーリーが暗くてかなわんわー。
世界のクロサワ作品のなかでも特にベストワンの呼び声の高い「七人の侍」
のリメイクは「荒野の七人」。あの「OK牧場の決斗」(ガッツ石松とはちゃ
うでー)や「大脱走」のジョン・スタージェス監督のこれも娯楽作品の名作。
時代劇と西部劇の大きな違いをものともせず忠実にオリジナルのストーリーを
リメイクしているのには驚かされる。なんといっても後にアイドルスターとな
るマックィーン、ブロンソン、コバーンそしてロバート・ヴォーンの面々がこ
れでもかーと個性を発揮して活き活きしている。多少のレトロ感は許してもら
うとして、みんな思いっきりかっこつけちゃってるのが笑えるけど楽しい。こ
の時代にはまだ男達がみな自信を持っているし、本当にかっこいいのだ。♪チ
ャラーチャラララー♪のエルマー・バーンスタインの名曲は映画音楽のお手本
的傑作である。
※この作品がつくられた時代にジョン・フォード+ジョン・ウェインが代表す
る「西部劇」が終焉を迎え、レオーネ+イーストウッドの「マカロニウェスタ
ン」へと形を変え引き継がれる。その後イーストウッドの「許されざる者」で
「西部劇」はその幕を閉じる。
三谷幸喜氏脚本の「12人の優しい日本人」はリメイクではないけどかの傑
作「12人の怒れる男」から創作された舞台劇の映画化。アメリカの法廷劇で
クローズアップされることの多い陪審員制度という日本人にとっては未知のも
のを理屈や制度としてではなくあくまで人間ドラマの架空のツールとして使用
する着想だけで十分に創造的だ。ちなみに筆者は映画化された三谷作品のなか
では「ラヂオの時間」が大好き(特に唐沢寿明がいい)。「笑いの大学」もT
V版の 西村VS近藤のやつが最高に笑えた。ぜひとも三谷脚本の舞台を生で
観てみたいねー。
それじゃーまた、「来年も良いお年を!」なーのだ。
皆様に幸せがメチャンコありますように。んちゃ!\(^0^)/
2006年12月14日
[編集部]映画の楽しみ方(その12)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪今年、最初の雪の華を2人寄り添って 眺めているこの時間(とき)にシ
アワセがあふれだす♪男と女の恋愛観はその本能的本質において決定的に違う。
愛しながらも(都合がいいととられるかもしれないが)その刹那に感情を翻す
ことのできる男性とその世界観においては絶対か無である女性のお互いのここ
ろの襞は完全には埋めきれない。しかし、その感情が一瞬でも交差し心が寄り
添うのを感じた時、永遠なる愛おしさを共有することができる。このシアワセ
の瞬間に心は満たされ、現実にはない永遠の愛を信じることができる。
(注)キマッタゼ。こんなの一度書いてみたかったの。危険だから、良い子の
みんなは絶対に真似しないようにね。
日本映画しか観ない妻(キムタク好き)と「武士の一分」を観に行った。ネ
ットで揶揄されているようなことはなく、キムタクの演技は物語を分かり易く
伝えている。脇役の笹野高史も重くなりがちな内容に軽快さを与えてとても素
晴らしい。へ難しい日本映画を期待するむきには物足りないかもしれないが、
奇をてらうことの無い純粋な時代劇であり、秀逸なラブストーリーである。
誰もが予測できるであろうエンディングにも筆者は爽やかに泣けた。
※個人的には冨田勲のシンセ音楽は嫌いだが、この映画での尺八(音源?)を
アレンジした音楽に仰々しさはなく、時代劇の王道的な味わいと余韻を残す。
《恋あいーでまた観る...》
クリスマスも近いのでラブストーリーまたやっちゃうぜ(なんとなくね)。
前回はたしかライトなの選んだので今回はちょっと重いやつね。ちなみにコメ
ントは筆者の個人的な恋愛経験によるものなので、良い子のみんなはつっこま
ないようにね。
筆者はなにを血迷っていたのか高校時代に映画研究会なるものに籍を置いて
いた。実は学校経由で来る試写会(少人数でやるちょっと格式の高いやつ)を
狙ってのこと。その中に名匠デヴィッド・リーンの「ライアンの娘」もあった。
うら若き高校生の分際では不倫絡みのヒューマン・ドラマのヒロイン(サラ・
マイルズ)の心情を理解できるべくもなく、3時間にも及ぶ長編映画へのコメ
ントを要求されてもただただうつむき無言であった。冒頭のパラソルのシーン
は今でも鮮烈に印象に残っているし、モーリス・ジャールの名曲も耳に残る。
「イングリッシュ・ペイシェント」しかりラブストーリーの傑作に不倫もの
が多いのは、それが紛れも無く普遍的な恋愛の一つの形だからなのであろう。
昔のフランス映画には恋愛映画の名作が多い。クロード・ルルーシュ監督を
一躍有名にした「男と女」はその題名だけでも有名だよね。予算の関係で白黒
とカラーが混ざってるのには時代を感じさせるが、フランシス・レイの名曲
♪ラララ、ダバダバダ、ダバダバダ♪のスキャットにのせてまるで全編抒情詩
のような趣の映画である。等身大の男女を描いた大人の純愛映画である。
名匠トリュフォーの最後の名作「隣の女」はフランス映画らしい一本。男女
の愛とはかくも当事者以外からは理解しにくいものであることを実感する。ト
リュフォーの妻アルダンが美しく、知的で官能的。欲を言えばドパルデューと
もに精神的バランスを崩すまでの過程をもう少し分かり易く表現してくれると
ありがたい。それにしても日陰の恋はなぜこれほどまでに激しく狂おしいのか。
なぜかヒロインが同名(マチルド)の「髪結いの亭主」のアンナ・ガリエナ
も魅力的な女優。不思議な映画であることは確かだが、だからこその溢れるエ
ロティシズムと愛すること愛されることの重さは計り知れない。「隣の女」の
ラストで語られる「一緒だと苦しいが一人では生きられない」と言う言葉がこ
の両作品を言い得ているように思う。
「ピアノ・レッスン」は恋愛を通して心の開放を謳い上げたカンピオン監督
女性映画の傑作。女性からみたカイテルとサム・ニールの愛の形は普遍的な男
の心情をきちんと掴んでいる。ホリー・ハンターの吹き替えなしのピアノシー
ンにも驚くが、子役の女の子がこの映画の進行役として難解な心理描写を分か
り易くしている。文芸作品のようなタイトルバックの砂浜の趣と映画の主題で
もあるマイケル・ナイマンのピアノが映画全体に気品を与えている。
※それにしてもカイテルは顔に刺青はするわ、犯罪寸前のムキムキ裸体晒すわ
で不気味なんだけど、なぜか純愛映画になってる。不思議な俳優だよね。
やはりクリスマスも近いのでロマンチックコメディを観て幸せな気分になろ
うね。ケイト・ベッキンセイルがとてもキュートな「セレンディピティ」とか
ラブコメ得意な二人ヒュー・グラント&サンドラ・ブロックの「トゥー・ウィ
ークス・ノーティス」そしてファイファー&クルーニーの「素晴らしき日」あ
たりがお薦めです。
「セレンディピティ」は宝くじ当選くらいの運命(劇中ではDestinyって言っ
てるみたい)にかける男女のラブコメ。クレジットでなんとかレヴィっていう
俳優とのデパートでのかけあいが楽しいし、エレベーターでの悪魔小僧のくだ
りもこの映画のテーマを軽快に印象づけてうまい。そしてなんといってもこの
映画ではベッキンセイルの美しさ可愛さが際立っている。このての映画は素直
に恋することの楽しさを実感すればOKなので無粋なつっこみは不要なのだ。
ありえない夢物語ではあると思うが、人との出会いしかり男女の出会いだっ
て生まれた時、場所、進学先、仕事、趣味思考といろいろな条件がすべて揃っ
て出会えるわけなので、それを運命と思えるならとても幸せなことなのだ。
理屈抜きで感性で観るなら「死ぬまでにしたい10のこと」「バッファロー
'66」もいいよ。恋愛感情に理屈やブレーキは不要、ただひたすら相手の幸
せを願い、素直に愛すれば良い。純粋な愛はその人を磨いてくれるはず。
♪I'm dreaming of a white Christmas♪コヨイ コイビトタチニー イッパイ
アイガ フリソソギマースヨウニ 冷メン(こんな古典的なオチかよ)
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪今年、最初の雪の華を2人寄り添って 眺めているこの時間(とき)にシ
アワセがあふれだす♪男と女の恋愛観はその本能的本質において決定的に違う。
愛しながらも(都合がいいととられるかもしれないが)その刹那に感情を翻す
ことのできる男性とその世界観においては絶対か無である女性のお互いのここ
ろの襞は完全には埋めきれない。しかし、その感情が一瞬でも交差し心が寄り
添うのを感じた時、永遠なる愛おしさを共有することができる。このシアワセ
の瞬間に心は満たされ、現実にはない永遠の愛を信じることができる。
(注)キマッタゼ。こんなの一度書いてみたかったの。危険だから、良い子の
みんなは絶対に真似しないようにね。
日本映画しか観ない妻(キムタク好き)と「武士の一分」を観に行った。ネ
ットで揶揄されているようなことはなく、キムタクの演技は物語を分かり易く
伝えている。脇役の笹野高史も重くなりがちな内容に軽快さを与えてとても素
晴らしい。へ難しい日本映画を期待するむきには物足りないかもしれないが、
奇をてらうことの無い純粋な時代劇であり、秀逸なラブストーリーである。
誰もが予測できるであろうエンディングにも筆者は爽やかに泣けた。
※個人的には冨田勲のシンセ音楽は嫌いだが、この映画での尺八(音源?)を
アレンジした音楽に仰々しさはなく、時代劇の王道的な味わいと余韻を残す。
《恋あいーでまた観る...》
クリスマスも近いのでラブストーリーまたやっちゃうぜ(なんとなくね)。
前回はたしかライトなの選んだので今回はちょっと重いやつね。ちなみにコメ
ントは筆者の個人的な恋愛経験によるものなので、良い子のみんなはつっこま
ないようにね。
筆者はなにを血迷っていたのか高校時代に映画研究会なるものに籍を置いて
いた。実は学校経由で来る試写会(少人数でやるちょっと格式の高いやつ)を
狙ってのこと。その中に名匠デヴィッド・リーンの「ライアンの娘」もあった。
うら若き高校生の分際では不倫絡みのヒューマン・ドラマのヒロイン(サラ・
マイルズ)の心情を理解できるべくもなく、3時間にも及ぶ長編映画へのコメ
ントを要求されてもただただうつむき無言であった。冒頭のパラソルのシーン
は今でも鮮烈に印象に残っているし、モーリス・ジャールの名曲も耳に残る。
「イングリッシュ・ペイシェント」しかりラブストーリーの傑作に不倫もの
が多いのは、それが紛れも無く普遍的な恋愛の一つの形だからなのであろう。
昔のフランス映画には恋愛映画の名作が多い。クロード・ルルーシュ監督を
一躍有名にした「男と女」はその題名だけでも有名だよね。予算の関係で白黒
とカラーが混ざってるのには時代を感じさせるが、フランシス・レイの名曲
♪ラララ、ダバダバダ、ダバダバダ♪のスキャットにのせてまるで全編抒情詩
のような趣の映画である。等身大の男女を描いた大人の純愛映画である。
名匠トリュフォーの最後の名作「隣の女」はフランス映画らしい一本。男女
の愛とはかくも当事者以外からは理解しにくいものであることを実感する。ト
リュフォーの妻アルダンが美しく、知的で官能的。欲を言えばドパルデューと
もに精神的バランスを崩すまでの過程をもう少し分かり易く表現してくれると
ありがたい。それにしても日陰の恋はなぜこれほどまでに激しく狂おしいのか。
なぜかヒロインが同名(マチルド)の「髪結いの亭主」のアンナ・ガリエナ
も魅力的な女優。不思議な映画であることは確かだが、だからこその溢れるエ
ロティシズムと愛すること愛されることの重さは計り知れない。「隣の女」の
ラストで語られる「一緒だと苦しいが一人では生きられない」と言う言葉がこ
の両作品を言い得ているように思う。
「ピアノ・レッスン」は恋愛を通して心の開放を謳い上げたカンピオン監督
女性映画の傑作。女性からみたカイテルとサム・ニールの愛の形は普遍的な男
の心情をきちんと掴んでいる。ホリー・ハンターの吹き替えなしのピアノシー
ンにも驚くが、子役の女の子がこの映画の進行役として難解な心理描写を分か
り易くしている。文芸作品のようなタイトルバックの砂浜の趣と映画の主題で
もあるマイケル・ナイマンのピアノが映画全体に気品を与えている。
※それにしてもカイテルは顔に刺青はするわ、犯罪寸前のムキムキ裸体晒すわ
で不気味なんだけど、なぜか純愛映画になってる。不思議な俳優だよね。
やはりクリスマスも近いのでロマンチックコメディを観て幸せな気分になろ
うね。ケイト・ベッキンセイルがとてもキュートな「セレンディピティ」とか
ラブコメ得意な二人ヒュー・グラント&サンドラ・ブロックの「トゥー・ウィ
ークス・ノーティス」そしてファイファー&クルーニーの「素晴らしき日」あ
たりがお薦めです。
「セレンディピティ」は宝くじ当選くらいの運命(劇中ではDestinyって言っ
てるみたい)にかける男女のラブコメ。クレジットでなんとかレヴィっていう
俳優とのデパートでのかけあいが楽しいし、エレベーターでの悪魔小僧のくだ
りもこの映画のテーマを軽快に印象づけてうまい。そしてなんといってもこの
映画ではベッキンセイルの美しさ可愛さが際立っている。このての映画は素直
に恋することの楽しさを実感すればOKなので無粋なつっこみは不要なのだ。
ありえない夢物語ではあると思うが、人との出会いしかり男女の出会いだっ
て生まれた時、場所、進学先、仕事、趣味思考といろいろな条件がすべて揃っ
て出会えるわけなので、それを運命と思えるならとても幸せなことなのだ。
理屈抜きで感性で観るなら「死ぬまでにしたい10のこと」「バッファロー
'66」もいいよ。恋愛感情に理屈やブレーキは不要、ただひたすら相手の幸
せを願い、素直に愛すれば良い。純粋な愛はその人を磨いてくれるはず。
♪I'm dreaming of a white Christmas♪コヨイ コイビトタチニー イッパイ
アイガ フリソソギマースヨウニ 冷メン(こんな古典的なオチかよ)
2006年12月07日
[編集部]映画の楽しみ方(その11)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
「例によって、君もしくはメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局
はいっさい関知しないからそのつもりで。」(って知らんプリかよ!)
