2006年12月28日
[編集部]映画の楽しみ方(その13)
こんにちは。
キャンパスドットコム大学編集部です。
今年は日本人女性の助演賞ノミネートや例のイーストウッド監督作品(監督
賞、外国語作品賞)でゴールデングローブ賞が話題になっている。最近なぜか
アカデミー賞とのシンクロ率が高くアカデミー前哨戦ということでも注目され
ているようだ。アカデミー賞自体は業界内生活共同体的ななれあいもあって賞
を獲ったからといって面白い作品とは必ずしもなっていないけどね。
まあ、いろいろな薀蓄や批評は専門家に任せるとして、筆者個人としては予
告編でしかお目にかかっていないが「インファナル・アフェア」のハリウッド
版リメイク作品「ディパーテッド」のスコセッシ監督とニコルソン、ディカプ
リオ、デイモンに過剰な期待をしている。なぜなら年末の正月映画にちょっと
好みの作品が見当たらないのだよ明智君(?)。
あ、でも「鉄コン筋クリート」はよかったよ。暴力シーンがどうたらとか原
作がどうたらとか文句言いいたいだけの奴は観なくてもいいぞ(確かにこの作
品はPG-12で注意喚起してもよかったかな)。筆者は原作読んでないけど
独特の世界観には酔えたし、なによりもSTUDIO4℃の熱意を感じた。
「もちもーち、こちら地球星、日本国、シロ隊員」、「あんしん、あんしん」
うーん耳に焼きついてるなー。蒼井優はちょいハマリすぎだけど、ヤクザの鈴
木(田中泯)と木村(伊勢谷)の最後のやりとりはやっぱシブかったねー。
なにかアニメの新しい時代を感じさせる傑作である。
《リメイクーで観る...》
今回はリメイクされた作品とそのオリジナル作品について書くよー。
もちろん古今東西老若男女問わずオリジナル作ったヤツの方が偉いし、だい
たいはオリジナル作品の方が面白い。筆者は評論家ではないので作品の良し悪
しではなく「どっちが好きか」くらいの感じで書いちゃうぜー。
「キングコング」のピーター・ジャクソン監督は自身念願のリメイクで見事
に大成功している希な例。ここ近年で観た作品のなかでも筆者一番のお気に入
り。たぶんジャクソン監督のこの作品に対する熱い思い入れこそが娯楽映画の
名作にしているのだと思う。巨大昆虫や恐竜とコングのシーンなんかは手馴れ
たCGでこともなげに仕上げているし、キャスティングにしてもヒロインのワ
ッツの選択は正解。独特の個性を持つ「戦場のピアニスト」のブロディとご存
知怪優ジャック・ブラックの二人の味もうまく活かしきっている。オリジナル
のおいしいところはきっちりと踏襲しているし、この監督は本当にエンターテ
インメントのおさえどころを知っているプロ監督である。
「いい仕事してますねー」(ちょい古中島さん風)って感じって感じ?。
ティム・バートン監督の「猿の惑星」のリメイクはオリジナルとはまったく
別物の傑作。あのオリジナルをここまでイメージふくらませられるバートンは
凄いし、タイムパラドックスをうまく使ったラストはオリジナルの衝撃のラス
トに匹敵する。「十戒」「ベン・ハー」なんかの大作映画で一世を風靡したヘ
ストン(大根役者だけど)はリメイクでもなぜか猿側で出演しているそう。
かのタランティーノの「レザボア・ドッグス」やトルナトーレの「海の上の
ピアニスト」なんかで印象に残るティム・ロスが凄い演技してるんだけど彼も
猿側なので本人かどうかわかんないのよねー。うまく出来てるし嫌いじゃない
んだけどどうもバートンは最後までストーリーが暗くてかなわんわー。
世界のクロサワ作品のなかでも特にベストワンの呼び声の高い「七人の侍」
のリメイクは「荒野の七人」。あの「OK牧場の決斗」(ガッツ石松とはちゃ
うでー)や「大脱走」のジョン・スタージェス監督のこれも娯楽作品の名作。
時代劇と西部劇の大きな違いをものともせず忠実にオリジナルのストーリーを
リメイクしているのには驚かされる。なんといっても後にアイドルスターとな
るマックィーン、ブロンソン、コバーンそしてロバート・ヴォーンの面々がこ
れでもかーと個性を発揮して活き活きしている。多少のレトロ感は許してもら
うとして、みんな思いっきりかっこつけちゃってるのが笑えるけど楽しい。こ
の時代にはまだ男達がみな自信を持っているし、本当にかっこいいのだ。♪チ
ャラーチャラララー♪のエルマー・バーンスタインの名曲は映画音楽のお手本
的傑作である。
※この作品がつくられた時代にジョン・フォード+ジョン・ウェインが代表す
る「西部劇」が終焉を迎え、レオーネ+イーストウッドの「マカロニウェスタ
ン」へと形を変え引き継がれる。その後イーストウッドの「許されざる者」で
「西部劇」はその幕を閉じる。
三谷幸喜氏脚本の「12人の優しい日本人」はリメイクではないけどかの傑
作「12人の怒れる男」から創作された舞台劇の映画化。アメリカの法廷劇で
クローズアップされることの多い陪審員制度という日本人にとっては未知のも
のを理屈や制度としてではなくあくまで人間ドラマの架空のツールとして使用
する着想だけで十分に創造的だ。ちなみに筆者は映画化された三谷作品のなか
では「ラヂオの時間」が大好き(特に唐沢寿明がいい)。「笑いの大学」もT
V版の 西村VS近藤のやつが最高に笑えた。ぜひとも三谷脚本の舞台を生で
観てみたいねー。
それじゃーまた、「来年も良いお年を!」なーのだ。
