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[編集部]アメリカの自由

こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。

先週公開されたアメリカの煙草業界を舞台にした風刺コメディ映画「サンキュー・スモーキング」。さっそく週末に私も観てきました。

簡単にあらすじをいうと、煙草業界の利益団体「タバコ研究アカデミー」の広報部長である主人公の仕事は、得意の話術で業界へのバッシングをかわすこと。巧みな論理のすりかえで「情報操作の王」の異名をとり、世の嫌煙者からは忌み嫌われる存在です。テレビの討論番組に出ては禁煙論者を論破、訴訟をおこしそうな肺がん患者には金を積み、煙草のパッケージに「どくろマーク」を必須化しようとする法案防止を画策し、煙草のイメージアップのためにハリウッドスターに劇中で煙草を吸わせようと悪戦苦闘する、そんな彼の日常をブラックユーモアたっぷりに描いた作品で、喫煙をめぐる攻防戦の面白さとともにアメリカ社会における情報操作のおそろしさをチクリと皮肉ったなかなかの快作でした。

見終わって思ったことは、いかにもアメリカらしい映画だなあと。煙草を吸うも吸わないも、自分の決断。いや煙草のみならず、あらゆる決断は自分自身で情報を吟味し、判断し、選択し、責任を取るものなんだという明快なメッセージが含まれており、どんなに現代のアメリカ社会が病んだ一面を持とうとも、アメリカ人の自己責任の下に個として強くあろうとする精神は脈々と受け継がれているんだなと感心しました。あいまいさが長所にも欠点にもなっている日本人としてはたいしたもんだねえと思うばかりです。

しかし、主義主張がうるさい説教映画というわけではもちろんなく、娯楽作として十分楽しめる、にやりと笑ってしまうアメリカン(?)ジョークが全編にわたってちりばめられています。たとえば主人公にはそれぞれアルコール業界、銃業界の広報担当というアメリカ社会の嫌われ者仲間がいて、彼らの会合の名前が「Marchant of Death(死の商人)」というのには不謹慎ながら笑ってしまいました。また、主人公と離婚した妻のもとで育てられている息子との交流を描いた家族モノとして見ることもできます。

そして、実はこの作品、煙草をめぐる狂騒を描いた物語でありながら、劇中人物が煙草を吸うシーンは一箇所もないとか。そこも作品全体を揶揄する意図があったんでしょうかね!?ぜひ、自分の目で確かめてみてください。
プライベートなこと | 投稿者 編集部 16:00 | コメント(0) | トラックバック(0)
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