マッチ点火!♪ダンダンダッダダンダッダヒャラリーヒャラリー♪
(スパイ大作戦(MIのオリジナルTV版)ラロ・シフリンの名曲だがや)
「トゥモロー・ワールド」を観に行った。かなりリアルで身近な未来のお話
である。現実でも実はヤバイ状況になっているインフルエンザのお話や画面の
中にはイラク戦争への批判の文字もさらりと出てくる。下知識なしに観に行く
ことの多い筆者をびっくりさせたのは、ほかでもない60~70年代のブログ
レッシブロックの代表ディープ・パープルやキング・クリムゾンさらにはドノ
ヴァンの選曲なのだ。(英米映画だからってやりたい放題なのね。訴えてやる)
「探偵スルース」が記憶に深いサー称号を持つ名優マイケル・ケインもまる
でサザーランド(父のほうね)みたいに楽しんでいる。話題となっているラス
ト近くの8分間にも及ぶ長回しの戦場シーンはまるで観るものを戦場へと引き
込み成功している。
フィリップ・K・ディックの原作は読んでいないが、「ブレードランナー」
「マイノリティ・リポート」と映画化されたものに秀作が多い。「トータルリ
コール」も好きな作品。あ、ごめんいつもSEXY&キュートな《Sエフーでまた観る...》
ポール・ヴァーホーヴェン監督は「ロボコップ」「インビジブル」「スターシップ・トゥルー
パーズ」などちょっと刺激的なシーンも多いけどこのてのSF娯楽作品はうま
い。「氷の微笑」でブレークする直前のシャロン・ストーンもこの頃のほうが
断然キュートで綺麗だし、最近カルフォルニア知事に再選したシュワちゃんも
この当時はなかなか動きがいいぞ。「記憶の植付け」という着想だけに頼らず
見事な世界観構築と娯楽映画としての飽きさせない見せ場も多い。
「スターウォーズ」シリーズについてはすべてリアルタイムに映画館で観て
いる。(ちょっと自慢)3年おきの公開が20年前も近作でも待ち遠しかった。
前にも書いたけど「A long time ago....」のタイトルバックとジョン・
ウィリアムズのオーケストレーションが流れるだけでもう胸がいっぱいになっ
ちゃうのだ。筆者としてはエピソード5の「帝国の逆襲」が印象深かったが、
「ジェダイの復讐」のスピーダーバイクのチェイスシーンも好きだし、エピソ
ード1でのポッドレースシーンやオビ=ワンとダースモールの舞踏を観ている
ような対決シーンそしてエピソード2ではパペットから完全にCG化したヨー
ダのライトセーバーさばきも楽しかった。どのエピソードにも優劣つけるのは
バカバカしい。偉大なるオタクのジョージ・ルーカス監督に感謝である。それ
と初期3部作を成功に導いた偉大なる大根役者ハリソン・フォードにもね。
「デューン/砂の惑星」はカルト監督デヴィッド・リンチの力作。製作のラ
ウレンティスとのトラブル(監督の意思に反して4時間作品を2時間に編集)
でクレジットはアラン・スミシィ(ハリウッド映画の匿名表現)に。監督個人
の異形嗜好からくるきもいシーンにはホラー映画とか観ない筆者にとってはつ
いていけないところもあるけど、独特の重厚な世界観の表現力はさすがである。
重量感いっぱいのギルド・ナビゲーターの乗り物やスティルスーツ、鳥形飛行
艇等古いのか新しいのか不明なガジェット達。ところどころちゃちなCG処理
は時代を感じさせるが、重厚な映像と美術は目を見張る。映像のわりには意外
とシンプルな話にまとまっているのも筆者のようなライトユーザには歓迎であ
る(初期劇場公開版)。ポリスのスティングが出演していることでも話題にな
ったが、あのTOTOが世界観ぴったりの音楽を提供している。
※ちなみに同時期の「ナウシカ」の王蟲との被りが話題にもなったようだが、
そんなこと言ったら「トレマーズ」なんてそのまんまじゃん。
SFと呼べるかどうか、ストップモーション・アニメの第一人者のレイ・ハ
リーハウゼン作品もいいぞ。レトロ指向の読者にはぜひお薦めしたい。「シン
ドバッド」シリーズに出てくる意味不明な6本手の石像やカクカク感いっぱい
の一つ目野郎に妙に弱いドラゴン、「タイタンの戦い」のあまりにも有名なメ
デューサ(見られると石になっちゃう)は髪の毛毒蛇ウネウネでキモ楽しい。
CGとは違った味わいがあってなかなか楽しめるのだ。
※「恐竜100万年」のウェルチもそうだがなぜか「シンドバッド」シリーズ
ではお約束のようにヘソ出し豊乳美女がヒロイン。嫌いじゃないけど。フフ
SFの王道タイムパラドックスものにも良作が多い。カルト作「殺人魚フラ
イングキラー」にもめげず無名時代に書き上げた「ターミネーター」で一躍名
監督に踊り出たジェームズ・キャメロン。もちろんパート2や「タイタニック」
のほうが売れたんだけど、やっぱ1作目のラストには驚かされた。キャメロン
自身の自立した母性への憧れからサラ・コナーが生まれたのだそう。「バック・
トゥ・ザ・フューチャー」もシリーズ全作通してタイムパラドックスの面白さ
を見事に娯楽作品まで昇華した佳作。タイムマシンにデロリアンを使用したり
毎回のラストに見せるお約束の落ちも楽しいし、ヒューイ・ルイスの「パワー
・オブ・ラブ」の軽快なノリも映画の楽しさを伝えて余りある名曲。
ティム・バートンにも「マーズ・アタック!」というお気に入りがある。B
級でカルトな匂いがするからではなく、ニコルソンを筆頭に豪華な出演者たち
が楽しんでいる感じが伝わってくるからである。トム・ジョーンズのパワフル
な歌声もなにかわくわくさせてくれる。
あ、それと「エイリアン」のようなの好きな読者にはSFホラーを得意とす
るカーペンター監督のリメイク作品「遊星からの物体X」をお薦めしとくね。
DCやMARVELコミックのヒーローものも大好きなんだけど、そこらへ
んはまた別の機会にじっくりと。
♪流れてゆくのは時間だけなのか 涙だけなのか オー毎日吹雪吹雪 風吹ジ
ュン♪(陽水さんゴメンナサイ) I'll be back!(シュワちゃんT2風にね)
キャンパスドットコム大学編集部です。
「例によって、君もしくはメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局
はいっさい関知しないからそのつもりで。」(って知らんプリかよ!)
マッチ点火!♪ダンダンダッダダンダッダヒャラリーヒャラリー♪
(スパイ大作戦(MIのオリジナルTV版)ラロ・シフリンの名曲だがや)
「トゥモロー・ワールド」を観に行った。かなりリアルで身近な未来のお話
である。現実でも実はヤバイ状況になっているインフルエンザのお話や画面の
中にはイラク戦争への批判の文字もさらりと出てくる。下知識なしに観に行く
ことの多い筆者をびっくりさせたのは、ほかでもない60~70年代のブログ
レッシブロックの代表ディープ・パープルやキング・クリムゾンさらにはドノ
ヴァンの選曲なのだ。(英米映画だからってやりたい放題なのね。訴えてやる)
「探偵スルース」が記憶に深いサー称号を持つ名優マイケル・ケインもまる
でサザーランド(父のほうね)みたいに楽しんでいる。話題となっているラス
ト近くの8分間にも及ぶ長回しの戦場シーンはまるで観るものを戦場へと引き
込み成功している。
フィリップ・K・ディックの原作は読んでいないが、「ブレードランナー」
「マイノリティ・リポート」と映画化されたものに秀作が多い。「トータルリ
コール」も好きな作品。あ、ごめんいつもSEXY&キュートな《Sエフーでまた観る...》
ポール・ヴァーホーヴェン監督は「ロボコップ」「インビジブル」「スターシップ・トゥルー
パーズ」などちょっと刺激的なシーンも多いけどこのてのSF娯楽作品はうま
い。「氷の微笑」でブレークする直前のシャロン・ストーンもこの頃のほうが
断然キュートで綺麗だし、最近カルフォルニア知事に再選したシュワちゃんも
この当時はなかなか動きがいいぞ。「記憶の植付け」という着想だけに頼らず
見事な世界観構築と娯楽映画としての飽きさせない見せ場も多い。
「スターウォーズ」シリーズについてはすべてリアルタイムに映画館で観て
いる。(ちょっと自慢)3年おきの公開が20年前も近作でも待ち遠しかった。
前にも書いたけど「A long time ago....」のタイトルバックとジョン・
ウィリアムズのオーケストレーションが流れるだけでもう胸がいっぱいになっ
ちゃうのだ。筆者としてはエピソード5の「帝国の逆襲」が印象深かったが、
「ジェダイの復讐」のスピーダーバイクのチェイスシーンも好きだし、エピソ
ード1でのポッドレースシーンやオビ=ワンとダースモールの舞踏を観ている
ような対決シーンそしてエピソード2ではパペットから完全にCG化したヨー
ダのライトセーバーさばきも楽しかった。どのエピソードにも優劣つけるのは
バカバカしい。偉大なるオタクのジョージ・ルーカス監督に感謝である。それ
と初期3部作を成功に導いた偉大なる大根役者ハリソン・フォードにもね。
「デューン/砂の惑星」はカルト監督デヴィッド・リンチの力作。製作のラ
ウレンティスとのトラブル(監督の意思に反して4時間作品を2時間に編集)
でクレジットはアラン・スミシィ(ハリウッド映画の匿名表現)に。監督個人
の異形嗜好からくるきもいシーンにはホラー映画とか観ない筆者にとってはつ
いていけないところもあるけど、独特の重厚な世界観の表現力はさすがである。
重量感いっぱいのギルド・ナビゲーターの乗り物やスティルスーツ、鳥形飛行
艇等古いのか新しいのか不明なガジェット達。ところどころちゃちなCG処理
は時代を感じさせるが、重厚な映像と美術は目を見張る。映像のわりには意外
とシンプルな話にまとまっているのも筆者のようなライトユーザには歓迎であ
る(初期劇場公開版)。ポリスのスティングが出演していることでも話題にな
ったが、あのTOTOが世界観ぴったりの音楽を提供している。
※ちなみに同時期の「ナウシカ」の王蟲との被りが話題にもなったようだが、
そんなこと言ったら「トレマーズ」なんてそのまんまじゃん。
SFと呼べるかどうか、ストップモーション・アニメの第一人者のレイ・ハ
リーハウゼン作品もいいぞ。レトロ指向の読者にはぜひお薦めしたい。「シン
ドバッド」シリーズに出てくる意味不明な6本手の石像やカクカク感いっぱい
の一つ目野郎に妙に弱いドラゴン、「タイタンの戦い」のあまりにも有名なメ
デューサ(見られると石になっちゃう)は髪の毛毒蛇ウネウネでキモ楽しい。
CGとは違った味わいがあってなかなか楽しめるのだ。
※「恐竜100万年」のウェルチもそうだがなぜか「シンドバッド」シリーズ
ではお約束のようにヘソ出し豊乳美女がヒロイン。嫌いじゃないけど。フフ
SFの王道タイムパラドックスものにも良作が多い。カルト作「殺人魚フラ
イングキラー」にもめげず無名時代に書き上げた「ターミネーター」で一躍名
監督に踊り出たジェームズ・キャメロン。もちろんパート2や「タイタニック」
のほうが売れたんだけど、やっぱ1作目のラストには驚かされた。キャメロン
自身の自立した母性への憧れからサラ・コナーが生まれたのだそう。「バック・
トゥ・ザ・フューチャー」もシリーズ全作通してタイムパラドックスの面白さ
を見事に娯楽作品まで昇華した佳作。タイムマシンにデロリアンを使用したり
毎回のラストに見せるお約束の落ちも楽しいし、ヒューイ・ルイスの「パワー
・オブ・ラブ」の軽快なノリも映画の楽しさを伝えて余りある名曲。
ティム・バートンにも「マーズ・アタック!」というお気に入りがある。B
級でカルトな匂いがするからではなく、ニコルソンを筆頭に豪華な出演者たち
が楽しんでいる感じが伝わってくるからである。トム・ジョーンズのパワフル
な歌声もなにかわくわくさせてくれる。
あ、それと「エイリアン」のようなの好きな読者にはSFホラーを得意とす
るカーペンター監督のリメイク作品「遊星からの物体X」をお薦めしとくね。
DCやMARVELコミックのヒーローものも大好きなんだけど、そこらへ
んはまた別の機会にじっくりと。
♪流れてゆくのは時間だけなのか 涙だけなのか オー毎日吹雪吹雪 風吹ジ
ュン♪(陽水さんゴメンナサイ) I'll be back!(シュワちゃんT2風にね)
2006年11月30日
[編集部]映画の楽しみ方(その10)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
祝☆〃キラーン!
♪あーあー川の流れのようにー..♪その10なーのだ。パチパチパチ。
幾多の試練(あったの?)にもめげずがんばったっちゃ。(ラムかよ)
「東京タワー」(リリーフランキーのほう)をフジTVでやっていた。延期
騒ぎで取り直しや再編集のご苦労は察するがやはり原作の良さを伝えきれてい
ない。それでも田中裕子のオカンは素晴らしく、特筆すべきはバイプレーヤー
蟹江敬三のいぶし銀演技であろう。筆者大好きな石川鷹彦氏のギターは哀愁い
っぱいで心地よい。また不覚にも3回ほど泣いた。
筆者はスピルバーグ全盛時の「未知との遭遇」でスクリーンいっぱいに映し
出されたUFOチカチカを観て愕然とした。あ、ごめん今回のテーマは美人で
メチャ可愛い《Sエフーで観る...》たちまちSF大好き少年になった。
日本語的には空想科学映画、だけど筆者は科学的根拠云々にこだわらない。
面白くって新しいことやった者勝ちそんな風に楽しむことにしている。
スピルバーグ監督作品では「激突!」「JAWS」「インディージョーンズ
シリーズ」「E.T.」まではサービス精神満点だったのが賞獲りを意識し始
めた「シンドラーのリスト」あたりからどうもおかしい。「未知との遭遇」で
は名匠トリュフォーを俳優に迎えて♪タララララーン♪とシンセで宇宙人と交
信してしまう。ドレイファスもシリアスなのに変な日焼けしちゃうしー。
近作のスピルバーグSF物では「宇宙戦争」「A.I」よりも「マイノリティ
ー・リポート」が好き(賛否両論あると思うけど)。トヨタレクサス2054
のデザインは筆者大好き「ブレードランナー」のスピナーや「TRON」の電
子バイクをデザインしたシド・ミードのそれに酷似はしているがヒップアップ
にレクサスマークがお洒落だし、なによりも登場の仕方がカッコイイ。フィリ
ップ・K・ディック原作となるストーリーとクルーズの操作するコンピュータ、
ベルトコンベアーのような交通システムも現実味があってバランスよい作品。
とりあえず誰もが知ってる「2001年宇宙の旅」もおさえておきたいのだが
実は例によって筆者はこの映画を理解出来きっていない、ゴメン。冒頭からい
きなり「ツァラトゥストラはかく語りき」で始まり10分以上の台詞なしでキ
ューブリック世界に引き込んでおいて最後は「美しく青きドナウ」でしめる。
まさにやりたい放題なのである。「時計じかけのオレンジ」ではベートーヴェ
ンや「雨に唄えば」を唄いながらのレイプシーン。怪優マルコム・マクダウェ
ルはマジやばいし(筆者はこのてのはちょっと苦手なの)。キューブリックは
なにかのメッセージを発信しようとしているのではなく内なる「意識」という
ものに彼自身が葛藤しているように思える。これでもかーと長まわしされるモ
ノリスのシーンや筆者お気に入りの「シャイニング」でのエレベーターのシー
ン等々と、とにかくキューブリックの世界観にどっぷり没入するしかないのだ。
※「2001年宇宙の旅」で暴走するコンピュータHALのネーミングは当時
の最大のメインフレーマーであるIBMの綴りを一つ繰り上げたのだそう。
「のようなもの」「家族ゲーム」の名監督森田氏による「(ハル)」はここ
からきているそうだ。よほどインスパイアされたのか?