皆様に幸せがメチャンコありますように。んちゃ!\(^0^)/
キャンパスドットコム大学編集部です。
今年は日本人女性の助演賞ノミネートや例のイーストウッド監督作品(監督
賞、外国語作品賞)でゴールデングローブ賞が話題になっている。最近なぜか
アカデミー賞とのシンクロ率が高くアカデミー前哨戦ということでも注目され
ているようだ。アカデミー賞自体は業界内生活共同体的ななれあいもあって賞
を獲ったからといって面白い作品とは必ずしもなっていないけどね。
まあ、いろいろな薀蓄や批評は専門家に任せるとして、筆者個人としては予
告編でしかお目にかかっていないが「インファナル・アフェア」のハリウッド
版リメイク作品「ディパーテッド」のスコセッシ監督とニコルソン、ディカプ
リオ、デイモンに過剰な期待をしている。なぜなら年末の正月映画にちょっと
好みの作品が見当たらないのだよ明智君(?)。
あ、でも「鉄コン筋クリート」はよかったよ。暴力シーンがどうたらとか原
作がどうたらとか文句言いいたいだけの奴は観なくてもいいぞ(確かにこの作
品はPG-12で注意喚起してもよかったかな)。筆者は原作読んでないけど
独特の世界観には酔えたし、なによりもSTUDIO4℃の熱意を感じた。
「もちもーち、こちら地球星、日本国、シロ隊員」、「あんしん、あんしん」
うーん耳に焼きついてるなー。蒼井優はちょいハマリすぎだけど、ヤクザの鈴
木(田中泯)と木村(伊勢谷)の最後のやりとりはやっぱシブかったねー。
なにかアニメの新しい時代を感じさせる傑作である。
《リメイクーで観る...》
今回はリメイクされた作品とそのオリジナル作品について書くよー。
もちろん古今東西老若男女問わずオリジナル作ったヤツの方が偉いし、だい
たいはオリジナル作品の方が面白い。筆者は評論家ではないので作品の良し悪
しではなく「どっちが好きか」くらいの感じで書いちゃうぜー。
「キングコング」のピーター・ジャクソン監督は自身念願のリメイクで見事
に大成功している希な例。ここ近年で観た作品のなかでも筆者一番のお気に入
り。たぶんジャクソン監督のこの作品に対する熱い思い入れこそが娯楽映画の
名作にしているのだと思う。巨大昆虫や恐竜とコングのシーンなんかは手馴れ
たCGでこともなげに仕上げているし、キャスティングにしてもヒロインのワ
ッツの選択は正解。独特の個性を持つ「戦場のピアニスト」のブロディとご存
知怪優ジャック・ブラックの二人の味もうまく活かしきっている。オリジナル
のおいしいところはきっちりと踏襲しているし、この監督は本当にエンターテ
インメントのおさえどころを知っているプロ監督である。
「いい仕事してますねー」(ちょい古中島さん風)って感じって感じ?。
ティム・バートン監督の「猿の惑星」のリメイクはオリジナルとはまったく
別物の傑作。あのオリジナルをここまでイメージふくらませられるバートンは
凄いし、タイムパラドックスをうまく使ったラストはオリジナルの衝撃のラス
トに匹敵する。「十戒」「ベン・ハー」なんかの大作映画で一世を風靡したヘ
ストン(大根役者だけど)はリメイクでもなぜか猿側で出演しているそう。
かのタランティーノの「レザボア・ドッグス」やトルナトーレの「海の上の
ピアニスト」なんかで印象に残るティム・ロスが凄い演技してるんだけど彼も
猿側なので本人かどうかわかんないのよねー。うまく出来てるし嫌いじゃない
んだけどどうもバートンは最後までストーリーが暗くてかなわんわー。
世界のクロサワ作品のなかでも特にベストワンの呼び声の高い「七人の侍」
のリメイクは「荒野の七人」。あの「OK牧場の決斗」(ガッツ石松とはちゃ
うでー)や「大脱走」のジョン・スタージェス監督のこれも娯楽作品の名作。
時代劇と西部劇の大きな違いをものともせず忠実にオリジナルのストーリーを
リメイクしているのには驚かされる。なんといっても後にアイドルスターとな
るマックィーン、ブロンソン、コバーンそしてロバート・ヴォーンの面々がこ
れでもかーと個性を発揮して活き活きしている。多少のレトロ感は許してもら
うとして、みんな思いっきりかっこつけちゃってるのが笑えるけど楽しい。こ
の時代にはまだ男達がみな自信を持っているし、本当にかっこいいのだ。♪チ
ャラーチャラララー♪のエルマー・バーンスタインの名曲は映画音楽のお手本
的傑作である。
※この作品がつくられた時代にジョン・フォード+ジョン・ウェインが代表す
る「西部劇」が終焉を迎え、レオーネ+イーストウッドの「マカロニウェスタ
ン」へと形を変え引き継がれる。その後イーストウッドの「許されざる者」で
「西部劇」はその幕を閉じる。
三谷幸喜氏脚本の「12人の優しい日本人」はリメイクではないけどかの傑
作「12人の怒れる男」から創作された舞台劇の映画化。アメリカの法廷劇で
クローズアップされることの多い陪審員制度という日本人にとっては未知のも
のを理屈や制度としてではなくあくまで人間ドラマの架空のツールとして使用
する着想だけで十分に創造的だ。ちなみに筆者は映画化された三谷作品のなか
では「ラヂオの時間」が大好き(特に唐沢寿明がいい)。「笑いの大学」もT
V版の 西村VS近藤のやつが最高に笑えた。ぜひとも三谷脚本の舞台を生で
観てみたいねー。
それじゃーまた、「来年も良いお年を!」なーのだ。
皆様に幸せがメチャンコありますように。んちゃ!\(^0^)/