ルーニー・テューンズの申し子であるジョー・ダンテ作品はB級っぽくて楽
しい。「グレムリン」ではいきなりぬいぐるみが主人公になっちゃうし。水か
けると毛玉がどんどん増殖していくのがなんともほのぼのしちゃう。「インナ
ースペース」では名作「ミクロの決死圏」をも恐れぬ意味不明コメディと、と
にかく監督が楽しけりゃいいのかよ!と思わず突っ込みたくなる。前者のフィ
ービー・ケイツ、後者のブレイク前のオバカキャラっぽいメグ・ライアンと作
品全体がまるでマンガなのである。映画が売れることは二の次なのだ。彼を見
出したスピルバーグの苦労たるやいくばくか。「グレムリン」ではジェリー・
ゴールドスミスが軽快かつ印象的な名曲を提供している。
SFといえるかどうか、ジム・ヘンソンとフランク・オズ(スターウォーズ
のヨーダを操ってた人)監督の「ダーク・クリスタル」はその圧倒的な美術で
マペットの動きの緩慢さといった欠点を補って余りある作品。ファンタジーと
しても明確なテーマのある秀作。CG技術がなくともこれだけのことができた。
クリエイター達の執念に敬意を表したい。
知り合いのCG野郎達に好評なのが「スターシップ・トゥルーパーズ」と
「ロスト・イン・スペース」。後者のタイトル早々にいきなり見せるバトルシ
ーンでの実写とCGの合成はoh!ビューティフル!前者の作品は残虐なシー
ンが気にはかかるけどストーリーのテンポといい冒頭の斬新さといいセンスの
ある作品ではある。
「2001年宇宙の旅」でもSFXを担当したダグラス・トランブル監督作
の「サイレント・ランニング」はカルトなファンを持つ作品。そのテーマ性よ
りも主人公演ずるブルース・ダーンの怪(?)演と感情移入はできないけどな
んか可愛いロボット達や大御所ジョーン・バエズの歌声等々、監督の不完全燃
焼の感はあるがその思い入れは伝わってくる。
いかん、偉大なるオタクのルーカス様やウォシャウスキー兄弟の例のヤツに
ついてはまた次回なーのだ!そういえばゴーストバスターズ、MIBなんての
もあったなー。
♪わずかばかりの運の悪さを恨んだりして..人生って嬉しいものですねー♪
(耳に焼き付いてるなー。日本人はやっぱ演歌やねーって、おやじなだけか)
キャンパスドットコム大学編集部です。
祝☆〃キラーン!
♪あーあー川の流れのようにー..♪その10なーのだ。パチパチパチ。
幾多の試練(あったの?)にもめげずがんばったっちゃ。(ラムかよ)
「東京タワー」(リリーフランキーのほう)をフジTVでやっていた。延期
騒ぎで取り直しや再編集のご苦労は察するがやはり原作の良さを伝えきれてい
ない。それでも田中裕子のオカンは素晴らしく、特筆すべきはバイプレーヤー
蟹江敬三のいぶし銀演技であろう。筆者大好きな石川鷹彦氏のギターは哀愁い
っぱいで心地よい。また不覚にも3回ほど泣いた。
筆者はスピルバーグ全盛時の「未知との遭遇」でスクリーンいっぱいに映し
出されたUFOチカチカを観て愕然とした。あ、ごめん今回のテーマは美人で
メチャ可愛い《Sエフーで観る...》たちまちSF大好き少年になった。
日本語的には空想科学映画、だけど筆者は科学的根拠云々にこだわらない。
面白くって新しいことやった者勝ちそんな風に楽しむことにしている。
スピルバーグ監督作品では「激突!」「JAWS」「インディージョーンズ
シリーズ」「E.T.」まではサービス精神満点だったのが賞獲りを意識し始
めた「シンドラーのリスト」あたりからどうもおかしい。「未知との遭遇」で
は名匠トリュフォーを俳優に迎えて♪タララララーン♪とシンセで宇宙人と交
信してしまう。ドレイファスもシリアスなのに変な日焼けしちゃうしー。
近作のスピルバーグSF物では「宇宙戦争」「A.I」よりも「マイノリティ
ー・リポート」が好き(賛否両論あると思うけど)。トヨタレクサス2054
のデザインは筆者大好き「ブレードランナー」のスピナーや「TRON」の電
子バイクをデザインしたシド・ミードのそれに酷似はしているがヒップアップ
にレクサスマークがお洒落だし、なによりも登場の仕方がカッコイイ。フィリ
ップ・K・ディック原作となるストーリーとクルーズの操作するコンピュータ、
ベルトコンベアーのような交通システムも現実味があってバランスよい作品。
とりあえず誰もが知ってる「2001年宇宙の旅」もおさえておきたいのだが
実は例によって筆者はこの映画を理解出来きっていない、ゴメン。冒頭からい
きなり「ツァラトゥストラはかく語りき」で始まり10分以上の台詞なしでキ
ューブリック世界に引き込んでおいて最後は「美しく青きドナウ」でしめる。
まさにやりたい放題なのである。「時計じかけのオレンジ」ではベートーヴェ
ンや「雨に唄えば」を唄いながらのレイプシーン。怪優マルコム・マクダウェ
ルはマジやばいし(筆者はこのてのはちょっと苦手なの)。キューブリックは
なにかのメッセージを発信しようとしているのではなく内なる「意識」という
ものに彼自身が葛藤しているように思える。これでもかーと長まわしされるモ
ノリスのシーンや筆者お気に入りの「シャイニング」でのエレベーターのシー
ン等々と、とにかくキューブリックの世界観にどっぷり没入するしかないのだ。
※「2001年宇宙の旅」で暴走するコンピュータHALのネーミングは当時
の最大のメインフレーマーであるIBMの綴りを一つ繰り上げたのだそう。
「のようなもの」「家族ゲーム」の名監督森田氏による「(ハル)」はここ
からきているそうだ。よほどインスパイアされたのか?
ルーニー・テューンズの申し子であるジョー・ダンテ作品はB級っぽくて楽
しい。「グレムリン」ではいきなりぬいぐるみが主人公になっちゃうし。水か
けると毛玉がどんどん増殖していくのがなんともほのぼのしちゃう。「インナ
ースペース」では名作「ミクロの決死圏」をも恐れぬ意味不明コメディと、と
にかく監督が楽しけりゃいいのかよ!と思わず突っ込みたくなる。前者のフィ
ービー・ケイツ、後者のブレイク前のオバカキャラっぽいメグ・ライアンと作
品全体がまるでマンガなのである。映画が売れることは二の次なのだ。彼を見
出したスピルバーグの苦労たるやいくばくか。「グレムリン」ではジェリー・
ゴールドスミスが軽快かつ印象的な名曲を提供している。
SFといえるかどうか、ジム・ヘンソンとフランク・オズ(スターウォーズ
のヨーダを操ってた人)監督の「ダーク・クリスタル」はその圧倒的な美術で
マペットの動きの緩慢さといった欠点を補って余りある作品。ファンタジーと
しても明確なテーマのある秀作。CG技術がなくともこれだけのことができた。
クリエイター達の執念に敬意を表したい。
知り合いのCG野郎達に好評なのが「スターシップ・トゥルーパーズ」と
「ロスト・イン・スペース」。後者のタイトル早々にいきなり見せるバトルシ
ーンでの実写とCGの合成はoh!ビューティフル!前者の作品は残虐なシー
ンが気にはかかるけどストーリーのテンポといい冒頭の斬新さといいセンスの
ある作品ではある。
「2001年宇宙の旅」でもSFXを担当したダグラス・トランブル監督作
の「サイレント・ランニング」はカルトなファンを持つ作品。そのテーマ性よ
りも主人公演ずるブルース・ダーンの怪(?)演と感情移入はできないけどな
んか可愛いロボット達や大御所ジョーン・バエズの歌声等々、監督の不完全燃
焼の感はあるがその思い入れは伝わってくる。
いかん、偉大なるオタクのルーカス様やウォシャウスキー兄弟の例のヤツに
ついてはまた次回なーのだ!そういえばゴーストバスターズ、MIBなんての
もあったなー。
♪わずかばかりの運の悪さを恨んだりして..人生って嬉しいものですねー♪
(耳に焼き付いてるなー。日本人はやっぱ演歌やねーって、おやじなだけか)
2006年11月16日
[編集部]映画の楽しみ方(その9)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
名古屋で開催されるJDAF(アニメーションフェスティバル)の第1回の
コンペティション公開審査に参加した際、押井氏のコメントを直接拝聴する機
会に恵まれた。自身の作品作りに確固たる信念をお持ちのようでバッサバッサ
と審査コメントを述べられていた。印象に残った言葉が「人間以外のものを作
品で殺すな!虐待になる」「ひとまねをするな」であった。特に後者は若きク
リエイターたちへの警鐘となったことは間違いない。
《アニメーでまた観る...》
2週続けてアニメーなのだ。しつこいようだけど筆者はコミックとかTVア
ニメは観ないので、あくまで劇場用に限定(セルアニメを主に)する。
オコッチャヤーヨ。
まずは筆者大好き「アイアン・ジャイアント」がお薦め。1957年という
微妙な時代背景のなかで、SFロボットの形式をとった良質な人間ドラマであ
る。ヴィン・ディーゼルが声をあてた身長30Mのロボットは少年との交流の
なかでエンディングで「なりたい自分」になることができる。それは決して自
分だけのためでないことをこの映画は明確に伝えている。
かのブルース・ウィルスのあざとい宇宙映画のエンディングよりはるかに泣
かせるし、この映画の爽快感はディズニーには決して作れないと思う。
※あくまで比較論であってディズニーやウィルスおじさんが嫌いな訳ではない。
今敏監督の「東京ゴッドファーザーズ」も面白いぞ。アニメをよりリアル
(普通に)にそれでいてアニメでしかできないことをやろうとしている。そこ
が新しい。「PERFECT BLUE」では原作・脚本はやってないのでい
まひとつなんだけど、この作品では今ワールド炸裂なのだ。ウィットに富んだ
脚本と独特の「間」の演出、必要以上に背景描写とかにこだわらずあくまで人
を描いている。声優達(江守御大や岡本綾)も個性的ではあるがアニメの声優
にありがちな独特の言い回しやイントネーションを廃して快い。おもわず失笑
するギャグセンスのよさ。エンディングの第九の使い方も意味不明で楽しいし、
かの鈴木慶一氏が音楽に関わっている。なんか新しいものを予感させる。新作
の「パプリカ」にも期待したい。
クレイ(粘土)アニメが日本で初めて話題になったのはヤクルト「ミルミル」
のCMから(お父さんお母さんに聞いてね)。クレヨンしんちゃん劇場版のオ
ープニングタイトルでも第一人者の石田卓也氏が頑張っている。
この分野で出色なのがニック・パークのウォレスとグルミットシリーズ。な
かでも「ペンギンに気をつけろ!」がめちゃめちゃ面白い。主人公の性格描写
とちょっと不気味なペンギンそしてなによりもラストの鉄道模型での戦いとド
タバタギャグ満載で楽しい。シリーズ1作目では30分弱の作品に6年もの歳
月を費やしたそうだ。その物作りへの執念はすさまじい。
かの押井氏は表現の手段としてアニメだけでなく「アヴァロン」のような実
写も手がけており特にメディアへのこだわりはないようだ。ご存知「攻殻」や
「イノセンス」がもちろん代表作であることは間違いないが、筆者は「機動警
察パトレイバー2」がお気に入り。実写さながらのリアルな書き込みも凄いけ
どなによりも押井氏の明確なメッセージが伝わってくる作品。「不正義な平和」
「消極的な平和」「万一の事態とは?」と現在の日本が危うい均衡の上にあぐ
らをかいていることをきっちりと警鐘している。エンタテインメントとしては
キャラの薄さと個人的趣味の犬の出演のリアリティのなさのみが唯一の欠点?
「クレヨンしんちゃん モーレツ!大人帝国の逆襲」はテーマ性に富んだ間
違いなく傑作である。トラ猫?バスのカーチェイスシーンといいスラップステ
ィック・ジェットコースタームービー的展開とヒロシの回想シーンは秀逸であ
る。最近TVでも放映していた。観ておいて損はないよ。ベッツィ&クリスや
吉田拓郎の音楽の使い方もうまい。
第一人者としての高畑監督の「火垂るの墓」はこれぞジャパニーズアニメと
うならせるし、古典の名作「太陽の王子ホルスの大冒険」はアニメが決してガ
キだけのものでないことを知らしめた最初の作品。この作品ではかの宮崎駿氏
が場面設計を担当している。
ごめん!オヤジなのでエヴァはいまだに理解できていない。大当たり中??
の「残酷な天使のテーゼ」にはつい口ずさんでしまうのだが。GAINAXが
エヴァ発表前に樋口氏や庵野氏も参加して制作した初劇場版作品「王立宇宙軍
オネアミスの翼」はヌーボーとした森本レオの雰囲気とのギャップある緻密
な書き込みそして非凡なテーマそれでいて恋愛映画と奥は深い。
乱暴かもしれないがここ30年のエポックとして確かに「ヤマト」→「ガン
ダム」→「エヴァンゲリオン」といった流れがあり、好き嫌いこそあれその革
新性において「新世紀エヴァンゲリオン」出現の意味は大きい。
いかん、またまた「ガンダム」について書けなくなった。また別の機会に。
「ゲッタービィィーム!」「トマホゥゥクブゥゥメラン!」(神谷さん最高)
キャンパスドットコム大学編集部です。
名古屋で開催されるJDAF(アニメーションフェスティバル)の第1回の
コンペティション公開審査に参加した際、押井氏のコメントを直接拝聴する機
会に恵まれた。自身の作品作りに確固たる信念をお持ちのようでバッサバッサ
と審査コメントを述べられていた。印象に残った言葉が「人間以外のものを作
品で殺すな!虐待になる」「ひとまねをするな」であった。特に後者は若きク
リエイターたちへの警鐘となったことは間違いない。
《アニメーでまた観る...》
2週続けてアニメーなのだ。しつこいようだけど筆者はコミックとかTVア
ニメは観ないので、あくまで劇場用に限定(セルアニメを主に)する。
オコッチャヤーヨ。
まずは筆者大好き「アイアン・ジャイアント」がお薦め。1957年という
微妙な時代背景のなかで、SFロボットの形式をとった良質な人間ドラマであ
る。ヴィン・ディーゼルが声をあてた身長30Mのロボットは少年との交流の
なかでエンディングで「なりたい自分」になることができる。それは決して自
分だけのためでないことをこの映画は明確に伝えている。
かのブルース・ウィルスのあざとい宇宙映画のエンディングよりはるかに泣
かせるし、この映画の爽快感はディズニーには決して作れないと思う。
※あくまで比較論であってディズニーやウィルスおじさんが嫌いな訳ではない。
今敏監督の「東京ゴッドファーザーズ」も面白いぞ。アニメをよりリアル
(普通に)にそれでいてアニメでしかできないことをやろうとしている。そこ
が新しい。「PERFECT BLUE」では原作・脚本はやってないのでい
まひとつなんだけど、この作品では今ワールド炸裂なのだ。ウィットに富んだ
脚本と独特の「間」の演出、必要以上に背景描写とかにこだわらずあくまで人
を描いている。声優達(江守御大や岡本綾)も個性的ではあるがアニメの声優
にありがちな独特の言い回しやイントネーションを廃して快い。おもわず失笑
するギャグセンスのよさ。エンディングの第九の使い方も意味不明で楽しいし、
かの鈴木慶一氏が音楽に関わっている。なんか新しいものを予感させる。新作
の「パプリカ」にも期待したい。
クレイ(粘土)アニメが日本で初めて話題になったのはヤクルト「ミルミル」
のCMから(お父さんお母さんに聞いてね)。クレヨンしんちゃん劇場版のオ
ープニングタイトルでも第一人者の石田卓也氏が頑張っている。
この分野で出色なのがニック・パークのウォレスとグルミットシリーズ。な
かでも「ペンギンに気をつけろ!」がめちゃめちゃ面白い。主人公の性格描写
とちょっと不気味なペンギンそしてなによりもラストの鉄道模型での戦いとド
タバタギャグ満載で楽しい。シリーズ1作目では30分弱の作品に6年もの歳
月を費やしたそうだ。その物作りへの執念はすさまじい。
かの押井氏は表現の手段としてアニメだけでなく「アヴァロン」のような実
写も手がけており特にメディアへのこだわりはないようだ。ご存知「攻殻」や
「イノセンス」がもちろん代表作であることは間違いないが、筆者は「機動警
察パトレイバー2」がお気に入り。実写さながらのリアルな書き込みも凄いけ
どなによりも押井氏の明確なメッセージが伝わってくる作品。「不正義な平和」
「消極的な平和」「万一の事態とは?」と現在の日本が危うい均衡の上にあぐ
らをかいていることをきっちりと警鐘している。エンタテインメントとしては
キャラの薄さと個人的趣味の犬の出演のリアリティのなさのみが唯一の欠点?
「クレヨンしんちゃん モーレツ!大人帝国の逆襲」はテーマ性に富んだ間
違いなく傑作である。トラ猫?バスのカーチェイスシーンといいスラップステ
ィック・ジェットコースタームービー的展開とヒロシの回想シーンは秀逸であ
る。最近TVでも放映していた。観ておいて損はないよ。ベッツィ&クリスや
吉田拓郎の音楽の使い方もうまい。
第一人者としての高畑監督の「火垂るの墓」はこれぞジャパニーズアニメと
うならせるし、古典の名作「太陽の王子ホルスの大冒険」はアニメが決してガ
キだけのものでないことを知らしめた最初の作品。この作品ではかの宮崎駿氏
が場面設計を担当している。
ごめん!オヤジなのでエヴァはいまだに理解できていない。大当たり中??
の「残酷な天使のテーゼ」にはつい口ずさんでしまうのだが。GAINAXが
エヴァ発表前に樋口氏や庵野氏も参加して制作した初劇場版作品「王立宇宙軍
オネアミスの翼」はヌーボーとした森本レオの雰囲気とのギャップある緻密
な書き込みそして非凡なテーマそれでいて恋愛映画と奥は深い。
乱暴かもしれないがここ30年のエポックとして確かに「ヤマト」→「ガン
ダム」→「エヴァンゲリオン」といった流れがあり、好き嫌いこそあれその革
新性において「新世紀エヴァンゲリオン」出現の意味は大きい。
いかん、またまた「ガンダム」について書けなくなった。また別の機会に。
「ゲッタービィィーム!」「トマホゥゥクブゥゥメラン!」(神谷さん最高)
2006年11月09日
[編集部]映画の楽しみ方(その8)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
浅田次郎氏の愛読者である筆者は「地下鉄に乗って」が一番のお気に入り。
連休に日本映画しか観ない奥さんと一緒に観てきた。良かった。演技派の大沢
たかおが青年から親父までを見事に演じきり、堤真一は「ALWAYS..」
でもみせたとぼけぶりで暗くなりがちな物語を爽やかにみせているし、岡本綾
も控えめで快い。涙腺の弱い筆者はまたまた不覚にも涙してしまったが、原作
の浅田氏の意図をしっかりと表現できている佳作である。ストーリー本線では
ないが、おしむらくは大正モダンの残る良き時代を絵的に観てみたかった。
小林武史氏によるSalyuの主題歌「プラットホーム」はピアノの旋律が美し
いバラード。良い作品に出会うと心が温まり優しい気持ちになれる。
《アにめーで観る...》
筆者よりも読者の方がアニメに詳しいであろうことは承知のうえで今回はこ
のテーマ。このコラム何回目かにフルCGアニメについては書いたので、今回
はセルアニメ(劇場用の長編アニメに限定)の中から筆者の好きなものを選ん
だ。但し、セルアニメといっても最近ではコンピュータ処理されたものが主流
なのでセルアニメ風というべきか。
実は大友克洋の大ファン。もちろん「AKIRA」がそのきっかけ。漫画家
でもある彼の作品には映像作家だけではなしえない緻密さストーリー性、色彩
感覚そしてなによりもセンスの良さなど他の作家と一線を画すものを感じる。
「AKIRA」からさかのぼって3年前に発表された平井和正原作、りんたろ
う監督の「幻魔大戦」でのキャラデザが筆者との始めての出会い。スタイリッ
シュで透明感のある映像手法は「MEMORIES」「STEAMBOY」で
も健在。
「MEMORIES」では1作目の森本晃司監督作品「彼女の想いで」も心
に残った。洗練された映像でゾクゾクするようなはりつめた記憶の世界に迷い
込んだ主人公の苦悩。オペラを使ったおどろおどろしい演出は大成功。ここで
は今をときめく今敏が脚本を担当している。
大友監督の手による「大砲の街」はワンシーンワンカットの実験映画として
の話題が先行するが(実際はよく観るとワンカットではない)、世界市場を意
識しはじめた大友氏の気合いが感じられる佳作。架空のヨーロッパぽい国が舞
台のこれまた架空のお話。ここに反戦などというメッセージはなくナンセンス
ではあるが、抜群のセンスとクオリティの高さである。蒸気機関のレトロ感は
近作の「STEAMBOY」に引き継がれている。作品全体を通じて、作者達
がいろいろな試みを楽しんでいるのが伝わってくるし、あくまでエンターテイ
ンメントにこだわる潔さが快い。芸術とは理屈ではなくかくあるべきだ。
1作目で映像とのベストコラボをみせた菅野よう子氏そしてエンドロールは
かの電気グルーヴの石野卓球氏がカウンター感いっぱいの音楽。まさに良い映
像には良い音楽といったお手本のような作品である。
やはりディズニーもおさえないわけにはいかない。
「ファンタジア」は音楽の映像化という実験映画にして娯楽映画としても成
功した作品。なかでも「魔法使いの弟子」で黙々と水を運ぶホウキ達の不気味
さがお気に入り。筆者はクラシックにうといし、意外とキモイ映像も多いのだ
がやはりディズニーの気合を感じる傑作である。
近作では「ターザン」がいい。実は2次元のように見えてバリバリのCGレ
ンダリング最新技術を導入した作品。ディズニー特有のいきなりミュージカル
風に主人公達が唄いだすのがどうもなじめないけど。
世界初の長編カラーアニメの「白雪姫」や「バンビ」「ダンボ」「ピノキオ」
と1940年頃のアニメーターによる作品に傑作が多い。「ピノキオ」の挿入
歌である「星に願いを」は心に残る名曲である。
※古典作品を観るとディズニーアニメの本質は本当は根の暗いところにあるこ
とを確信する。かのティム・バートンも実は元ディズニーアニメーターだった。
力作であることは確かであるが「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の世
界観が彼の本質をよく表している。
ディズニーとくれば宮崎作品もおさえないわけにはいかない。
「風の谷のナウシカ」が大好き。風使いナウシカがメーヴェ(あの1人乗り
グライダー)に乗って飛翔するシーンは爽快かつ雄大である。巨神兵の不気味
な復活シーン、そしてなによりラストに王蟲の触手で復活するシーンは久石譲
の悲しげな音楽(+スキャット ♪ラン ランララランランラン)とあいまっ
てなぜか涙が止まらなかった。
2年後に発表した「天空の城ラピュタ」も好き。筆者大好き「未来少年コナ
ン」を連想させるような元気な男の子は以降の作品では出てこない。ここでも
久石氏の音楽は物悲しく切ない。宮崎作品では「未来少年コナン」と「ルパン
3世 カリオストロの城」が専門家の評価が高い。筆者は人形のフリをして汗
タラタラのジジや母への思いをかなえたネコバスだって大好きだし、不気味な
紙人形に追われるハクの竜も。説教くさいところを差し引いてもやはり宮崎作
品はそのすべてが鮮明に心に残っている。
※ちなみに筆者はルパンシ3世リーズでは劇場版第1作目の怪人マモーの出て
くるやつが好き。
いかん「アイアン・ジャイアント」やウォレスとグルミットシリーズ、ガンダ
ムシリーズ、高畑監督、押井監督、今監督そして古典の名作と書きたいことが
いっぱいあるのだが...次回だ。サバラ!(グエ!まことちゃんかよ)
キャンパスドットコム大学編集部です。
浅田次郎氏の愛読者である筆者は「地下鉄に乗って」が一番のお気に入り。
連休に日本映画しか観ない奥さんと一緒に観てきた。良かった。演技派の大沢
たかおが青年から親父までを見事に演じきり、堤真一は「ALWAYS..」
でもみせたとぼけぶりで暗くなりがちな物語を爽やかにみせているし、岡本綾
も控えめで快い。涙腺の弱い筆者はまたまた不覚にも涙してしまったが、原作
の浅田氏の意図をしっかりと表現できている佳作である。ストーリー本線では
ないが、おしむらくは大正モダンの残る良き時代を絵的に観てみたかった。
小林武史氏によるSalyuの主題歌「プラットホーム」はピアノの旋律が美し
いバラード。良い作品に出会うと心が温まり優しい気持ちになれる。
《アにめーで観る...》
筆者よりも読者の方がアニメに詳しいであろうことは承知のうえで今回はこ
のテーマ。このコラム何回目かにフルCGアニメについては書いたので、今回
はセルアニメ(劇場用の長編アニメに限定)の中から筆者の好きなものを選ん
だ。但し、セルアニメといっても最近ではコンピュータ処理されたものが主流
なのでセルアニメ風というべきか。
実は大友克洋の大ファン。もちろん「AKIRA」がそのきっかけ。漫画家
でもある彼の作品には映像作家だけではなしえない緻密さストーリー性、色彩
感覚そしてなによりもセンスの良さなど他の作家と一線を画すものを感じる。
「AKIRA」からさかのぼって3年前に発表された平井和正原作、りんたろ
う監督の「幻魔大戦」でのキャラデザが筆者との始めての出会い。スタイリッ
シュで透明感のある映像手法は「MEMORIES」「STEAMBOY」で
も健在。
「MEMORIES」では1作目の森本晃司監督作品「彼女の想いで」も心
に残った。洗練された映像でゾクゾクするようなはりつめた記憶の世界に迷い
込んだ主人公の苦悩。オペラを使ったおどろおどろしい演出は大成功。ここで
は今をときめく今敏が脚本を担当している。
大友監督の手による「大砲の街」はワンシーンワンカットの実験映画として
の話題が先行するが(実際はよく観るとワンカットではない)、世界市場を意
識しはじめた大友氏の気合いが感じられる佳作。架空のヨーロッパぽい国が舞
台のこれまた架空のお話。ここに反戦などというメッセージはなくナンセンス
ではあるが、抜群のセンスとクオリティの高さである。蒸気機関のレトロ感は
近作の「STEAMBOY」に引き継がれている。作品全体を通じて、作者達
がいろいろな試みを楽しんでいるのが伝わってくるし、あくまでエンターテイ
ンメントにこだわる潔さが快い。芸術とは理屈ではなくかくあるべきだ。
1作目で映像とのベストコラボをみせた菅野よう子氏そしてエンドロールは
かの電気グルーヴの石野卓球氏がカウンター感いっぱいの音楽。まさに良い映
像には良い音楽といったお手本のような作品である。
やはりディズニーもおさえないわけにはいかない。
「ファンタジア」は音楽の映像化という実験映画にして娯楽映画としても成
功した作品。なかでも「魔法使いの弟子」で黙々と水を運ぶホウキ達の不気味
さがお気に入り。筆者はクラシックにうといし、意外とキモイ映像も多いのだ
がやはりディズニーの気合を感じる傑作である。
近作では「ターザン」がいい。実は2次元のように見えてバリバリのCGレ
ンダリング最新技術を導入した作品。ディズニー特有のいきなりミュージカル
風に主人公達が唄いだすのがどうもなじめないけど。
世界初の長編カラーアニメの「白雪姫」や「バンビ」「ダンボ」「ピノキオ」
と1940年頃のアニメーターによる作品に傑作が多い。「ピノキオ」の挿入
歌である「星に願いを」は心に残る名曲である。
※古典作品を観るとディズニーアニメの本質は本当は根の暗いところにあるこ
とを確信する。かのティム・バートンも実は元ディズニーアニメーターだった。
力作であることは確かであるが「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の世
界観が彼の本質をよく表している。
ディズニーとくれば宮崎作品もおさえないわけにはいかない。
「風の谷のナウシカ」が大好き。風使いナウシカがメーヴェ(あの1人乗り
グライダー)に乗って飛翔するシーンは爽快かつ雄大である。巨神兵の不気味
な復活シーン、そしてなによりラストに王蟲の触手で復活するシーンは久石譲
の悲しげな音楽(+スキャット ♪ラン ランララランランラン)とあいまっ
てなぜか涙が止まらなかった。
2年後に発表した「天空の城ラピュタ」も好き。筆者大好き「未来少年コナ
ン」を連想させるような元気な男の子は以降の作品では出てこない。ここでも
久石氏の音楽は物悲しく切ない。宮崎作品では「未来少年コナン」と「ルパン
3世 カリオストロの城」が専門家の評価が高い。筆者は人形のフリをして汗
タラタラのジジや母への思いをかなえたネコバスだって大好きだし、不気味な
紙人形に追われるハクの竜も。説教くさいところを差し引いてもやはり宮崎作
品はそのすべてが鮮明に心に残っている。
※ちなみに筆者はルパンシ3世リーズでは劇場版第1作目の怪人マモーの出て
くるやつが好き。
いかん「アイアン・ジャイアント」やウォレスとグルミットシリーズ、ガンダ
ムシリーズ、高畑監督、押井監督、今監督そして古典の名作と書きたいことが
いっぱいあるのだが...次回だ。サバラ!(グエ!まことちゃんかよ)
2006年11月02日
[編集部]映画の楽しみ方(その7)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
ディレクターズカットなるものがある。ハリウッドではヒッピーやベトナム
戦争映画、アメリカンニューシネマといったカウンターカルチャーの時代を終
え、1970年代後半あたりから芸術性よりも大衆受けする作品制作が優先さ
れるようになる。以降プロデューサーや出資会社の意向が作品に色濃く反映さ
れることとなる。一定の評価を得た作品でかつ名声のある監督が公開時にはプ
ロデューサーらによりカット・編集を余儀なくされた部分をDVDなどで監督
自身のオリジナルとしてリリースすることになる。
日本でも最近は「なんとか製作委員会」ばやりで広告代理店やなぜかTV局
がその多くに名を連ねる。もちろんそういった組織作りにより大々的な宣伝が
可能となりビジネスとしてはリスクの軽減・分散化されることも理解できる。
但し、往々にして予測される事態として監督の作家性は失われ、なんとなく平
均点的な作品が生まれることとなる。皮肉なことにこういった文化がハリウッ
ドの映画ビジネスを支えているのも現実である。
《堅ゆでーで観る...》
「ハードボイルド」という言葉はたぶん読者にとっては死語であると思う。
まあ簡単に言うと、クールでタフガイでそれでもって体制に媚びることを良し
とせず、金銭的にも安定を求めない。そのくせ女に弱い(ゴルゴ13を除く)
だいたいこんな記号化された主人公を想定すればよい。「男はタフでなければ
生きていけない、優しくなければ生きている資格がない」。男のロマンやねー。
どっぷりと自分の仕事(探偵か刑事)につかっちゃってるのでたいていはまと
もな家庭も持っていない。(そんなとこもかっこいい?)
ドン・シーゲルとイーストウッドが作り上げた「ダーティーハリー」のハリ
ー・キャラハンはこの分野では異色で鮮烈。傑出したキャラである。水道管が
破裂していようが車がビュンビュン走ってる街中だろうがご自慢の44マグナ
ムを犯人めがけてぶっ放す。ラストシーンでは人質をとられようが自分の腕を
信じてぶっ放す。バリバリの勧善懲悪刑事ものである。イーストウッドのまっ
たりとした動き・歩き方もいままでにないヒーロー像。なぜかいつもまぶしそ
うな眼。まあとにかくカッコよけりゃOKなのである。
同年代の刑事もの「フレンチコネクション」もいいぞ。タフなハックマンと
ロイ・シャイダーのコンビで犯人を自白に追い込む軽快なやりとり。かの有名
なカーチェイスシーン(電車を車で追跡)のスピード感はこの年代(71年)
では出色。とにかくなにかにとりつかれたように犯人をこれでもかと追いつづ
けるポパイ刑事は多少人間味には欠けるがこれはこれで新鮮である。(どうで
もいいことだけど筆者は張り込みのシーンで食べてるコーヒーとかパンとかが
妙に気になった)
古典的なハードボイルド探偵像としては誰もが知ってるチャンドラーの創出
した私立探偵フィリップ・マーロウがまさに雰囲気だ。筆者はどちらかという
と「さらば愛しき女よ」の御大ミッチャムよりも「ロング・グッドバイ」のグ
ールドが好き。(監督ロバート・アルトマンびいきがかなりはいってるけど)
けだるく退廃的な雰囲気でいえばミッチャムのほうが原作に近いかも知れない
けど。ネタバレ覚悟だけど、ラストでグールドが自分を裏切った親友に制裁に
行った帰り道でこれまた裏切られた女とそ知らぬ顔ですれ違うシーン。うまい
ねー。タイトルではブレイク寸前のジョン・ウィリアムズによるジャジーなロ
ング・グッドバイのボーカルそしてエンドロールに流れる風刺の効いた「ハリ
ウッド万歳」やられた。脇を固めるライデルの切れた演技やギブソンの得体の
知れない雰囲気も良い。ちなみに前者には「ロッキー」直前のスタローンが、
そして後者にはまだ無名だけどムキムキのシュワちゃんがどうでもいいチンピ
ラ役で出ている。かなり笑えるぞ。
これも古典だけどハメットの生んだ探偵サム・スペードもの「マルタの鷹」
もなにげに楽しい。ご存知ボガードのこれでもかーというぐらいの巻き舌ぶり
も楽しいし、どんな状況でも妙にタカビーな態度とプライドをコケにされるこ
とに異常に過剰反応し、ひとつ間違えば「表面だけの小さな奴」になりそうな
キャラの微妙さも人間味があってOKだね。いつの世にも男はバカなのだー。
あ、それと「チャイナタウン」の探偵ギテスことニコルソンもいいぞ。ポラ
ンスキー監督のレトロ感いっぱいのおしゃれ映画。ゴールドスミスのけだるい
メインテーマと若くしてすでにむちむちオバハンのダナウェイ。かっこつけて
るくせにお間抜けで妙に力の弱い人間味溢れる変種の私立探偵もの。ご自慢の
眉毛つりあげニコニコ笑顔ありーの、上目遣いのまったりトークありーので若
きニコルソンのあくの強さをこれでもかーと堪能できる一品です。
...ちなみに私はどちらかというと、「堅ゆで」より「半熟」が好きです。
(トリビア高橋克実風にね)
キャンパスドットコム大学編集部です。
ディレクターズカットなるものがある。ハリウッドではヒッピーやベトナム
戦争映画、アメリカンニューシネマといったカウンターカルチャーの時代を終
え、1970年代後半あたりから芸術性よりも大衆受けする作品制作が優先さ
れるようになる。以降プロデューサーや出資会社の意向が作品に色濃く反映さ
れることとなる。一定の評価を得た作品でかつ名声のある監督が公開時にはプ
ロデューサーらによりカット・編集を余儀なくされた部分をDVDなどで監督
自身のオリジナルとしてリリースすることになる。
日本でも最近は「なんとか製作委員会」ばやりで広告代理店やなぜかTV局
がその多くに名を連ねる。もちろんそういった組織作りにより大々的な宣伝が
可能となりビジネスとしてはリスクの軽減・分散化されることも理解できる。
但し、往々にして予測される事態として監督の作家性は失われ、なんとなく平
均点的な作品が生まれることとなる。皮肉なことにこういった文化がハリウッ
ドの映画ビジネスを支えているのも現実である。
《堅ゆでーで観る...》
「ハードボイルド」という言葉はたぶん読者にとっては死語であると思う。
まあ簡単に言うと、クールでタフガイでそれでもって体制に媚びることを良し
とせず、金銭的にも安定を求めない。そのくせ女に弱い(ゴルゴ13を除く)
だいたいこんな記号化された主人公を想定すればよい。「男はタフでなければ
生きていけない、優しくなければ生きている資格がない」。男のロマンやねー。
どっぷりと自分の仕事(探偵か刑事)につかっちゃってるのでたいていはまと
もな家庭も持っていない。(そんなとこもかっこいい?)
ドン・シーゲルとイーストウッドが作り上げた「ダーティーハリー」のハリ
ー・キャラハンはこの分野では異色で鮮烈。傑出したキャラである。水道管が
破裂していようが車がビュンビュン走ってる街中だろうがご自慢の44マグナ
ムを犯人めがけてぶっ放す。ラストシーンでは人質をとられようが自分の腕を
信じてぶっ放す。バリバリの勧善懲悪刑事ものである。イーストウッドのまっ
たりとした動き・歩き方もいままでにないヒーロー像。なぜかいつもまぶしそ
うな眼。まあとにかくカッコよけりゃOKなのである。
同年代の刑事もの「フレンチコネクション」もいいぞ。タフなハックマンと
ロイ・シャイダーのコンビで犯人を自白に追い込む軽快なやりとり。かの有名
なカーチェイスシーン(電車を車で追跡)のスピード感はこの年代(71年)
では出色。とにかくなにかにとりつかれたように犯人をこれでもかと追いつづ
けるポパイ刑事は多少人間味には欠けるがこれはこれで新鮮である。(どうで
もいいことだけど筆者は張り込みのシーンで食べてるコーヒーとかパンとかが
妙に気になった)
古典的なハードボイルド探偵像としては誰もが知ってるチャンドラーの創出
した私立探偵フィリップ・マーロウがまさに雰囲気だ。筆者はどちらかという
と「さらば愛しき女よ」の御大ミッチャムよりも「ロング・グッドバイ」のグ
ールドが好き。(監督ロバート・アルトマンびいきがかなりはいってるけど)
けだるく退廃的な雰囲気でいえばミッチャムのほうが原作に近いかも知れない
けど。ネタバレ覚悟だけど、ラストでグールドが自分を裏切った親友に制裁に
行った帰り道でこれまた裏切られた女とそ知らぬ顔ですれ違うシーン。うまい
ねー。タイトルではブレイク寸前のジョン・ウィリアムズによるジャジーなロ
ング・グッドバイのボーカルそしてエンドロールに流れる風刺の効いた「ハリ
ウッド万歳」やられた。脇を固めるライデルの切れた演技やギブソンの得体の
知れない雰囲気も良い。ちなみに前者には「ロッキー」直前のスタローンが、
そして後者にはまだ無名だけどムキムキのシュワちゃんがどうでもいいチンピ
ラ役で出ている。かなり笑えるぞ。
これも古典だけどハメットの生んだ探偵サム・スペードもの「マルタの鷹」
もなにげに楽しい。ご存知ボガードのこれでもかーというぐらいの巻き舌ぶり
も楽しいし、どんな状況でも妙にタカビーな態度とプライドをコケにされるこ
とに異常に過剰反応し、ひとつ間違えば「表面だけの小さな奴」になりそうな
キャラの微妙さも人間味があってOKだね。いつの世にも男はバカなのだー。
あ、それと「チャイナタウン」の探偵ギテスことニコルソンもいいぞ。ポラ
ンスキー監督のレトロ感いっぱいのおしゃれ映画。ゴールドスミスのけだるい
メインテーマと若くしてすでにむちむちオバハンのダナウェイ。かっこつけて
るくせにお間抜けで妙に力の弱い人間味溢れる変種の私立探偵もの。ご自慢の
眉毛つりあげニコニコ笑顔ありーの、上目遣いのまったりトークありーので若
きニコルソンのあくの強さをこれでもかーと堪能できる一品です。
...ちなみに私はどちらかというと、「堅ゆで」より「半熟」が好きです。
(トリビア高橋克実風にね)
2006年10月26日
[編集部]映画の楽しみ方(その6)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
いきなり弁解から。今回のテーマ<ラブストーリー>は作品の選択が難しい。
なぜなら、多くの映画にラブロマンスが含まれているし、今までのテーマ以上
に筆者の個人的趣味と女優さんの好みが優先するので作品の良し悪しなんて吹き飛んでしまうのだ。ゴメンというわけで暖かーい目でご覧下さい。
《恋あいーで観る...》
このジャンルのあまた作品の中で今回は「男女の恋愛」「ハッピーエンド系」
「ライトなやつ」に絞って書くことにする。禁じ手の「ヒロイン難病→死別」
(セカチュー系)や「ライアンの娘」「ピアノレッスン」等のちょっと重いか
なーという作品についてはいずれまたじっくり別の機会に。(あるかなー)
みんな大好き「ローマの休日」がこのジャンルでは別格であることに異論は
ないと思う。みんなそれぞれに思い入れがあると思うのでコメントはしない。
ヘップバーンの作品では名匠ワイルダーの手による佳作「麗しのサブリナ」も
好き。テーマ曲「バラ色の人生」が全編に流れ、ヘップバーンがボガードに恋
心を抱くようになった心情を表現するため劇中でも唄う。かのサブリナパンツ
語源はこの映画でヘップバーンが履いていたからだそうだ。
前にも書いたけどメグ・ライアンが好き。特にラブコメの女王と言われたこ
ろのこてこてでライトなやつが好き。「ユー・ガット・メール」のラストのラ
イアンの泣きの演技にもらい泣きした。同じエフロン作品の「めぐり逢えたら」
のライアンも可愛い。名作「めぐり逢い」をうまくリメイクして楽しくラブコ
メしちゃってます。古典の名曲「時の過ぎ行くままに」「スターダスト」の使
い方がお洒落。このころはハンクスとの息もぴったり。お薦めというよりは、
たんなる個人的趣味なのでここらでやめとく。
シンデレラストーリーの代表作ジュリア・ロバーツの「プリティ・ウーマン」
はみんな観てると思うのでノーコメント。リチャード・ギアは「愛と青春の旅
だち」でもこんな役。このてのがとても似合う。ジュリア・ロバーツものでは
「ノッティングヒルの恋人」もお薦め。お互いに一目惚れってことも男女間に
あったっていいし、ある意味恋愛の理想だと思うのでこれはこれでいい。同居
人のキャラ(名前を知らない)もいいし、なんといっても「ローマの休日」の
記者会見シーンを見事にパくって爽快なラストとしている。ラブストーリーに
はやはり美男美女が似合う。コステロの「She」は心に残る名曲。
ラブコメの古典ではやはりワイルダーの「アパートの鍵貸します」が秀逸。
情けないサラリーマン像を描きつつ、そこここに笑いを仕込んでいる。ジャッ
ク・レモンと隣の医師のかけあいが楽しくそしてラストの爽快感、傑作です。
かの「恋愛小説家」も好き。ニコルソンの演技は言うまでもないが、ヘレン
・ハントも難しい役を好演している。犬のバーデルの演技にも完敗である。
日本映画では”お元気ですかー”の「LoveLetter」がいいぞ。
まずはちょっとひねったストーリーで引き込んでおいて最後にほろり。岩井監
督は脚本もうまいけど、なによりも女性を美しく撮ることでは日本屈指の監督
だ。中山美穂の中学時代を演じた酒井美紀はめちゃ綺麗だし、柏原の二枚目ぶ
りもうならせる。とにかく全編緊張感漂う映像の中で自然も人間もこれでもか
ーというほど美しい。中山美穂はこの映画では富田靖子に見えてくるほど軽快
でいやみのない好演を見せている。
最近、とみにハリウッド化したアジア映画にも名作が多い。
山崎まさよし主演でもリメイクされた「八月のクリマス」。筆者はオリジナ
ルのほうが好き。ハン・ソッキュ主人公のあふれる優しさと、ヒロインの我が
まま感が楽しい。タイトルからラストまでゆったりと時が流れていく感じが快
い。近作の韓国映画では「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジンが綺麗だ
し、ラストもかっこよかった。(根も葉もない盗作報道はなんだったのか)
香港映画の「ラヴソング」もぜひ観といてね。ラストとそのまたラストでや
られたーの爽快感。美男・美女でもない主人公の二人が我慢できずに抱擁とキ
スをするシーンはなぜか官能的。マギー・チャンは不思議な魅力のある女優。
ご存知「初恋のきた道」のチャン・ツィイーはこの映画でデビュー。めちゃ
めちゃ可愛くて美しい。チャン・イーモウ監督のエキセントリックな色彩感覚
にも驚かされるが、季節を越え恋人をずっと待ちつづけるせつなさがたまらな
くいい。そして年老いてもその道を葬列することにこだわる母。強い絆で結ば
れた男女のこれが真実の愛なのだ。
予測どおり「綺麗」「美しい」「可愛い」しか書いてないジャン。俺のバカ!。
キャンパスドットコム大学編集部です。
いきなり弁解から。今回のテーマ<ラブストーリー>は作品の選択が難しい。
なぜなら、多くの映画にラブロマンスが含まれているし、今までのテーマ以上
に筆者の個人的趣味と女優さんの好みが優先するので作品の良し悪しなんて吹き飛んでしまうのだ。ゴメンというわけで暖かーい目でご覧下さい。
《恋あいーで観る...》
このジャンルのあまた作品の中で今回は「男女の恋愛」「ハッピーエンド系」
「ライトなやつ」に絞って書くことにする。禁じ手の「ヒロイン難病→死別」
(セカチュー系)や「ライアンの娘」「ピアノレッスン」等のちょっと重いか
なーという作品についてはいずれまたじっくり別の機会に。(あるかなー)
みんな大好き「ローマの休日」がこのジャンルでは別格であることに異論は
ないと思う。みんなそれぞれに思い入れがあると思うのでコメントはしない。
ヘップバーンの作品では名匠ワイルダーの手による佳作「麗しのサブリナ」も
好き。テーマ曲「バラ色の人生」が全編に流れ、ヘップバーンがボガードに恋
心を抱くようになった心情を表現するため劇中でも唄う。かのサブリナパンツ
語源はこの映画でヘップバーンが履いていたからだそうだ。
前にも書いたけどメグ・ライアンが好き。特にラブコメの女王と言われたこ
ろのこてこてでライトなやつが好き。「ユー・ガット・メール」のラストのラ
イアンの泣きの演技にもらい泣きした。同じエフロン作品の「めぐり逢えたら」
のライアンも可愛い。名作「めぐり逢い」をうまくリメイクして楽しくラブコ
メしちゃってます。古典の名曲「時の過ぎ行くままに」「スターダスト」の使
い方がお洒落。このころはハンクスとの息もぴったり。お薦めというよりは、
たんなる個人的趣味なのでここらでやめとく。
シンデレラストーリーの代表作ジュリア・ロバーツの「プリティ・ウーマン」
はみんな観てると思うのでノーコメント。リチャード・ギアは「愛と青春の旅
だち」でもこんな役。このてのがとても似合う。ジュリア・ロバーツものでは
「ノッティングヒルの恋人」もお薦め。お互いに一目惚れってことも男女間に
あったっていいし、ある意味恋愛の理想だと思うのでこれはこれでいい。同居
人のキャラ(名前を知らない)もいいし、なんといっても「ローマの休日」の
記者会見シーンを見事にパくって爽快なラストとしている。ラブストーリーに
はやはり美男美女が似合う。コステロの「She」は心に残る名曲。
ラブコメの古典ではやはりワイルダーの「アパートの鍵貸します」が秀逸。
情けないサラリーマン像を描きつつ、そこここに笑いを仕込んでいる。ジャッ
ク・レモンと隣の医師のかけあいが楽しくそしてラストの爽快感、傑作です。
かの「恋愛小説家」も好き。ニコルソンの演技は言うまでもないが、ヘレン
・ハントも難しい役を好演している。犬のバーデルの演技にも完敗である。
日本映画では”お元気ですかー”の「LoveLetter」がいいぞ。
まずはちょっとひねったストーリーで引き込んでおいて最後にほろり。岩井監
督は脚本もうまいけど、なによりも女性を美しく撮ることでは日本屈指の監督
だ。中山美穂の中学時代を演じた酒井美紀はめちゃ綺麗だし、柏原の二枚目ぶ
りもうならせる。とにかく全編緊張感漂う映像の中で自然も人間もこれでもか
ーというほど美しい。中山美穂はこの映画では富田靖子に見えてくるほど軽快
でいやみのない好演を見せている。
最近、とみにハリウッド化したアジア映画にも名作が多い。
山崎まさよし主演でもリメイクされた「八月のクリマス」。筆者はオリジナ
ルのほうが好き。ハン・ソッキュ主人公のあふれる優しさと、ヒロインの我が
まま感が楽しい。タイトルからラストまでゆったりと時が流れていく感じが快
い。近作の韓国映画では「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジンが綺麗だ
し、ラストもかっこよかった。(根も葉もない盗作報道はなんだったのか)
香港映画の「ラヴソング」もぜひ観といてね。ラストとそのまたラストでや
られたーの爽快感。美男・美女でもない主人公の二人が我慢できずに抱擁とキ
スをするシーンはなぜか官能的。マギー・チャンは不思議な魅力のある女優。
ご存知「初恋のきた道」のチャン・ツィイーはこの映画でデビュー。めちゃ
めちゃ可愛くて美しい。チャン・イーモウ監督のエキセントリックな色彩感覚
にも驚かされるが、季節を越え恋人をずっと待ちつづけるせつなさがたまらな
くいい。そして年老いてもその道を葬列することにこだわる母。強い絆で結ば
れた男女のこれが真実の愛なのだ。
予測どおり「綺麗」「美しい」「可愛い」しか書いてないジャン。俺のバカ!。
2006年10月19日
[編集部]映画の楽しみ方(その5)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪まだ飛べない雛たちみたいに僕はこの非力を嘆いている...♪コトーの
乗る自転車の俯瞰が与那国島の自然の中に溶け込んでいく。音楽のしかる雄弁
さ、このフレーズだけで思い出のシーンが連想され涙を誘う。
エンディングだけではない。「明日に向かって撃て」のかの名シーン、ニュ
ーマンとキャサリン・ロスの自転車での戯れ。希代のメロディーメーカーB・
バカラックの「雨にぬれても」ではこれから起こるであろう悲劇をそして粗野
なレッドフォードの恋人ロスがニューマンの優しさに揺れ動く心を。青春とは
かくも尊くはかない一瞬の積み重ねなのだ。
秋なのでシンミリしてしまった...
《道づれーで観る...》
「ロードムービー」にはヒューマンドラマの傑作が多い。
近年の作品では「レインマン」が筆者一押しである。ホフマンの演技力には
もう脱帽もの。弟役のクルーズが金目当てで自閉症の兄ホフマンを無理やり連
れ出すのだが、旅をする過程のなかで徐々にお互いの心を通わせていく。お気
に入りのシーンはクルーズの彼女がホフマンのことをいたわりエレベーターで
ダンスの相手そして優しいキスをするシーン。ハンス・ジマーの流麗かつミス
テリアスなメロディーが輝く。これほどまでに人間は優しくなれるのだ。
ホフマンとボイトの「真夜中のカーボーイ」もアメリカン・ニューシネマの
傑作。かの名曲「ウィザウト・ユー」のニルソンが歌う「うわさの男」(♪エブ
リバーディトーキン・・・てやつね)がオープンニングタイトルからフロリダ
行きのバスのシーンへとつながる。エンディング曲のトゥーツ・シールマンス
のハーモニカは都会の孤独と哀愁そのものである。ボイトはニューヨークでお
ばさん御用達ホストで一旗あげようとするし、ホフマンはフロリダ行きを夢見
る。ロードムービーのよさは良かれ悪しかれ主人公達が夢見ていることだ。
(大抵は夢と現実とのギャップに気づき、あるものは破滅へ向かうが、真の成
長を遂げるものも)ホフマンがバスの中でもらしてしまうシーンとそれを気遣
うボイト。ただただ切ない。
「真夜中のカーボーイ」と比較対比される「スケアクロウ」も大好きだ。ハ
ックマンはカーウォッシュの店を持つことを夢見ているし、パチーノはまだ見
ぬ我が子に会えるのを楽しみに旅をしている。冒頭のヒッチハイクで二人が争
うシーンとマッチ一本で心が通じ合うプロットが素晴らしい。こんななにげな
いシーンで主人公達の性格設定なんかもさらりと表現している。もちろんこの
年代でかたや「フレンチコネクション」かたや「セルピコ」で頭角をあらわし
ていた二人の役者の力は大きい。パチーノがハックマンへ”案山子”となるよ
う助言、酒場のシーンでは拳を我慢してストリップするハックマン。心にもな
い元妻の嘘に錯乱し噴水に飛び込むパチーノを必死に助けようとするハックマ
ン。お互いへの思いやりの一生懸命さが伝わってくるシーン満載である。近作
ではハックマンは悪代官様でパチーノはマフィアばっかり。こんな作品にもま
だまだもっと出てね。
古典としては「パリ、テキサス」も味があります。ライ・クーダーのボトル
ネック奏法に酔いしれるも良し。「テス」のキンスキーの変貌ぶりを楽しむも
よし。「クレイマー、クレイマー」のジャスティン坊やのような子役(名前を
知らないゴメン)が両親を慕う純粋な心に癒されるも良し。とにかくこの映画
ではみんながみんな互いのことを思いやっている。だからこそラストは悲しい。
「テルマ&ルイーズ」は主人公の二人の女性が犯罪者として転落していくので
はなく男性社会の支配から開放されていくと見るべきか。サランドンとデイヴ
ィスの迫力の演技にただただ圧倒。「ハリーとトント」では誰もが心優しい。
エンディングのピアノの砂浜のシーンではなぜか涙が止まらない。
ロードムービーのジャンルに入らないかもは、ご存知「レオン」と「グロリ
ア」後者はもちろんオリジナル版のローランズがかっこいー。こんなおばさん
が親戚にいたら楽しいのにねー。ポートマンがレノの形見の鉢植えを抱えて歩
くシーン。うまいこうくるのね。ここでもオールドマンの狂った演技が炸裂す
る。この人は多分本当に狂っていると筆者は睨んでいる。でしょー。
※筆者はアメリカン・ニューシネマっ子なのでついつい選択が偏るのは我慢し
てね。本当に面白いんだから。日本にもロードムービーの傑作として「寅さ
んシリーズ」を忘れてはいけないよ。なあ、おいちゃん。
♪ケ・セラ・セラなるようにならないメグ・ライアン(字余意味不明ゴメン)
キャンパスドットコム大学編集部です。
♪まだ飛べない雛たちみたいに僕はこの非力を嘆いている...♪コトーの
乗る自転車の俯瞰が与那国島の自然の中に溶け込んでいく。音楽のしかる雄弁
さ、このフレーズだけで思い出のシーンが連想され涙を誘う。
エンディングだけではない。「明日に向かって撃て」のかの名シーン、ニュ
ーマンとキャサリン・ロスの自転車での戯れ。希代のメロディーメーカーB・
バカラックの「雨にぬれても」ではこれから起こるであろう悲劇をそして粗野
なレッドフォードの恋人ロスがニューマンの優しさに揺れ動く心を。青春とは
かくも尊くはかない一瞬の積み重ねなのだ。
秋なのでシンミリしてしまった...
《道づれーで観る...》
「ロードムービー」にはヒューマンドラマの傑作が多い。
近年の作品では「レインマン」が筆者一押しである。ホフマンの演技力には
もう脱帽もの。弟役のクルーズが金目当てで自閉症の兄ホフマンを無理やり連
れ出すのだが、旅をする過程のなかで徐々にお互いの心を通わせていく。お気
に入りのシーンはクルーズの彼女がホフマンのことをいたわりエレベーターで
ダンスの相手そして優しいキスをするシーン。ハンス・ジマーの流麗かつミス
テリアスなメロディーが輝く。これほどまでに人間は優しくなれるのだ。
ホフマンとボイトの「真夜中のカーボーイ」もアメリカン・ニューシネマの
傑作。かの名曲「ウィザウト・ユー」のニルソンが歌う「うわさの男」(♪エブ
リバーディトーキン・・・てやつね)がオープンニングタイトルからフロリダ
行きのバスのシーンへとつながる。エンディング曲のトゥーツ・シールマンス
のハーモニカは都会の孤独と哀愁そのものである。ボイトはニューヨークでお
ばさん御用達ホストで一旗あげようとするし、ホフマンはフロリダ行きを夢見
る。ロードムービーのよさは良かれ悪しかれ主人公達が夢見ていることだ。
(大抵は夢と現実とのギャップに気づき、あるものは破滅へ向かうが、真の成
長を遂げるものも)ホフマンがバスの中でもらしてしまうシーンとそれを気遣
うボイト。ただただ切ない。
「真夜中のカーボーイ」と比較対比される「スケアクロウ」も大好きだ。ハ
ックマンはカーウォッシュの店を持つことを夢見ているし、パチーノはまだ見
ぬ我が子に会えるのを楽しみに旅をしている。冒頭のヒッチハイクで二人が争
うシーンとマッチ一本で心が通じ合うプロットが素晴らしい。こんななにげな
いシーンで主人公達の性格設定なんかもさらりと表現している。もちろんこの
年代でかたや「フレンチコネクション」かたや「セルピコ」で頭角をあらわし
ていた二人の役者の力は大きい。パチーノがハックマンへ”案山子”となるよ
う助言、酒場のシーンでは拳を我慢してストリップするハックマン。心にもな
い元妻の嘘に錯乱し噴水に飛び込むパチーノを必死に助けようとするハックマ
ン。お互いへの思いやりの一生懸命さが伝わってくるシーン満載である。近作
ではハックマンは悪代官様でパチーノはマフィアばっかり。こんな作品にもま
だまだもっと出てね。
古典としては「パリ、テキサス」も味があります。ライ・クーダーのボトル
ネック奏法に酔いしれるも良し。「テス」のキンスキーの変貌ぶりを楽しむも
よし。「クレイマー、クレイマー」のジャスティン坊やのような子役(名前を
知らないゴメン)が両親を慕う純粋な心に癒されるも良し。とにかくこの映画
ではみんながみんな互いのことを思いやっている。だからこそラストは悲しい。
「テルマ&ルイーズ」は主人公の二人の女性が犯罪者として転落していくので
はなく男性社会の支配から開放されていくと見るべきか。サランドンとデイヴ
ィスの迫力の演技にただただ圧倒。「ハリーとトント」では誰もが心優しい。
エンディングのピアノの砂浜のシーンではなぜか涙が止まらない。
ロードムービーのジャンルに入らないかもは、ご存知「レオン」と「グロリ
ア」後者はもちろんオリジナル版のローランズがかっこいー。こんなおばさん
が親戚にいたら楽しいのにねー。ポートマンがレノの形見の鉢植えを抱えて歩
くシーン。うまいこうくるのね。ここでもオールドマンの狂った演技が炸裂す
る。この人は多分本当に狂っていると筆者は睨んでいる。でしょー。
※筆者はアメリカン・ニューシネマっ子なのでついつい選択が偏るのは我慢し
てね。本当に面白いんだから。日本にもロードムービーの傑作として「寅さ
んシリーズ」を忘れてはいけないよ。なあ、おいちゃん。
♪ケ・セラ・セラなるようにならないメグ・ライアン(字余意味不明ゴメン)
2006年10月12日
[編集部]映画の楽しみ方(その4)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
『その4』なーのだ。おーでかけでーすかー、レレレのレー。ニャロメ。
アッチャン(赤塚先生すみません)凄いよー、凄すぎるよー(オリラジ風ね)
「ゲド戦記」を観た。あまた評論家の酷評やYahooユーザーレビューでの心
無い書き込みのせいで本当はDVDですませるつもりでいた。詳細コメントは
控えるが原作の力もあり期待以上の良い作品である。
いま自分が何を欲しているのかがあやふやになってきている。「欲している
と思わさせられている」ことが多い。どんな物事にも両面がありネットではま
ことしやかにその裏の部分が強調される。溢れる情報の中から良いものを収拾
選択するための正解はない。筆者は自分の感性を信じることにしている。クド
クなりそうなのでこの話はまた別の機会に...ボードリヤールをチェックだ
《Cジーで観る...》
ちょっとCGと映画のお話。
ご存知ピクサー。「トイストーリー」「モンスターズ・インク」(筆者はこ
れが一番のお気に入り)「カーズ」とアニメーション・レンダリング技術も凄
いけど。なりよりCGプロダクションの中で一番のストーリーテリング。実写
映画では俳優が表現者の代表たる存在をまかされるが、フルCGアニメでは3
Dキャラクターに心を入れるべく作り手達の息の合ったチーム作業が必須とな
る。やはりジョン・ラセターの人間力なのか。マネージャーのスティーブ・ジ
ョブズはかのアップル創始者でもある。ただの商売人ビル”ピー”ツとは誰が
なんと悪口言おうが器が違う。想像力豊かな天才である。「チキン・リトル」
でふっきれたディズニーの子会社となった今後を見守りたい。ちなみにDVD
にバンドルされている傑作短編「フォーザバーズ」「ジェリーズゲーム」も良
い子のみんなはぜひ観ておこうね。
かたやPDI/ドリームワークス(スピルバーグがらみね)。「アンツ」な
んかでは感情移入できなかったけど「シュレック」「マダガスカル」で見事に
観客の心をつかんだ。(筆者的にはキャラがちょっとバタ臭いけど)
実写映画のVFXの草分けは、かの「スター・ウォーズ」1作目から特殊効
果制作のためルーカスが創ったILM(インダストリアル・ライト&マジック
ってなんか凄そう)「ジュラシックパーク」シリーズから最新作の「宇宙戦争」
「パイレーツ・オブ・カリビアン」まで、とにかく有名映画のほとんどに関わ
っている。映画心を知っている世界最高の技術力を持ったSFXプロダクショ
ンである。リズム&ヒューズ・スタジオは「ベイブ」「スクービー・ドゥー」
「ナルニア国物語」などアニマルトーク技術で独特のシェアを誇る。ちなみに
筆者はLAのスタジオ見学を体験した。(これ、ただの自慢ね)コカコーラC
Mで話題を呼んだ「ポーラベアー」は可愛さ全開で筆者お気に入り。あ、忘れ
てた。フルCGアニメの世界では「アイス・エイジ」「ロボッツ」のブルース
カイスタジオも独自の世界で頑張ってるね。かの名作短編「バニー」は泣かせ
る。要チェックだ。
日本ではその作家性において「ALWAYS 三丁目の夕日」「リターナー」
「ジュブナイル」の山崎監督の所属する白組が面白い。ゲームオープニグムー
ビー「鬼武者2」(3も)の技術力の高さと演出、世界観表現は目を見張る。
CG技術もほぼ成熟をみせた現在では、実写映画のなかに非日常を体験させ
てくれるツールとしては有りだ。しかし、自然の持つとんでもない美しさや厳
しさ、そして人間の表情や動きのしなやかさなどをあえてCGでやる必要はな
い。その意味では「FF」ムービーが教訓として大コケしてくれた。かたやフ
ルCGアニメの世界ではますますストーリーテリングの価値が高まるであろう。
二次元であろうが三次元であろうが表現するものは同じなのだ。
※筆者は「ナウシカ」「コナン」(未来少年のほうね)の大ファンである。
但し、メッセージ性には納得であるが、説教はいらない。
クリエイターは人間性・社会性では常識人であるべきだがその作品におい
ては非常識であるべき、が筆者の持論である。
今回は終わりなーのだ。これで、いーのだ。ウンパッパ。(ムーミンかよ)
キャンパスドットコム大学編集部です。
『その4』なーのだ。おーでかけでーすかー、レレレのレー。ニャロメ。
アッチャン(赤塚先生すみません)凄いよー、凄すぎるよー(オリラジ風ね)
「ゲド戦記」を観た。あまた評論家の酷評やYahooユーザーレビューでの心
無い書き込みのせいで本当はDVDですませるつもりでいた。詳細コメントは
控えるが原作の力もあり期待以上の良い作品である。
いま自分が何を欲しているのかがあやふやになってきている。「欲している
と思わさせられている」ことが多い。どんな物事にも両面がありネットではま
ことしやかにその裏の部分が強調される。溢れる情報の中から良いものを収拾
選択するための正解はない。筆者は自分の感性を信じることにしている。クド
クなりそうなのでこの話はまた別の機会に...ボードリヤールをチェックだ
《Cジーで観る...》
ちょっとCGと映画のお話。
ご存知ピクサー。「トイストーリー」「モンスターズ・インク」(筆者はこ
れが一番のお気に入り)「カーズ」とアニメーション・レンダリング技術も凄
いけど。なりよりCGプロダクションの中で一番のストーリーテリング。実写
映画では俳優が表現者の代表たる存在をまかされるが、フルCGアニメでは3
Dキャラクターに心を入れるべく作り手達の息の合ったチーム作業が必須とな
る。やはりジョン・ラセターの人間力なのか。マネージャーのスティーブ・ジ
ョブズはかのアップル創始者でもある。ただの商売人ビル”ピー”ツとは誰が
なんと悪口言おうが器が違う。想像力豊かな天才である。「チキン・リトル」
でふっきれたディズニーの子会社となった今後を見守りたい。ちなみにDVD
にバンドルされている傑作短編「フォーザバーズ」「ジェリーズゲーム」も良
い子のみんなはぜひ観ておこうね。
かたやPDI/ドリームワークス(スピルバーグがらみね)。「アンツ」な
んかでは感情移入できなかったけど「シュレック」「マダガスカル」で見事に
観客の心をつかんだ。(筆者的にはキャラがちょっとバタ臭いけど)
実写映画のVFXの草分けは、かの「スター・ウォーズ」1作目から特殊効
果制作のためルーカスが創ったILM(インダストリアル・ライト&マジック
ってなんか凄そう)「ジュラシックパーク」シリーズから最新作の「宇宙戦争」
「パイレーツ・オブ・カリビアン」まで、とにかく有名映画のほとんどに関わ
っている。映画心を知っている世界最高の技術力を持ったSFXプロダクショ
ンである。リズム&ヒューズ・スタジオは「ベイブ」「スクービー・ドゥー」
「ナルニア国物語」などアニマルトーク技術で独特のシェアを誇る。ちなみに
筆者はLAのスタジオ見学を体験した。(これ、ただの自慢ね)コカコーラC
Mで話題を呼んだ「ポーラベアー」は可愛さ全開で筆者お気に入り。あ、忘れ
てた。フルCGアニメの世界では「アイス・エイジ」「ロボッツ」のブルース
カイスタジオも独自の世界で頑張ってるね。かの名作短編「バニー」は泣かせ
る。要チェックだ。
日本ではその作家性において「ALWAYS 三丁目の夕日」「リターナー」
「ジュブナイル」の山崎監督の所属する白組が面白い。ゲームオープニグムー
ビー「鬼武者2」(3も)の技術力の高さと演出、世界観表現は目を見張る。
CG技術もほぼ成熟をみせた現在では、実写映画のなかに非日常を体験させ
てくれるツールとしては有りだ。しかし、自然の持つとんでもない美しさや厳
しさ、そして人間の表情や動きのしなやかさなどをあえてCGでやる必要はな
い。その意味では「FF」ムービーが教訓として大コケしてくれた。かたやフ
ルCGアニメの世界ではますますストーリーテリングの価値が高まるであろう。
二次元であろうが三次元であろうが表現するものは同じなのだ。
※筆者は「ナウシカ」「コナン」(未来少年のほうね)の大ファンである。
但し、メッセージ性には納得であるが、説教はいらない。
クリエイターは人間性・社会性では常識人であるべきだがその作品におい
ては非常識であるべき、が筆者の持論である。
今回は終わりなーのだ。これで、いーのだ。ウンパッパ。(ムーミンかよ)
2006年10月05日
[編集部]映画の楽しみ方(その3)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
二度あることはサンドラ・ブロック。ごめんやっしゃー(吉本かよ)
というわけで『その3』ね。
ロスに行く機会があったらチャイニーズシアターに行くことをお薦めする。
あの意味不明な外観や、ウォーク・オブ・フェイムそしてR2D2の足型、さ
らにはチケット売り場で並んでる人にちょっかい出してるジッパー付のスパイ
ダーマン野郎とワクワク満載。筆者はE3(説明しないぞ)視察にかこつけて
「シュレック」を観た。映画も楽しかったが重厚な内装とシートに伝わるサウ
ンドそしてなにより観客が映画館を遊園地のように楽しんでるのが羨ましい。
上映中もポップコーン食べまくり、しゃべりまくりで楽しんでいる。どこかの
国でミニシアター系とかでヘ難しい顔で映画観るのも自由だけど、もう少し肩
の力を抜いて楽しみたいよねー。
※ちなみに映画が終わるとフロアーはポップコーンの海。笑える。
《大逆転ーで観る...》
「えっ、そうくるのー」と思いっきり最後に裏切られるのも映画の醍醐味で
ある。みんな悪く言うけど、どんでん返し大売出し映画「閉ざされた森」だっ
て筆者は大好きなのだ。だって「それはないでしょー」と言いつつ爽やかな気
分なんだもん。(トラボルタひいき半分あるけど)古典としてディートリッヒ
のアガサ原作「情婦」も良い。名匠ワイルダーのウィットに富んだ会話とテン
ポ、弁護士役のロートンと看護婦のやり取り葉巻エピソードではまさに3段落
ちの楽しさ、いいかげんなイケメン男に騙される女と暗い内容なのになぜかラ
ストではすがすがしささえ覚える。傑作ですねー。
このカテゴリーでは、みんな大好き「スティング」がやはり出色。レッドフ
ォード、ニューマン、ロイ・ヒル監督の息ピッタリ。レトロ感満載でお洒落な
映像と見どころいっぱいだけど、なによりもお間抜けなロバート・ショウが楽
しい。「ジョーズ」でも能書き多いのに食べられちゃうし。(いい味出してま
すぜ)ロバート・ショウと一緒に騙される観客もまた幸せである。
巨匠ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」も洒落たラストである。アラ
ン・ドロンの最後の笑顔が印象に残る。ちなみに、この人はなぜかどの映画で
も死ぬか、逮捕されている。なんか凄い。(当時は仏のペ・ヨンジュンだった)
逆転といえるかどうかは別にして、最後の盛り上がりそして爽快感充分のエ
ンディングを期待するなら「ゲッタウェイ」(オリジナルのほう)、「ミッド
ナイト・エクスプレス」「ショーシャンクの空に」、そして爽快感とはほど遠
い「シックスセンス」「エンゼルハート」「セブン」のラストは怖い。「セブ
ン」とはまったくの別人ケヴィン・スペイシーにまんまと騙された「ユージュ
アル・サスペクツ」にもやられたー。「LAコンフィデンシャル」ではラッセ
ル・クロウとキャラがかぶって見えるのは筆者だけか?
あっ忘れちゃいけないよ良い子のみんなはヒッチコックおじさんの「裏窓」
「海外特派員」「サイコ」あたりと「猿の惑星」(オリジナルとバートン君
のも)もちゃんとチェックするようにね。(しなくてもいいけど)
※ちなみに、映画「情婦」の原題はアガサ・クリスティ原作「Witness fof the
Prosecution」「検察側の証人」そのまま。なぜ「情婦」になったかは疑問
だが、最近の原題そのまんまカタカナ題名もどうなのよと思うことも。原題
と日本題とのギャップについては別の機会にね。(あるかなー)
注)ネタバレするわけにもいかず。このテーマはツライ。
というわけで今日はこんなところで。(だからどんなわけ?)
キャンパスドットコム大学編集部です。
二度あることはサンドラ・ブロック。ごめんやっしゃー(吉本かよ)
というわけで『その3』ね。
ロスに行く機会があったらチャイニーズシアターに行くことをお薦めする。
あの意味不明な外観や、ウォーク・オブ・フェイムそしてR2D2の足型、さ
らにはチケット売り場で並んでる人にちょっかい出してるジッパー付のスパイ
ダーマン野郎とワクワク満載。筆者はE3(説明しないぞ)視察にかこつけて
「シュレック」を観た。映画も楽しかったが重厚な内装とシートに伝わるサウ
ンドそしてなにより観客が映画館を遊園地のように楽しんでるのが羨ましい。
上映中もポップコーン食べまくり、しゃべりまくりで楽しんでいる。どこかの
国でミニシアター系とかでヘ難しい顔で映画観るのも自由だけど、もう少し肩
の力を抜いて楽しみたいよねー。
※ちなみに映画が終わるとフロアーはポップコーンの海。笑える。
《大逆転ーで観る...》
「えっ、そうくるのー」と思いっきり最後に裏切られるのも映画の醍醐味で
ある。みんな悪く言うけど、どんでん返し大売出し映画「閉ざされた森」だっ
て筆者は大好きなのだ。だって「それはないでしょー」と言いつつ爽やかな気
分なんだもん。(トラボルタひいき半分あるけど)古典としてディートリッヒ
のアガサ原作「情婦」も良い。名匠ワイルダーのウィットに富んだ会話とテン
ポ、弁護士役のロートンと看護婦のやり取り葉巻エピソードではまさに3段落
ちの楽しさ、いいかげんなイケメン男に騙される女と暗い内容なのになぜかラ
ストではすがすがしささえ覚える。傑作ですねー。
このカテゴリーでは、みんな大好き「スティング」がやはり出色。レッドフ
ォード、ニューマン、ロイ・ヒル監督の息ピッタリ。レトロ感満載でお洒落な
映像と見どころいっぱいだけど、なによりもお間抜けなロバート・ショウが楽
しい。「ジョーズ」でも能書き多いのに食べられちゃうし。(いい味出してま
すぜ)ロバート・ショウと一緒に騙される観客もまた幸せである。
巨匠ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」も洒落たラストである。アラ
ン・ドロンの最後の笑顔が印象に残る。ちなみに、この人はなぜかどの映画で
も死ぬか、逮捕されている。なんか凄い。(当時は仏のペ・ヨンジュンだった)
逆転といえるかどうかは別にして、最後の盛り上がりそして爽快感充分のエ
ンディングを期待するなら「ゲッタウェイ」(オリジナルのほう)、「ミッド
ナイト・エクスプレス」「ショーシャンクの空に」、そして爽快感とはほど遠
い「シックスセンス」「エンゼルハート」「セブン」のラストは怖い。「セブ
ン」とはまったくの別人ケヴィン・スペイシーにまんまと騙された「ユージュ
アル・サスペクツ」にもやられたー。「LAコンフィデンシャル」ではラッセ
ル・クロウとキャラがかぶって見えるのは筆者だけか?
あっ忘れちゃいけないよ良い子のみんなはヒッチコックおじさんの「裏窓」
「海外特派員」「サイコ」あたりと「猿の惑星」(オリジナルとバートン君
のも)もちゃんとチェックするようにね。(しなくてもいいけど)
※ちなみに、映画「情婦」の原題はアガサ・クリスティ原作「Witness fof the
Prosecution」「検察側の証人」そのまま。なぜ「情婦」になったかは疑問
だが、最近の原題そのまんまカタカナ題名もどうなのよと思うことも。原題
と日本題とのギャップについては別の機会にね。(あるかなー)
注)ネタバレするわけにもいかず。このテーマはツライ。
というわけで今日はこんなところで。(だからどんなわけ?)
2006年09月28日
[編集部]映画の楽しみ方(その2)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
Oh!『その2』でーすね。ノープラモデルでーす。(石黒先生ご免なさい)
ハリウッド大好きって言ったけどイグアナゴジラは許さん。生前のおやじに
泣きの演技で「モスラ対ゴジラ」「三大怪獣 地球最大の決戦」のはしご、母と
シネラマなるもので観た「チキチキバンバン」(筆者はずーっとディズニー映
画だと信じていた)東京オリンピック、新幹線開通、カラーTVと世はまさに
大バブル突入の1960年代。ちなみにゴジラマニアのおやじに無理やり連れ
られてメカゴジラ、スペースゴジラなんてのを観た人も多いはず。こんなカラ
クリがあったのだよアムロ君 フハハハ。(誰なのよ)
《アクターで観る...》
デ・ニーロがお気に入りの一人。もちろん一押しは「タクシドライバー」シ
ビルに横恋慕し、そのはけぐちがポン引きに向かう。支離滅裂である。この不
条理さを人間は持っているしナルシストの面も。事件現場をなめる俯瞰映像の
斬新さは当時では衝撃だった。ベトナム映画としてでなく人間ドラマとしてみ
たい。外国映画を滅多に観ない嫁と行った「恋におちて」も意外と好き。珍し
くストリープが可愛い。筆者大好き監督のデ・パルマの「アンタッチャブル」
のアル・カポネ役はデニーロ・アプローチの真骨頂である。ご存知エイゼンシ
ュテインの”オデッサの階段の虐殺”をお手本にしてもお釣りの来る”乳母車
落ちのシーン”では映像制作者の気合と楽しさが伝わってくる。この映画では
アンディ・ガルシアも御大ショーン・コネリーもベストなマッチング。
この人はただのワーカホリックなのか本当の映画バカ人間なのかは不明だが、とにかくメチャクチャ多作。最近の作品では、「ケープフィアー」「ザ・ファ
ン」が怖いし、「ヒート」「RONIN」もかっこいいけど、筆者の楽しくて
ちょいホロリの趣味でいえば「ミッドナイト・ラン」がお薦め。数打ちゃあた
るの法則で若きころの傑作をこえる映画出演に期待したい。
注)実はここだけの話だが筆者はあの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・
アメリカ」をまだ観ていない。これナイショだよー。
《監トクーで観る...》
「ブレラン」マニアである。よってリドリー・スコット好きでもある。ハリ
ソン・フォード自身は嫌ってるようだが。さすが美術大出の御大である、かの
デザイナー シド・ミードの起用で斬新な世界観。ポリススピナーなどのあま
た愛すべきメカ達はその後のSF映画のお手本と言っても過言ではない。近未
来SFのメインテーマである自然回帰・人間回帰たる象徴のレプリカントとの
逃避行のラストシーン(ショーン・ヤングがめちゃいい)、その後の「攻殻機
動隊」「マトリックス」に形を変え見事に受け継がれた。この監督は出世作
「エイリアン」でもギーガーの世界観を見事に切り取ってみせた。
「テルマ&ルイーズ」「グラディエーター」「ブラックホークダウン」と世
界観設定に目が行き勝ちだが実はこの人、極限状態におけるリアルな人間の心
理・肌感覚を息づかいで見せてくれる優秀な監督だと思う。
弟のトニー・スコットも軽快なテンポでスタイリッシュ&ポップな映像
(トゥルー・ロマンス、トップガン、スパイゲーム等)を制作できる職人芸。
兄弟でCM映像制作会社の経歴を持つ。納得である。
注)「ブレード・ランナー」のラストの森林俯瞰のシーンは実は御大キューブ
リックから「シャイニング」のタイトルで使ったフィルムの余りを譲ってもら
ったのだそう、ケチやねー。
フッフッフ これで今度こそ『その3』はないな。
キャンパスドットコム大学編集部です。
Oh!『その2』でーすね。ノープラモデルでーす。(石黒先生ご免なさい)
ハリウッド大好きって言ったけどイグアナゴジラは許さん。生前のおやじに
泣きの演技で「モスラ対ゴジラ」「三大怪獣 地球最大の決戦」のはしご、母と
シネラマなるもので観た「チキチキバンバン」(筆者はずーっとディズニー映
画だと信じていた)東京オリンピック、新幹線開通、カラーTVと世はまさに
大バブル突入の1960年代。ちなみにゴジラマニアのおやじに無理やり連れ
られてメカゴジラ、スペースゴジラなんてのを観た人も多いはず。こんなカラ
クリがあったのだよアムロ君 フハハハ。(誰なのよ)
《アクターで観る...》
デ・ニーロがお気に入りの一人。もちろん一押しは「タクシドライバー」シ
ビルに横恋慕し、そのはけぐちがポン引きに向かう。支離滅裂である。この不
条理さを人間は持っているしナルシストの面も。事件現場をなめる俯瞰映像の
斬新さは当時では衝撃だった。ベトナム映画としてでなく人間ドラマとしてみ
たい。外国映画を滅多に観ない嫁と行った「恋におちて」も意外と好き。珍し
くストリープが可愛い。筆者大好き監督のデ・パルマの「アンタッチャブル」
のアル・カポネ役はデニーロ・アプローチの真骨頂である。ご存知エイゼンシ
ュテインの”オデッサの階段の虐殺”をお手本にしてもお釣りの来る”乳母車
落ちのシーン”では映像制作者の気合と楽しさが伝わってくる。この映画では
アンディ・ガルシアも御大ショーン・コネリーもベストなマッチング。
この人はただのワーカホリックなのか本当の映画バカ人間なのかは不明だが、とにかくメチャクチャ多作。最近の作品では、「ケープフィアー」「ザ・ファ
ン」が怖いし、「ヒート」「RONIN」もかっこいいけど、筆者の楽しくて
ちょいホロリの趣味でいえば「ミッドナイト・ラン」がお薦め。数打ちゃあた
るの法則で若きころの傑作をこえる映画出演に期待したい。
注)実はここだけの話だが筆者はあの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・
アメリカ」をまだ観ていない。これナイショだよー。
《監トクーで観る...》
「ブレラン」マニアである。よってリドリー・スコット好きでもある。ハリ
ソン・フォード自身は嫌ってるようだが。さすが美術大出の御大である、かの
デザイナー シド・ミードの起用で斬新な世界観。ポリススピナーなどのあま
た愛すべきメカ達はその後のSF映画のお手本と言っても過言ではない。近未
来SFのメインテーマである自然回帰・人間回帰たる象徴のレプリカントとの
逃避行のラストシーン(ショーン・ヤングがめちゃいい)、その後の「攻殻機
動隊」「マトリックス」に形を変え見事に受け継がれた。この監督は出世作
「エイリアン」でもギーガーの世界観を見事に切り取ってみせた。
「テルマ&ルイーズ」「グラディエーター」「ブラックホークダウン」と世
界観設定に目が行き勝ちだが実はこの人、極限状態におけるリアルな人間の心
理・肌感覚を息づかいで見せてくれる優秀な監督だと思う。
弟のトニー・スコットも軽快なテンポでスタイリッシュ&ポップな映像
(トゥルー・ロマンス、トップガン、スパイゲーム等)を制作できる職人芸。
兄弟でCM映像制作会社の経歴を持つ。納得である。
注)「ブレード・ランナー」のラストの森林俯瞰のシーンは実は御大キューブ
リックから「シャイニング」のタイトルで使ったフィルムの余りを譲ってもら
ったのだそう、ケチやねー。
フッフッフ これで今度こそ『その3』はないな。
2006年09月21日
[編集部]映画の楽しみ方(その1)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
今回は単なる個人の趣味で映画の話。堪忍やでー。(なぜか関西弁)
『その1』と書いたけど『その2』はたぶんない..?
私は小学生の時にマニアックな母に連れられて世界のクロサワの「椿三十郎」
の血しぶきに思わずひきつけそうになり、「赤ひげ」の二木てるみ、香川京子
の快(怪?)演にうなされ、何故か森繁御大の社長ものでモンモンとし、反動
からか今ではバリバリのハリウッドお気楽映画ファンである。
《泣けるーで観る...》
とにかく楽しくて、泣けちゃって、ちょっとHでラブなやつ、「ニュー・シネ
マ・パラダイス」がどストライク。(ハリウッド大好きと言っておきながらい
きなりイタリア映画かよ..)ジャック・ペランのおさえた演技が光る。
ダコタ・ファニングがうまい「アイ・アム・サム」も泣ける。筆者お気に入り
のミシェル・ファイファーもお得な役どころで大満足。「蝉しぐれ」の市川染
五郎が亡き父を運ぶシーンにも泣けたし、木村佳乃の涙ポロポロにももらい泣
き。(とにかく木村佳乃が美しい)
「ユー・ガット・メール」の元祖ラブコメ女優メグのラストシーンの泣きの演
技といい、とにかく『ベタなストーリー』が満載なのが泣けるねー。来るぞ来
るぞーってわかっていながら期待してしまう。映画館に泣きに行くのだ。
最近ではアニメ「カーズ」でも3回泣けた筆者はただ涙腺がゆるいだけかも..
《音がくーで観る...》
アメリカン・ニューシネマ世代である。(この言葉を理解する教科書としては
「俺たちに明日はない」又はジャック・ニコルソン御大の「ファイブ・イージ
ー・ピーセス」をご覧になることをお薦めする)
「卒業」でニートなダスティン・ホフマン演じる若者が空港でエスカレータに
乗るタイトルで流れる「サウンド・オブ・サイレンス」彼女の面影を追いかけ
る「4月になれば彼女は」とっても美しいメロディライン。「ミセス・ロビン
ソン」がバリバリと映画に絡む。アン・バンクロフト演ずるミセスロビンソン
の存在は歳とともに理解できでくる。やはり映画は人生の縮図なのである。
キャサリン・ロスの「ベーーーン」だけで感動できる。傑作である。
ビージーズの「メロディ・フェア」とお気に入りバンドCSN&Yの「ティー
チ・ユア・チルドレン」がベタベタのガキンチョ恋愛映画を抒情詩に変えた
「小さな恋のメロディ」。壮大なるPVとして鑑賞してね。
イタリアには至宝エンニオ・モリコーネ(これでもかというほど多作なのも
すごい)や大家ニーノ・ロータの物悲しさが光る。スター・ウォーズシリーズ
ではあの有名なタイトルバックの「A long long time ago...」とともにジョン
・ウィリアムズのオーケストレーション。20年後の新作達にも思わずワクワ
クした。「華麗なる賭け」でマックイーンがグライダーに乗るシーンで流れる
ミシェル・ルグランの流麗な佳作「風のささやき」。筆者の一番のお気に入り
は「冒険者たち」のフランソワ・ド・ルーベの口笛ありのやつ。泣けるー。
と、こんなに語ってしまった・・!
つッつッつッ だから言ったでしょ『その2』は・・・ない?
キャンパスドットコム大学編集部です。
今回は単なる個人の趣味で映画の話。堪忍やでー。(なぜか関西弁)
『その1』と書いたけど『その2』はたぶんない..?
私は小学生の時にマニアックな母に連れられて世界のクロサワの「椿三十郎」
の血しぶきに思わずひきつけそうになり、「赤ひげ」の二木てるみ、香川京子
の快(怪?)演にうなされ、何故か森繁御大の社長ものでモンモンとし、反動
からか今ではバリバリのハリウッドお気楽映画ファンである。
《泣けるーで観る...》
とにかく楽しくて、泣けちゃって、ちょっとHでラブなやつ、「ニュー・シネ
マ・パラダイス」がどストライク。(ハリウッド大好きと言っておきながらい
きなりイタリア映画かよ..)ジャック・ペランのおさえた演技が光る。
ダコタ・ファニングがうまい「アイ・アム・サム」も泣ける。筆者お気に入り
のミシェル・ファイファーもお得な役どころで大満足。「蝉しぐれ」の市川染
五郎が亡き父を運ぶシーンにも泣けたし、木村佳乃の涙ポロポロにももらい泣
き。(とにかく木村佳乃が美しい)
「ユー・ガット・メール」の元祖ラブコメ女優メグのラストシーンの泣きの演
技といい、とにかく『ベタなストーリー』が満載なのが泣けるねー。来るぞ来
るぞーってわかっていながら期待してしまう。映画館に泣きに行くのだ。
最近ではアニメ「カーズ」でも3回泣けた筆者はただ涙腺がゆるいだけかも..
《音がくーで観る...》
アメリカン・ニューシネマ世代である。(この言葉を理解する教科書としては
「俺たちに明日はない」又はジャック・ニコルソン御大の「ファイブ・イージ
ー・ピーセス」をご覧になることをお薦めする)
「卒業」でニートなダスティン・ホフマン演じる若者が空港でエスカレータに
乗るタイトルで流れる「サウンド・オブ・サイレンス」彼女の面影を追いかけ
る「4月になれば彼女は」とっても美しいメロディライン。「ミセス・ロビン
ソン」がバリバリと映画に絡む。アン・バンクロフト演ずるミセスロビンソン
の存在は歳とともに理解できでくる。やはり映画は人生の縮図なのである。
キャサリン・ロスの「ベーーーン」だけで感動できる。傑作である。
ビージーズの「メロディ・フェア」とお気に入りバンドCSN&Yの「ティー
チ・ユア・チルドレン」がベタベタのガキンチョ恋愛映画を抒情詩に変えた
「小さな恋のメロディ」。壮大なるPVとして鑑賞してね。
イタリアには至宝エンニオ・モリコーネ(これでもかというほど多作なのも
すごい)や大家ニーノ・ロータの物悲しさが光る。スター・ウォーズシリーズ
ではあの有名なタイトルバックの「A long long time ago...」とともにジョン
・ウィリアムズのオーケストレーション。20年後の新作達にも思わずワクワ
クした。「華麗なる賭け」でマックイーンがグライダーに乗るシーンで流れる
ミシェル・ルグランの流麗な佳作「風のささやき」。筆者の一番のお気に入り
は「冒険者たち」のフランソワ・ド・ルーベの口笛ありのやつ。泣けるー。
と、こんなに語ってしまった・・!
つッつッつッ だから言ったでしょ『その2』は・・・ない?


